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人生100年時代、大切なお金(金融)の基礎を学ぼう! [本]

マイホームは、資産か負債か?

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本) 「夢のマイホーム」。突然ですが、皆さんは”マイホーム派”ですか?それとも”賃貸派”ですか?私が現在社宅住まいですが、基本は”賃貸派”です。ですが、日本人は「夢のマイホーム」という言葉があるほど”マイホームを持つこと=一人前の大人の証”というイメージのせいか私の周りはマイホーム派が圧倒的に多いです。でもマイホームを持つことは本当に正解なんでしょうか?

そんな学校では教えてくれないお金に関することを分かりやすく教えてくれるのが今日紹介する超有名な一冊「金持ち父さん、貧乏父さん」です。これはお金の流れや資産と負債の違いを学ぶ基礎編として最良の入門書で、お金持ちになりたい!やこれから長い人生お金で苦労したくないと思うけれども、何から手を付けて良いのか分からないという人が読むべき本です。この本を読むと、自分が現在所有している財産が負債なのか資産なのかを分けることができるようになり、またこれからの大きな買い物をする時の判断が出来るようになります。金融(ファイナンシャル)リテラシーを高めることが出来ます(これ重要)

著者の言葉をそのまま紹介すると、「お金持ちはお金を払って資産を買うが、お金に苦労する人はお金を払って(資産だと錯覚して)負債を買う」ということです、では資産と負債の違いは何かというと”資産”はお金を生み出す財産で、”負債”はそれを持つことによってお金が出ていく財産になります。では、マイホームは資産なのか負債なのかという質問の答えが分かりますよね。マイホームを持つことによってローンの支払いが発生し、修繕費や税金等付属する出費もかなかなりの物です。そしてローンが払い終わった後に残る物は資産価値0円の築30年超えのボロ家と永遠に払い続ける税金などの諸経費です。これは完全な負債です。もちろん収入で負債から出る支出(固定費)を補うことが出来るなら問題なしです。ちなみに私の場合は車を持っているので、一番大きな負債は「車」です。車のローンに税金、駐車場代等かなりの金額が支出として毎月出ていきます。

そんな基本中の基本である「負債と資産」の違いや市場のお金の流れ、他にも会社を作って節税するという少し一般の人には難しいことまで紹介されています。前半でお金の流れとお金を取り巻くビジネス環境を勉強し、後半では実践編へと続きますが、著者が不動産をメインに資産を増やしてきたので不動産に関する体験談が多く、不動産に興味のない人は前半程の学びは少なくなりますが、読み物として読むと非常に興味深いです。

私はこの本を読んでお金の流れについてかなり基礎を勉強させて頂きました。特に自分のキャッシュフローをしっかりと把握し、資産を増やし負債を可能な限り削減する方向で整理しました。また、何か大きな買い物をする時は資産として計上できるような代物(中古品として販売する時にも価値を維持できる物)にするようにしました。其の為ブランド品を購入する時も”時間が経っても価値の下がらない物”というポイントから見るとこれまでブームに乗って買ってきたブランド品が如何に資産価値のないものだったかを知ることが出来ますし、永遠の定番と呼ばれるものは資産価値が下がらない素晴らしい資産になる物であることが分かってきます。

学校では教えてくれないお金の仕組みをしっかりと勉強し、著者の様な超が付くほどのお金持ちを目指してみるのも良いかもしれませんが、さすがにちょっとそこは難しいので、金融リテラシーを鍛えて自分が出来る範囲で資産を増やしていくように頑張って、全く期待できない将来の年金と老後に備えて資産防衛に取り組んでみてはいかがでしょうか。決して始めるのに遅すぎるということはありません。”人生で今日が一番若い”。自分の資産について考えるきっかけを与えてくれる一冊になること間違いなしです。特に結婚したばかりの方やお子さんが小さい等、ライフプランを考える時にどうやって自分のライフプランを見直すタイミング等折に触れて読み返してみると進むべき道を教えてくれる良書だと思います。金融リテラシー、人生100年時代に必須のサバイバルスキルです(断言)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

  • 作者: ロバート キヨサキ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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コメント 4

miki

asさん、おひさしぶりです。

私はもっぱらマイホーム派ですよ。
元住宅屋さんですから、ちょっと反論を(笑)

新築の小さな一戸建て貸家の隣に全く同じ
建物を建てる例を考えてみましょう。
取得する土地の大きさも同じで狭小地です。

貸家の月額(駐車場2台・50年平均10万円/月)と
月額が同額の住宅ローン30年(ローン金利2%)で
この隣の同物件を取得できると仮定します。
※要するに貸家と売家の取得原価が同じ

これで負債とされる、マイホーム所有の劣等性が
妥当であるかを検証します。
考慮する期間は50年とします。

(どちらの住宅も「長期優良住宅」を受け、
主要構造部は少なくとも50年は持つものとします)

住宅ローン完済時点
(30年経過分の賃貸料と住宅ローンは相殺)
からその先20年を比較してみます。

マイホーム派の費用は
修繕費 800万円
支払済み固定資産税合計 300万円
(過去30年分)※地域差あり
支払済み火災地震保険合計 60万円
(過去30年分)※省令準耐火構造2×4
固定資産税(ほぼ土地のみ) 100万円(20年分)
火災地震保険 100万円(20年分)
登記費用他取得経費 40万円
合計1400万円
(売却可能な土地が資産として残ります)

賃貸派は
10万円×12か月×20年
合計2400万円

とても大雑把ですが、単純に同一物件を
賃貸 VS 売買
とした差は歴然としています。
お金を全然生まないのはどちらも同じですけどね。
差額の1000万円(20万円/年)が貸主の利益です。

(実際には現金購入(ローン金利の差額)や土地が
相続したものだったり等で利益を調整して、設定家賃を
下げたりと色々複雑なのですが....)

