入院中は結構部屋移動があったりします

3週間で2回部屋移動がありました

今日は入院中の思い出エントリーを。私がお世話になった病棟では頻繁に患者さんの部屋移動がありました。国立病院の場合個室は病状の重い人が入る部屋で、病状が軽い人が個室を希望しても数に限りがある為希望が通らない場合がありますが基本的に患者さんの希望に添えるように看護師さん達は部屋割りを一生懸命考えて対応しているようです。当然私のような検査主体の患者は日中は基本的に検査の為フラフラすることだろうことが予想されたので入院時に個室を希望しませんでした（贅沢過ぎますしね！）。入院時に私にアサインされた部屋は2人部屋でした。

入院後約10日目に同室だった患者さんが退院され、一番最初に入った2人部屋の病室から同じ病棟の別の2人部屋に移動になりました。理由は新しく入院する患者さんの為に個室が必要になったからです（2歳の女の子！ご家族が付き添いで24時間待機です）。看護師さんに説明を受けて移動のお願いをされた時、当然すぐに快諾し長～い廊下をベッド毎移動しました。

が、そこで問題が発生。同室の人は病棟の問題児（問題おばあさん）で、エアコンの設定が31度。設定を28度に変更すると「自分は絶対安静で一切ベッドから動けない」という割にはすぐにドカドカと歩いて温度を上げてきます（看護婦さんが設定温度を変更しても一切認めません）。他にも大声の独り言に病室内で携帯電話、ナースコール連打等々結構問題行動が多い人だったのです・・・。私は個人のスペースで隣人がどんな行動をとっても余り気にしない方ではあるのですが、検査から戻ってくると自分のベッドの上に荷物（脱ぎ捨てられたパジャマ等）が置かれていたり、ナースコールを押してもお気に入りの看護師さんが来ないから呼んで来いと言われたり、完全な老害モンスターペイシェントです（汗）。しかも病室の温度が31度なので、PCがおかしくなりそうですし何より自分が熱中症になりそうでした。

流石にこれはマズイと察知し（入院中熱中症にかかってはシャレにならない）、移動初日の夕方にこっそり看護師さんに相談しました。そうするとすぐに看護師長さんが飛んできて実は彼女は問題患者で、病床の関係でどうしてもベッドがそこにしか置けず私を移動したという説明があり謝罪してくれました。本件に関して師長さんが（とうか病院が）謝るのは筋違いなので、すぐに頭を上げて頂き今後の対応を決めるべく廊下で緊急会議を実施した結果、その日の夜は一時避難的に処置室で眠ることに。そして患者さんの入退院の回転が速いので部屋の状況が変わり次第すぐにまた部屋移動をするということで決定。夜9時の就寝時間に看護婦さんが私を呼び出し自然な形で病室から移動しました。翌朝自分の部屋に戻ると同室のモンスターペイシェントから昨晩はどこで何をしていたのかを問い詰められました。揉めるのは面倒なのでスマートに「夜中にどうしても外せない会社のテレコンに参加するため看護婦さんにお願いして迷惑が掛からないように別室を用意してもらった」というあからさまな嘘で突破（こんな嘘を信じることに逆に驚きです）。翌日は顔を合わせる看護師さん全員から「すいません」とこれまでの被害の話が出るわ出るわ。本当に看護師さん達は大変です。

その後三連休の一時帰宅を挟んで病院に戻ると２度目の引っ越しが待ってました。モンスターペイシェントにさよならをして4人部屋に移動です。同室の方は皆良い人ばかり。上品なおばあちゃんとマダム2人の4人部屋で快適です。皆さん入院生活が長いらしくお互いの距離の取り方が絶妙で気分よく生活できてます。入院は一緒のお部屋の人次第で快適さが変わります。もし運悪くモンスターペイシェントと一緒になった場合は看護師さん達に相談するのもありだと思います。ただし”同室の人がウザい”とか"気に入らない"という我儘な理由ではダメです。相談できる場合は病気を治すために入院しているにも関わらず環境がそれを妨害している状況を明確に説明出来る場合のみです。もし同室の人のいびきが煩く寝れないという繊細な人は速やかに差額ベッド代を用意して個室をお願いしましょう。入院は患者同士の譲り合いの精神が結構重要です。良いメンバーに恵まれると良いですね！

あ、そうそう、余談ですがモンスターペイシェントには細やかな仕返しをしておきました。実は腎臓の病気で間食NGなのにも関わらず、売店から醤油と塩味のお煎餅を取り寄せ布団の中に隠して看護師さん達の目を盗んでは黙って食べていることを私は知ってしまいました。そこで一時帰宅する時に一番病棟で厳しい看護婦さんに「お隣さんからお煎餅もらっちゃいました～。ブツは布団の中ですよ～」と貰ってもいない隠しお煎餅の存在をチクっておきました。当然連休明けの朝の先生の回診時に烈火のごとく怒られてましたし、売店には今後一切煎餅の販売禁止発令。これまで半分牙城になっていた病室に斬り込む口実が出来たようで、毎日布団をはがされ他にも何か隠していないかを確認されています。私の後にも2人彼女と同室になりましたが、大声の喧嘩が廊下が響いた後すぐに別部屋に移られています（汗）。本当に困ったもんだ。退院した今となっては笑い話ですね！