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日本人受け抜群のジャズ・ピアニスト ソニー・クラーク [音楽]

日本で人気抜群のソニー・クラーク「Cool Struttin」

Cool Struttin日本人はピアノが大好き。これは日本のジャズシーンで、ピアノソロやトリオ等のアルバムが他国を圧倒して高い売り上げを誇ることからも分かる傾向だそうです。日本人にとってピアノは非常に身近な楽器ですし、トランペットやサックスフォーン、ベース(コントラバス)があるお家の数より、ピアノがあるというお家の数の方が多いところからも来ていると思います。

そんな独自の傾向を持つ日本のマーケットで抜群の人気を誇る一枚、ジャズピアニストSonny Clark(ソニー・クラーク)の「Cool Struttin(クール・ストラッティン)」をご紹介します。このCD、収録されている曲はどれも1950年代の”洗練されたニューヨークJazz”のド真ん中にして、アルバムのジャケットが有名な作品でもあります。”名盤はそのジャケットまで美しい”とは言いますが、正に収録された作品と同じくらいキャッチーなジャケットです。では、早速アルバムタイトルナンバーをどうぞ!!


どうしてもアルバムのジャケットに目が行ってしまうので、内容が軽視されがちですが、ピアニストのソニー・クラーク名義の作品なのにもかかわらず彼のプレイがあまり目立たない、アンサンブル重視の曲調が多いです。勿論要所要所で彼の華麗なソロが随所に散りばめられていることに気が付きますが、一歩引いたハーモニー重視の作風というのが大きな特徴です。トランペットのアート・ファーマーとサックスのジャッキー・マクリーンの息の合った演奏も良い味が出ています。軽やかで煌びやかな作品で、私のお気に入りの一枚です。

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ジャズの入門書の決定版!! 「一生モノのジャズ名盤500」 [音楽]

ジャズ初心者ならこれを読め、と私が言われた本

一生モノのジャズ名盤500 (小学館101新書)Jazzのマイブーム再燃中の私が一番最初にジャズの世界に足を踏み入れた時、先輩ジャズ愛好家の皆さんから声をそろえてオススメされたジャズの入門書をご紹介します。大学在学中に四谷でジャズ喫茶を営んでいたジャズの玄人・後藤雅洋さん著一生モノのジャズ名盤500」です。ジャズの世界は広くて深い。しかも他の音楽のジャンルに比べるとその歴史は短いのに、知れば知るほどその世界の奥深さにはまりこんでしまい、戻ってこれないというとんでもない世界です。そんな摩訶不思議なジャズワールドは初心者には良き指導者が必要になります。その導き手としてジャズの世界で間違った方向に行かないように足元を照らしてくれる存在として大きな力を貸してくれるのがこの本です。私もCDを買う時は今でもこの本を参考にしています。

ジャズの世界は専門用語が多く、ビックバンド、ビバップ、モダンジャズ、フュージョン等カテゴリー分けだけでも初心者にとっては頭の中がこんがらがってしまいがちです。そんな初心者が陥りやすいトラップを回避し、しっかりと自分にとってどのジャンルのジャズが好みかをフィーリング(感覚)毎にまとめているのがこの本の大きな特徴ですジャズを愛する人の中には知識先行型でうんちくを語りたい人も多くいるのですが(笑)、そんなに難しく考えずに感じるままに各ジャンルの代表作を紹介するから、気に入ったら同じジャンルで紹介している作品も試してみてね、という非常に分かり易いアプローチで、私も随分お世話になっています。しかもなるべく専門用語を排除して、ド素人及び初心者でも分かり易く、またジャズ愛好家の人達にも飽きることなく読まれるように深い知識も織り込んでいるのも大きな特徴と言えるでしょう。俗に言う「決定版」という本です(断言)。

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ニューヨークのため息にうっとりです~♪ [音楽]

ヘレン姉さん、最高っす!!(感涙)

