SSブログ

十二国記待望の続編「白銀の墟 玄の月」、ようやく読了しました [本]

4冊一気に読んで正解でした!

私が長く読んでいるシリーズ物の小説で現在進行形の物の一つに小野不由美さんの「十二国記」があります。学生時代からずっと追いかけていて、ようやく今年18年ぶりにメインストーリーの続編「白銀の墟 玄の月」がリリースされたのです。18年間も待ち続けているファンの皆様、本当に長い間お疲れ様でした(感涙)。妖魔が跋扈する荒れ果てた戴国に失踪した王を探しに泰麒と李斎が戻るところで終わってから18年過ぎた訳ですから、ファンにとって本当に待望の長編ですよ。10月に前半の2冊(1・2巻)が発売され、翌月の11月に後半の2冊(3・4巻)が発売されました。私は12月に資格の試験があったので、発売日に4巻とも購入しそのまま触ることなく封印し、試験が終わってから読み始めました。そしてようやく全部読み切り、読了しました。

十二国記_白銀の墟玄の月.JPG
戦場や貧困、寒さ等の過酷な描写は十二国記のお約束

今回一気に読み切っての感想は「最初の2冊だけの段階で読まなくて良かった」でした。2巻の終わりで登場人物達と読み手を絶望に落として終了するという鬼っぷり。2巻を読み終わった時に本当に希望は潰えたのかと心配になりってそのまま3巻に突入したのですが、ここで終わったまま1か月も続編を待った読者の人は悶絶したことでしょう。心中お察しいたします。

作者の小野不由美さんはホラー作家なので、中華風のファンタジー世界が舞台ながらも貧困や裏切り、戦争等、個人レベルの不幸から国家レベルの不幸まで、とにかくファンタジー小説特有のフワフワっとした甘さなんて一切出てこない現実主義路線が持ち味で、キーパーソンとなる女将軍の李斎も前作で片腕切り落とされるという境遇に落とされます(その後訓練して見事に隻腕の将軍として強さを発揮します!今回も李斎大活躍でした)。血生臭い物が苦手な人はちょっと難しいかもしれない程リアリティを追求している側面があります。別の国の主人公・洋子は騙されて妓楼に売られる→脱走→生きるために悪事を働く(暴力OK)と過酷なストーリーです。

続きを読む


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。