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日本で最初に第九が歌われた場所「鳴門市ドイツ館」  [渦潮を見て淡路島に行ってみよう_2019]

年末恒例「第九」の日本の発祥の地

大麻比古神社を参拝した後に車の中でどこに行くか悩み、「鳴門市ドイツ館」に行くことにしました。近くには道の駅もあるという情報があったので、道の駅好きとしては外せません。そして、年末になると聞こえてくる恒例のベートーヴェンの「第九」が最初に日本で演奏された町としてもPRしているのでそれも気になるところです。それにしても・・・仕事の出張先は毎回ドイツがメイン、社内も当然ドイツ一色、プライベートの旅行先までドイツ関連施設を訪れるという選択に、自分の社畜っぷりを感じずにはいられません(苦笑)

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お、綺麗じゃない!

この鳴門市ドイツ館は、大正時代にあった第一次世界大戦で捕虜となって日本に来たドイツ人達を収容する「板東俘虜収容所」があり、そこで収容されていたドイツ人捕虜達と地元の人達との交流の歴史を残すために作られたそうで、当時の資料や歴史が展示されています。当時収容所所長の松江豊寿の指揮のもと人権を尊重する自主管理体制を導入していたそうです。敗戦の辛酸を舐めた後に捕虜となり言葉も文化も違う日本に連れてこられたドイツ人捕虜達のことを思うと心苦しいです。

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当時の責任者・松江所長

ある程度の自由が認められていた収容所の中には教会を建てたりピクニックや音楽を楽しむこともあり、少しづつ地元の人達とも交流を深めていったようです。そんな中、彼らによって「第九」の合唱が演奏されたのが、日本の「第九」の始まりとなり、館内には「第九」が演奏されるまでのエピソードをまとめた映像と人形達が演奏する第九を見ることが出来る「第九シアター」があります。正直少し不気味でしたが、それまでの映像は良かったです。

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ベートーヴェンの像もあります

館内には収容所が作られた時から、当時の収容所のジオラマがあったり、実際に使われていた小物などが展示されていて、当時の捕虜達の生活を知ることが出来ます。展示規模は小さいのですぐに全部の展示品を見ることが出来ます。また中にはドイツの名産品などを販売する物販コーナーや、鳴門市と姉妹都市のニーダ―ザクセン州の紹介コーナーもあり、連綿と続くドイツとの絆を展示しています。

鳴門市ドイツ館の前には道の駅「第九の里」があります。

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地元の名産品などを販売する道の駅

見た目がバラックで一瞬「この道の駅大丈夫か?」と疑ってしまいましたが、この建物自体が当時の収容所の建物を解体・移築したもので、建物自体が国の有形登録文化財に登録されているそうですが、パッと見てそれを示すものが無いので凄く寂しい感じに見え、中に入りづらかったですが、中は至って普通の道の駅で地元の野菜や特産品、軽食コーナーと立派な道の駅です。

道の駅でお買い物を済ませるとそろそろレンタカーの返却時間です。このまま車を借りた徳島駅前に戻したいと思います。徳島は運転が乱暴として有名らしいのですが、私はそんな感じは一切なく快適にドライブを楽しみました。道も広く走りやすいので良いですね。それでは次はローカル線に乗って今夜のホテルに移動したいと思います。既にスーツケースは置いてきているので身軽な移動です。

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