お正月休みもそろそろ終わりそうですが、皆さんゆっくりされているでしょうか?今年の私のお正月休みは、朝から晩までJazz浸りの日々を過ごしています。ジャズが久しぶりにマイブームで再到来中ということもあり、これまでゆっくり聞くことが出来なかったCDやアーティスト毎に聞き分けてみたりと、自分好みのジャズはどんな感じなのかを分析しつつジャズを聞いています。これまでジャンルに拘らず、フィーリングで「これ良いなぁ」と感じた作品を買い集めてきたのですが最近頭打ち感があり、今後のCD購入の際に参考にするためにも自分の好みを知ることから再出発することにしました。

helen merrillまず最初のとっかかりとして選んだのが、そのセクシーな歌声が”ニューヨークのため息”と評されるヘレン・メリルの「helen merill(ヘレン・メリル)」です。大好きな作品の一つです。このCDが作成された1954年のニューヨークという街が持っていたであろう、都会的な洗練さと哀愁さ、若干ハスキーな色気たっぷりの彼女の歌声は絶品です。しかもお美しい!!歌がうまくて、美しい女性ときたら、男性ならいちころでしょう。姉さん、最高です!!甘さの中にハスキーな色気のある歌声なんです!!このCDを買った時から私はスッカリ彼女の歌声にメロメロですよ。しかもこのCD、伝説のトランペット吹きクリフォード・ブラウン、ピアノはサラ・ヴォーンのバンドで活躍していたジミー・ショーンズを起用。そしてアレンジはのではクインシー・ジョーンズです!!しかも、20代前半のヘレンが、クリフォードとクインシー同世代の2人の起用にこだわって作ったというのはジャズ通では有名な逸話です。その後クリフォード・ブラウンは華麗なるプレーで時代の寵児となるも25才で交通事故死してしまいますが、クインシー・ジョーンズは今ではアメリカの音楽界の超重鎮です。ヘレンの才能を見抜く力に脱帽です・・・。もちろんこの作品は時代をこえる名盤として現在でも高い評価を得ている作品です。それではCDの代表曲で誰もが一度は聞いたことがあるはずの曲「You'd Be So Nice To Come Home To 」をどうぞ!!

ジャスの女性シンガーというと前述のサラ・ヴォーンを筆頭にクリス・コナー等有名どころが何人もいますが、私はこのヘレン・メリルの歌い方と声が大好きです。もちろんクリス・コナーも大好きですが。因みにクリスの歌声はヘレンよりもクリアーで聞き易いと思います。

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ビル・エヴァンス「Alone again」 名盤「Alone」の続きのCD [音楽]

名盤の続きもまた名盤「Alone again」


Alone Again久しぶりの音楽ネタです。取り上げるのは私が大好きなJazzピアニスト、Bill Evans(ビル・エヴァンス)の「Alone again」です。タイトルに"again"とある様に、先にリリースされたピアノソロCD「Alone」の後継作品になりますね。「Alone」は1968年に録音されているので、1975年に行われた「Alone again」の収録まで約7年の歳月が流れています。両方に共通して言えるのは3日間で録音され、どちらのCDも素晴らしいジャズのピアノソロ作品であるということです(「Alone」のレビューはコチラ!!)

一般的な評価では前作「Alone」の方が高い評価を得ているのですが、私はこの2作品どちらも甲乙つけがたい名盤だと思っています。ただ、エヴァンスの持ち味であるクラシックで磨いた正確な演奏技術と内省的で孤高なピアニストの演奏、という観点からみると「Alone」に軍配が上がります(なんせグラミー賞受賞作ですしね)。しかしながら「Alone again」という作品は”リリカル一辺倒”ではなく、ある種ピアノを弾く楽しさや明るさを感じることが出来る作品で、いつもエヴァンスの作品に漂っているどこか哀しみや孤独の色があるソロ作品が多い中で、この作品はある意味ちょっと特殊な一枚だと感じています。それでは、オープニング曲の「The touch of your Lips」をどうぞ!!


曲の初めの美しさはビル・エヴァンスが持つ魅力がギュッと詰まっていますねぇ。実はこの曲、Tony Bennett(トニー・ベネット)との共演で素敵な歌詞がつけられ、トニーの素晴らしい豊潤な歌声にエヴァンスが伴奏するという奇跡のコラボレーション演奏があります。こちらもジャズファンなら見逃すことが出来ない作品になっています。

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クリスマスの定番曲・チャイコフスキー「くるみ割り人形」 [音楽]

ヨーロッパのクリスマスといえば、やっぱり「くるみ割り人形」です

12月になると聴きたくなる音楽、それはチャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」です。バレエ音楽というと「?」と思う方もいらっしゃると思いますが、第2幕で演奏される有名な「花のワルツ」は軽やかなテンポでハープの美しい音色と旋律でクラシック音楽の中でもとても有名な曲です。私も「くるみ割り人形」で奏でられるワルツの中では「花のワルツ」が一番のお気に入りで、美しく優雅なザ・ワルツという雰囲気満点のこの曲が大好きです。

