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クリスマスの定番曲・チャイコフスキー「くるみ割り人形」 [音楽]

ヨーロッパのクリスマスといえば、やっぱり「くるみ割り人形」です

12月になると聴きたくなる音楽、それはチャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」です。バレエ音楽というと「?」と思う方もいらっしゃると思いますが、第2幕で演奏される有名な「花のワルツ」は軽やかなテンポでハープの美しい音色と旋律でクラシック音楽の中でもとても有名な曲です。私も「くるみ割り人形」で奏でられるワルツの中では「花のワルツ」が一番のお気に入りで、美しく優雅なザ・ワルツという雰囲気満点のこの曲が大好きです。

曲の紹介の前にバレエ音楽なのでバレエの内容を簡単にご紹介しようと思います。この「くるみ割り人形」はドイツの童話が原作になります。クリスマスイブの夜の12時、少女クララはプレゼントにもらったくるみ割り人形を見に行くとクララの体は一気に小さくなり、くるみ割り人形と同じサイズになってしまいます。するとクララはハツカネズミの軍隊とくるみ割り人形が指揮をとる人形兵士達の争いに巻き込まれてしまいます。人形兵士達が苦戦する中、くるみ割り人形の危機をクララが救いハツカネズミを追い払うことに成功すると、くるみ割り人形はとても素敵な王子様となってクララをお菓子の国に招待します。そこで素敵なパーティーで楽しい時間を過ごした後、クララはクリスマスツリーの下で目が覚めるのでした。

 

クリスマスイブの夜に少女クララが活躍する素敵なお話としてヨーロッパでは広くこの時期に演奏が行われます。バレエの演目としてチャイコフスキーが曲を手がけ、美しい音楽と華やかな演出と相まって、今では「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」と合わせてチャイコフスキーの三大バレエの一つとして広く親しまれています。夢溢れる素敵なお話ですよね。

話は音楽に戻って「花のワルツ」です。穏やかな曲のスタートからハープとホルンの音色に弦楽器が華を添えつつ最後に向かって盛り上がっていく演奏は”ワルツ”の何にふさわしく、塞いだ心も軽やかになる素敵な曲です。クラシック界きってのメロディーメーカー、チャイコフスキーの名作だけあり、この「花のワルツ」程万人受けし、今でも多くの人に愛されているワルツはないのではないでしょうか。チャイコフスキーの音楽はどれも素敵な曲ばかりですが、チャイコフスキーの才能はワルツでこそ真価を発揮するのではないかと個人的に思っています。

さて、これだけメジャーな楽曲となるとこれまで多くの巨匠が演奏し、録音を残しています。この「くるみ割り人形」の名盤はかなり色々な意見がありますが、いつでも名前が上がる演奏はユージン・オーマンディ指揮&フィラデルフィア管弦楽団の録音で演奏も明るく軽やかで華があるのが特徴です。ところが中々CDが見つからないマイナーなCDとなっています。一般的に入手可能なCDで人気があるのが現代の巨匠アンドレ・プレヴィンとロンドン交響楽団版です。アンドレ・プレヴィンはロマン派の曲を大の得意としているだけに、この「花のワルツ」は素晴らしいの一言です。私が普段聞いているCD(今も流れています)は、大衆受け抜群のカラヤンとウィーンフィル版ですが演奏は普通よりちょっと良いくらいです。

名曲ほど多くの録音が存在し、名盤探しが難しいものはありません。この「花のワルツ」を含めた「くるみ割り人形」もそんな楽曲の一つだと思います。チャイコフスキーの美しい音楽に誘われてクリスマスはどうやらすぐそこまで来ているようです。

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」

  • アーティスト: プレヴィン(アンドレ),チャイコフスキー,ロンドン交響楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/11/21
  • メディア: CD

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