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ニューヨークのため息にうっとりです~♪ [音楽]

ヘレン姉さん、最高っす!!(感涙)

お正月休みもそろそろ終わりそうですが、皆さんゆっくりされているでしょうか?今年の私のお正月休みは、朝から晩までJazz浸りの日々を過ごしています。ジャズが久しぶりにマイブームで再到来中ということもあり、これまでゆっくり聞くことが出来なかったCDやアーティスト毎に聞き分けてみたりと、自分好みのジャズはどんな感じなのかを分析しつつジャズを聞いています。これまでジャンルに拘らず、フィーリングで「これ良いなぁ」と感じた作品を買い集めてきたのですが最近頭打ち感があり、今後のCD購入の際に参考にするためにも自分の好みを知ることから再出発することにしました。

helen merrillまず最初のとっかかりとして選んだのが、そのセクシーな歌声が”ニューヨークのため息”と評されるヘレン・メリルの「helen merill(ヘレン・メリル)」です。大好きな作品の一つです。このCDが作成された1954年のニューヨークという街が持っていたであろう、都会的な洗練さと哀愁さ、若干ハスキーな色気たっぷりの彼女の歌声は絶品です。しかもお美しい!!歌がうまくて、美しい女性ときたら、男性ならいちころでしょう。姉さん、最高です!!甘さの中にハスキーな色気のある歌声なんです!!このCDを買った時から私はスッカリ彼女の歌声にメロメロですよ。しかもこのCD、伝説のトランペット吹きクリフォード・ブラウン、ピアノはサラ・ヴォーンのバンドで活躍していたジミー・ショーンズを起用。そしてアレンジはのではクインシー・ジョーンズです!!しかも、20代前半のヘレンが、クリフォードとクインシー同世代の2人の起用にこだわって作ったというのはジャズ通では有名な逸話です。その後クリフォード・ブラウンは華麗なるプレーで時代の寵児となるも25才で交通事故死してしまいますが、クインシー・ジョーンズは今ではアメリカの音楽界の超重鎮です。ヘレンの才能を見抜く力に脱帽です・・・。もちろんこの作品は時代をこえる名盤として現在でも高い評価を得ている作品です。それではCDの代表曲で誰もが一度は聞いたことがあるはずの曲「You'd Be So Nice To Come Home To 」をどうぞ!!

ジャスの女性シンガーというと前述のサラ・ヴォーンを筆頭にクリス・コナー等有名どころが何人もいますが、私はこのヘレン・メリルの歌い方と声が大好きです。もちろんクリス・コナーも大好きですが。因みにクリスの歌声はヘレンよりもクリアーで聞き易いと思います。

CD「helen merrill」というとどうしても2曲目の「You'd Be So Nice To Come Home To」になってしまうのですが、私は1曲目の「Don't Explain」も好きです。少し悲し曲調ではあるんですが、その分女の諦念みたいな感情が歌声に現れているように感じるんです。クリフォード・ブラウン(通称ブラウニー)のソロの素晴らしさやジミーの一歩後ろに下がって歌とトランペットを引き立てるピアノプレーを含め、総合的にみるとやはり「You'd Be So Nice To Come Home To」には勝てないかもしれませんがグッとくる演奏です。

個人的な好みがあるにせよ、スローテンポの悲哀感漂う曲を感情タップリに歌い上げることが求められる曲は、星の数ほどいるジャズシンガーの中でもヘレン姉さんの右に出る人はいないのではないかと思います。ジャズの不思議なところは、同じCDを何度も聞いているうちに好きな曲が変わってくることがあるんですが、このCDも最初は「You'd Be So Nice To Come Home To」が一番のお気に入りだったんですが、今では先述の「Don't explain」や「Born to be blue」などの憂いを含んだ曲の方がお気に入りだったりします。私愛用のヘッドフォン、SENNHEISER(ゼンハイザー)HD650でこのCDを聞くと、ヘレン姉さんの息遣いまでもが聞こえてきます。多分録音する時にマイクのすぐそばで歌って収録したんでしょうね。英語の発音もクリアですし、ブラウニーの変幻自在の艶のあるトランペットの音色もダイナミックに伝わってきます。

収録曲は7曲で全てがジャズのスタンダード曲といっても良い程なので捨て曲なしです。ジャズの初心者もしくはジャズの入門者でも全曲どこかで聞いたことがあるなぁ、なんて感じることが出来る傑作です。正に戦後の経済的な発展でバンバン巨大化するニューヨークの街の中で、どこか頽廃的な部分を上手く盛り込んだ1950年代の雰囲気を感じることが出来る1枚という表現がピッタリです。

helen merrill

helen merrill

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
 

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