曲の紹介の前にバレエ音楽なのでバレエの内容を簡単にご紹介しようと思います。この「くるみ割り人形」はドイツの童話が原作になります。クリスマスイブの夜の12時、少女クララはプレゼントにもらったくるみ割り人形を見に行くとクララの体は一気に小さくなり、くるみ割り人形と同じサイズになってしまいます。するとクララはハツカネズミの軍隊とくるみ割り人形が指揮をとる人形兵士達の争いに巻き込まれてしまいます。人形兵士達が苦戦する中、くるみ割り人形の危機をクララが救いハツカネズミを追い払うことに成功すると、くるみ割り人形はとても素敵な王子様となってクララをお菓子の国に招待します。そこで素敵なパーティーで楽しい時間を過ごした後、クララはクリスマスツリーの下で目が覚めるのでした。

 

クリスマスイブの夜に少女クララが活躍する素敵なお話としてヨーロッパでは広くこの時期に演奏が行われます。バレエの演目としてチャイコフスキーが曲を手がけ、美しい音楽と華やかな演出と相まって、今では「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」と合わせてチャイコフスキーの三大バレエの一つとして広く親しまれています。夢溢れる素敵なお話ですよね。

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ビル・エバンスの隠れた名盤「Moon Beams」 [音楽]

ジャズよりもイージーリスニングよりの一枚です


Moon Beams前回まで3回にわたってジョン・コルトレーンのCDを取り上げてきましたが、今日は私が大好きなビル・エバンスの作品「Moon Beams(ムーンビームス)」を取り上げようと思います。トレーンの「Ballads」は夜に聞くのに最高の一枚ですが、こちらのCDもタイトルが表す様に夜が似合う一枚です。特にパッと見て分かる様に美しい女性のジャケットにふらふらと手が伸びてジャケ買いした人も多くいると思います(笑)。これまで多くの彼の作品を取り上げてきましたが、この「Moon Beams」は彼の活動の中期に制作された作品になります。

私が持っているCDに収録されている曲は全部で8曲、40分弱とこれまた短いアルバムです。しかも収録されている曲のほとんどが似通ったテンポで進むバラードなので、一曲一曲を集中して聞くJazzのCDというよりも、イージーリスニングのような作品に仕上がっています。とは言っても、イージーリスニングよりもしっかりと音楽を味わうことが出来る演奏クオリティーは保証済みなのでご安心ください。個性的な演奏があるのではなく、どちらかというとリラックスして聞ける作品で、エバンスの演奏も彼の活動前期の様な技巧的で静かな情熱を感じさせる演奏とは違い、キャリア後半の人間の苦しさや悲しみを乗り越えて悟りを開いたような透明感あふれる高尚な演奏でもありません。音楽に対する情熱を分かち合うことが出来たスコット・ラファロの事故死の後に録音されたこともあり、その悲しみを一つ乗り越えて、再スタートを切るべく自分らしく肩の力が抜けた程好い演奏のように感じます。全編に緊張感を感じさせたり、哲学的な演奏だと聞いている方も疲れてしまうので、この「Moon Beams」はビル・エバンスの作品の中ではかなり聞き易い(万人受けする)作品だと思います。それ故にあまり好きではないという人も多いのも事実ですが。ではここでタイトル曲の「Polka dots and Moonbeams」をどうぞ!!


ちなみにこの曲は歌があるジャズのスタンダード曲で、Youtubeで調べると色々な人が色々なアレンジで歌っているのを見つけることが出来ます。本来の曲の歌詞は素敵な奥様との出会いを歌った曲です(奥様がその時に来ていた洋服がdots(水玉)でMoonbeams(月明かり)がとても綺麗な夜だったんだ、というものです。う~ん、スイートですね♪

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これを聞かずして、ジョン・コルトレーンを語るなかれ!!「Ballads」 [音楽]