自らが貸家のオーナー兼借主となる上記の考え方では、
この結果は自明の理なのです。
そうでないと逆説的に賃貸業という業種が成り立ちません。

マイホームは貸主としての原価(経費含む)で手に入ります。
一方借主(賃貸)としては、その原価に貸主の利益が乗った
金額を支払い、その後には何も残りません。
当たり前ですよね。賃貸というのはそういう商売ですから。
固定資産税や保険、修繕費といった経費は貸主であっても
マイホームの所有者であっても変わることはありません。
これらが賃貸料に含まれている事実は、よくよく考えれば
分かるはずです。明細に載らないだけなのです。

畢竟、賃貸業が業として成立しているからこそ、
「買った方が損をし、賃貸を続ける方が得をする」
という概念は矛盾するということなのです。

ラディカルな考え方ですが、参考になれば幸いです。
長文失礼しました。
by miki (2018-09-05 14:51) 

as

>mikiさん、ようこそ!!元住宅屋らしく参考になるコメントを有難うございます。勉強になります。

今回の前提は同じ家に50年住むということになっていますが、これに驚きました(私は同じ家に3年以上住んだことがあるのは実家だけなのでなので)。

賃貸の一番の利点を書き忘れてしまいましたが、賃貸の最大の魅力は「ライフスタイルに合わせて住まいを選ぶことが出来る」という選択出来る権利を家賃に上乗せして支払っているるともいえると思います。例えば子育て中は広い家を10万円以上で借りることもあれば、突然の海外赴任で日本を留守にすることになったり、転職に伴う引っ越し、子供が巣立ち駅前の家賃8万円のバリアフリー賃貸に移ったりと、ライフスタイルと収入によって家賃を変動させることが可能です。それに常に最新の設備の物件(スマートホーム等)築浅物件に常に住むことが可能です(困窮してなければ)。建てた当時の最新の住宅は10年後には最新ではありませんので快適さが違います。家賃が変動するのに収支が耐えられるかが問題ですが、この自由さは大きなメリットです。確かに賃貸派はトータルコストは高いですが、土地に縛られない自由さにお金を払っていると考えれば我慢も出来ます。これだけ人生の選択肢が増えてきているので、いつでも身軽に動きたい派の私には賃貸の方が向いていそうです。転職や海外赴任のチャンスをマイホームのローンのせいでダメにしたり選択肢を狭めたりするだなんて想像するだけで怖いです・・・。

しかしながら、転勤もなく同じ地域で長く住むことが保証されている人生ならマイホームという選択肢を検討する価値があるのだと教えて頂きました。自分がどっちのライフスタイルを選ぶかで自分に合った方を選ぶのが一番ですね。
by as (2018-09-05 22:28) 

miki

asさん、こんにちは。

なるほど行動派のasさんらしいですね。
住む国を含め住環境を自分に合わせて選択
していくという発想はとてもまぶしく感じます。
賃貸を選ばれるのは自然なことですね。

私は26歳(膠原病発覚)になるまで、1か所に
4年以上いたことがない環境で育ち、酷いときには
半年で移動もありました(富士浅間神社の近隣)ので、
どこかに定住し、一軒家に住んでみたいというのが
若い頃のひそかな願望でした。
28歳で伴侶を得、33歳で勤めていた会社の商品
にて小さな家を建てました。20年ローンです。
一応資金計画のプロですので、自己資金を調整して
家賃並みの支払いになっています。
この家はローン償還後、賃貸住宅とすることに
決まっており、ささやかな収入源となる予定です。

というわけで、マイホーム派を自称する私ですが、
「家は道具の一種である」
「本当に余裕で返済できる資金計画を!」
をモットーに常々お客様を説得してまいりました。
売っていたのが輸入住宅でしたので、この説得は
虚しく通じないこともしばしばありましたが.....

ところで、
貸主、借主、マイホーム所有者の3役を1人で
シミュレートする50年計画のお話はもちろん
便宜上のものですよ。
実際の貸主にとって50年で1000万円というのは
低利回り過ぎですし、借入をしたら、ほとんど商売に
なりません。まるで私のようです(笑)
3者の比較のために条件をそろえる必要があった
ので、かなり我田引水的なお話になりました。

by miki (2018-09-06 14:12) 

as

>mikiさん、ようこそ!!お互いに膠原病という病気が難点ですが、伴侶を得られてしっかりとお家まで持って生活されているだなんて素晴らしいですよ。昔から高額商品は製品よりも営業の人柄で購入を決意すると言われている物なので、輸入住宅を扱っていたmikiさんもきっと信頼される素晴らしい営業さんだったことでしょう(おバカな客は結構な割合でいるので気にしないことです:笑)
40歳前で何故か海外生活を3度(2回は父の仕事の都合)をしているので、日本にずっといるというのがイメージしにくいんです。我が社も「マイホームを買うと海外赴任になる」というジンクスがあり、私の上司も購入直後に半年住んだのち10年に渡る欧州、中国赴任経験者です(笑)
人生は「一炊の夢」とも言いますし、チャンスを逃すことなくこれからもいけるところまで攻めの姿勢で行きます(笑)
by as (2018-09-07 20:09) 

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