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世界的ピアニスト、M.ポリーニ死去 [音楽]

ショック、精密機械と言われたピアニスト

今朝、ニュースを読んでいたら、イタリアの世界的ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏の訃報が流れていました。凄いショックです。ご高齢ということは存じていたのですが、まさかの訃報にご冥福を心から祈るばかりです。

私が持っているショパンのCDは多くが彼の演奏です。特にエチュードは、何度聞いたか分からない程聞いていて、多分20年のお付き合い。家の一軍のCDラック(ほぼバッハ作品ばかり)に2枚も彼の作品がありました。

ポリーニ.JPG
右がショパンの「エチュード」。20年選手

ショパンの作品はとても感情豊かなものばかりです。その分、演奏者が気持ちを乗せて演奏することが多く、実際多くのピアニストも情緒たっぷりに演奏されると、たまにお涙頂戴で聞くに堪えない演奏があったりします。そんな感情たっぷりの演奏の対極にいたのが、巨匠ポリーニの演奏。感情を一切介在せず楽譜のままに演奏するそのスタイルから、いつの間にか「精密機械」というあだ名がついたほどです。でも、それが私にはとても合っていて聞きやすかったです。そんな訳で、今でも私の「革命」や「別れの曲」、「木枯らし」(全部エチュード)の基準は彼の演奏です。

惜しむらくは、ご存命中に一度もコンサートに行くことが出来なかったことです。本当に残念です。やはり、コンサートは行ける時に積極的に行くようにしたいと思います。今週はポリーニのCDを引っ張り出して、ショパンだけではなく、彼の色々な演奏を聴こうと思います。精密機械と称される演奏ですが、きっと音色も少し悲しく聞こえそうです(涙)

Maurizio Pollini: Chopin

Maurizio Pollini: Chopin

  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: CD

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