バラードだけだからこそ分かるトレーンの音の魅力


Balladsこれまで「Blue train」から始まり、ジョニー・ハートマンとの作品「John Coltrane & Johnny Hartman」を取り上げてきましたが、今日はジョン・コルトレーンのバラード代表作「Ballads(バラード)」を取り上げたいと思います。 録音は1962年で収録されている楽曲は全部がスローバラードです。この頃のコルトレーンは激しく技巧的な演奏スタイルを好みだったようですが、このアルバムでは優しく少し甘い感じのコルトレーンが聞ける1枚です。私は熱心なコルトレーンファンではないので、彼の演奏が持つ独特のテイストを上手く言葉で表現できないのですが、この「Ballads」はコルトレーンの優しさが詰まった感じで、心から音に浸れる雰囲気のある作品ですし、ゆったりした曲調と相まって夜にしっとりと聞き入るのに最高に一枚だと思います。ただし、ながら聞きは難しいかも。なぜならあまりにも美しいサックスの音色に聞き入ってしまうからです!!

Jazzの入門編のCDとしてよく名前が挙げられる一枚として有名ですが、私もジャズのサックスはこのCDからデビューしました。スローバラードにありがちな情緒たっぷりという訳でもなく、曲に流されることもない”芯のある”コルトレーンの音色にしばらく虜になりました。もちろん傑作として名高い名盤だけあり、現在でもジャズの初心者から玄人までジャズ好きなら必携の一枚となっています。


収録されている楽曲はどれも定番ばかりで、コルトレーンの演奏もメロディーを派手にアレンジすることなくかなりオリジナルに忠実に演奏しています。ジャズマンにとって曲を即席でいかに素晴らしくアレンジするかで当時は評価が分かれるなかで、あえて定番曲をオリジナルに忠実に演奏するというのは冒険だったと思いますが、コルトレーンはしっかりとこの賭けに勝っています。もちろんコルトレーンを脇で支えるメンバーの演奏も素晴らしく、個人的にはピアノのマッコイ・タイナーの演奏がコルトレーンの音色をさらに引き立たせていて本当に素晴らしいと思います。

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コルトレーンとハートマンの完璧なコンビネーションアルバム [音楽]

甘く端正なジャズの男性ボーカルの名盤


John Coltrane & Johnny Hartman (Dig)前回ご紹介したJohn Coltrane(ジョン・コルトレーン)繋がりで、これまでblogに取り上げていなかったことが信じられない程の名盤「John Coltrane & Johnny Hartman(ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン)」を今日はご紹介しようと思います。このアルバムは私の大のお気に入りで、ジョニーの甘いバリトンの歌声とちょっと遠慮気味のコルトレーンのサックスの演奏がピタリとはまった曲はどれも最高の癒しです。なんでこんなにお気に入りのCDをこれまでblogにアップしていなかったのか、自分自身が不思議で不思議でたまりません。

前回取り上げた「Blue train」はモードジャズの名盤として有名ですが、こちらの作品は男性ボーカル、ジョニー・ハートマンを迎え、コルトレーンは一歩後ろに下がってジョニーのバリトンで伸びやかな歌声をひきたてつつ、歌の合間合間にコルトレーンのソロが曲に華を添えるという完璧なコンセプトで制作された1枚です。前回のコルトレーンの「Blue Train」の時も書いた様に、華麗で技巧的な演奏をするコルトレーンは、時が経つにつれてより前衛的な演奏を目指して新しい演奏スタイルを確立していくのですが、そんな時にちょっと立ち止まって”正統派のジャズ”として制作した作品がこのアルバムになります。

コルトレーンの演奏と、そのサポートで演奏しているメンバーの演奏が素晴らしいのは当たりまえですが、この作品を後年まで残る名盤として後世まで残る作品にした業績は、やはりコルトレーンの演奏に飲み込まれることなく妖艶なバリトンボイスで聞く人を魅了したハートマンの歌声でしょう。私もこの歌声にはメロメロです♪収録されている楽曲もほぼ全てがバラードと、正に大人の為の一枚です。私が大好きな3曲目の「My One And Only Love」をどうぞ!!コルトレーンのちょっと長めのメロディーラインの演奏からハートマンの歌が続きます。


なんて素敵な曲なんでしょう~。この癒しの歌声を聞いてしまうと、今人気の歌手の歌が稚拙に聞こえて聞けなくなっちゃいます。大人の男性の低音の色気と艶っぽさを極めた歌声とはまさにこのハートマンの歌声ですよ!!最高です。

