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日本一の和風庭園を求めて 足立美術館 [出雲、一泊弾丸湯治旅行_2014]

日本庭園の美しさに感動

今回の出雲弾丸旅行の最後の目的地は米国の日本庭園雑誌で「日本で最も美しい日本庭園」に11年連続で選ばれている日本庭園を持つ足立美術館です。足立美術館へは旅の宿があった玉造温泉から片道1時間のドライブです。この日も天気は雨時々曇りとあまり良くありませんが、美しい日本庭園を見るべく遠征です。

足立美術館は日本庭園の美しさも有名ですが、横山大観と北大路魯山人をはじめとする明治・大正・昭和期の作品を集めた膨大なコレクションでも有名です。ガーデニングを趣味としている私としては、お庭と名作を一度で楽しめる素晴らしい美術館で今回の旅行で一番楽しみにしていた場所です。

Adachi_Japanese_garden (5).JPGやっぱり雨

広大な敷地を持つ美術館で、こちらも駐車場は無料。駐車場に車を止めて新館から道を渡り美術館の入り口に向かいます。隣の棟はお土産屋さんで、お土産を買うお客さんでかなり賑わいを見せています。

Adachi_Japanese_garden (6).JPG正面入口

入館料を払って早速中に入ります。おおっと、ここでもJAFカードの提示で割引を受けられるのでお持ちの方は忘れずに提示しましょう。ここでは音声ガイドを借りることが出来ます。この時は分からなかったのですが、この美術館で展示されている美術品はジャンルが広く、その数も多いので美術品がお好きな方は音声ガイドを借りる方が良いと思います。このイヤホンガイドを片手に美術館内だけでも一日過ごせます。事前情報一切なしで入っていった美術館ですが、目の前に現れた世界は遥かに予想を超える大パノラマでした・・・。

Adachi_Japanese_garden (7).JPG苔庭

入口から順路を歩いて進むと、美しいお庭をいくつか通り抜け、壮大な枯山水のお庭が登場します。この広さと空間、圧巻の一言です。説明不要、とにかく写真をどうぞ!!

Adachi_Japanese_garden (1).JPG

Adachi_Japanese_garden (2).JPG

Adachi_Japanese_garden (3).JPG

Adachi_Japanese_garden (4).JPG

ガラス越しに眺める枯山水の庭園です。なんて素晴らしいお庭でしょうか。遠くに見える山々とお庭に植栽されている庭木との境界線が完全に一体化し、どこまでもお庭が続いているような感覚になります。庭と自然を一体化させることを最も重要視する日本庭園の美の精神がここでは完全に形となっているのです!!このスケールが大きいお庭を見ただけでも日本一に11年連続で選ばれていることに納得です。しかしこのお庭、維持管理も大変そう・・・。

この枯山水の他にもお庭がありますが、まずは茶室・寿立庵へと続く道です。寿立庵では別料金になりますが、お茶をいただき寿立庵でしか見れないお庭を鑑賞することが出来ます。

Adachi_Japanese_garden (8).JPG奥が寿立庵

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枯山水のお庭を別の角度から。

Adachi_Japanese_garden (10).JPG
奥には亀鶴の滝が見えます。

Adachi_Japanese_garden (12).JPG池庭

Adachi_Japanese_garden (11).JPG池庭

池庭を過ぎると東屋に入ります。大きな歓声が聞こえているので何かなと思っていたのですが、行ってみて納得。そこには床の間に掛ける掛け軸の代わりに壁を抜いて奥のお庭をお軸に見立てているのです!!

Adachi_Japanese_garden (13).JPG
お軸を取り払い、お庭の移りゆく自然をお軸にしています。

Adachi_Japanese_garden (14).JPG
自然の美しさを讃える素晴らしいアイデアです。こんな発想、粋じゃないですか~。

そして最後のお庭「白砂青松庭」に行きます。枯山水庭とはまた一味違った美と趣がありますね。

Adachi_Japanese_garden (15).JPG

Adachi_Japanese_garden (17).JPG

Adachi_Japanese_garden (16).JPG

白砂が太陽に輝いて真っ白い世界を作り、そこにツツジと黒松でアクセントをつけるという構造になっていますが、この日は残念な雨模様の為、その素敵な姿を見ることが出来ませんでした。

美術館の展示品は写真撮影が出来ないため、どうしてもお庭がメインになってしまいますが、美術館の展示品も相当なものです。こういっては失礼ですが、島根県にこうした素晴らしい作品が大量に収蔵されている美術館があるとは想像すらしていませんでした。一人で来ていたら終日この美術館で過ごしてしまえる程のコレクションです。この美術館の創始者であり、裸一貫でここまで築き上げた故・足立全康氏の日本庭園と日本画への情熱と審美眼にただただ頭が下がる思いです。

足立美術館を鑑賞した後は出雲空港から羽田に戻り一泊二日の弾丸出雲旅行も終了です。今回の旅は予想を超える素晴らしいものでした。一泊二日ではかなりせわしないので、次回は松江観光を中心に温泉と足立美術館、他にも数多くある美術館めぐりをしたいなぁと思います。出雲大社に行かれる際には少し遠回りをして、色々な場所に足を運んでみることをお勧めしたいと思います。今回行けなかった場所もたくさんあるので、再訪が今から楽しみです。


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