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ジャズの歴史に燦然と輝く名盤、ジョン・コルトレーンの「Blue train」 [音楽]

必携の一枚にして究極の一枚「Blue train」


Blue TrainJazzを愛する人ならば誰もが通る道であるサックスプレーヤー、John Coltrane(ジョン・コルトレーン)の名盤「Blue Train」を今日はご紹介します。「Blue Train」はコルトレーンの最高傑作であり、このアルバムを持っていない人はジャズを語るな!!とまで言われている名盤中の名盤です。非常にクールで格好良いコルトレーンのジャケットのカバーも素晴らしい一枚です。録音は1957年とかなりの年代ものですが、演奏が素晴らしいこととリマスターの技術の進歩で今でもCDをかけると1曲目のタイトル曲「Blue train」が華やかな演奏が聞こえてきます。

このジャケットからも何となく分かる様に、昼よりも夜が似合う一枚で、最近仕事でヘトヘトになって帰ってくると大体このCDか、「Quiet Kenny」を流して疲れを癒しています。コルトレーンは非常に才能に恵まれ、マイルス・デイビスにその才能を認められながらも40才で亡くなり、その活躍期間は約10年と非常に短いものでしたが、たくさんの録音を世に残し彼は伝説のジャズプレーヤーとなりました。そんなコルトレーンが作曲からメンバーの選定までを自分で行い録音した作品がこの「Blue train」で、彼の全てが凝縮された一枚とも言えます。現在でもこの「Blue train」はモダンジャズの名門ブルーノートを代表する名盤と広く認識されています。

代表曲はもちろんタイトル曲である「Blue train」です。他にも素晴らしい曲が収められていて、捨て曲一切なしですが、そんな名曲の中でもこの「Blue train」は格別ですね。多分誰もが一度は聞いたことがある曲だと思いますし、トレーン(コルトレーンのニックネーム)のテクニックと華麗なる演奏をYoutubeでご堪能ください!!


トレーンの演奏は華やかさの中にも抜群の安定感があるので、聞いててとてもリラックスできますし、嫌なことも忘れることが出来る私にとってはありがたいCDです。この曲だけでなく他の収録曲も、トレーンの周りを固める演奏者達との掛け合いが粋で、軽快なアップテンポの演奏が多く収録されています。そんな全体の軽快な流れの中に4曲目でしっとりと聞かせるバラード曲「I'm Old Fashioned」が入っています。 甘く優しいトレーンのテナーサックスの音色はまた一味違った良さがあり、これも素晴らしいです。

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今後の活躍が期待される実力派バンド、イマジン・ドラゴンズ [音楽]

デビューアルバムから超一流です!!


Night Visions今日は久しぶりに音楽の話題を。ラジオの洋楽チャート番組ではバンバン曲がかかっているので今さら感もありますが、アメリカのオルタナ系ロックバンド"Imagine Doragons(イマジン・ドラゴンズ)"のデビューアルバム「Night Visions」をご紹介します。彼らにとってデビューアルバムになる本作ですが、地元ラスベガスで下積み経験から既に彼らの音楽の世界観がしっかりと構築されているので、デビューアルバムも非常にクオリティーが高いものになっています。特にシングルカットされた「it's time」と「Radioactive」は彼らの音楽性を顕著に表しているので、「Radioactive」のPVをどうぞ!!


初めてIt's timeを聞いた時、あまりのダーク系な曲調が印象に残ってアメリカのバンドではなくイギリスのバンドの曲だと思いました(苦笑)。正直「好みが分かれるバンド」です。このダークな世界観とキャッチーなメロディーが印象に残るのですが、じっくり聞いてみると歌詞はかなり力強く、自らの在り方を強く貫く意志の強さや苦境に立ち向かう骨太なロック魂がしっかりと根本にある歌詞が多いです。反骨精神という訳ではないのですが、哲学的な歌詞もこのイマジン・ドラゴンの魅力の一つだと思います。PVを見てもらうと分かる様に、その映像もかなり個性的ですよね。若干シュールな雰囲気があるかな。本国アメリカでは大人気ドラマ「glee/グリー」で「It's time」がカバーされ、それも大ヒットの一助になったみたいですね。私のiPodでもこの「Night Visions」はただ今ヘビロテ中です。忘れないように書こうと思いますが、彼ら一応新人なんですが既に大物の雰囲気が出来上がってます(笑)

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