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アイルランドの芸術に触れる旅!! [ダブリン+ギネスビール旅行記_2007]

ダブリンの文化を勉強しよう!!

今回のダブリン週末旅行を前に、スーザンにどうしても行きたい場所としてリクエストしたのが「The National Gallery of Ireland-アイルランド国立美術館」です。

私の旅行のメインは、いつも美術館と博物館。大好きな芸術作品を思う存分見ることが私の旅の醍醐味。だからいつも一人旅なんですね。誰かと一緒に美術館に行って、思う存分芸術を堪能するのは、ほぼ不可能ですから(苦笑)

そんな私のリクエストを最初に叶えるべく、土曜日の朝一で美術館に突入です。寝不足と朝まで飲んでたアルコールでスッキリしない頭を抱えながらも、ダブリンの文教地区にある美術館に一歩入ると、そのモダンな建物の白い壁で目が覚めました(笑)

dublin_07.JPG 素敵です!!

残念ながら中は撮影禁止。この美術館は、ヨーロッパ他国の国立美術館と比べると、内装がかなり近代的で見やすいです。ここでの必見作品の作品は、一部熱狂的なファンがいる、イタリアの天才画家カラヴァジオの「キリストの捕縛」。それから、寡作な画家として有名なフェルメールの「手紙を書く女性」があります。もちろん他にも素晴らしい作品が数多くありますが、この2枚は絶対に外せません!!

雨が降る土曜日の朝ということもあり、お客さんはほぼゼロ!!スーザンとは別行動をしていたため、東洋人が一人迷い込んできた状態(苦笑)そのため、入る展示室展示室で、学芸員さんのアイルランド人特有のフレンドリーさが、これでもかと大爆発!!しかも英語が話せると分かった瞬間から、頼んでもいないのに、絵について熱~~~~~い解説が始まります(苦笑)。結局10人以上の学芸員さんに捕まって、熱い講義を受けてきましたよ。だって、好意をお断りするのって、スゴイ難しいんですよ(涙)

そんな講義の中で一番面白かったものを一つご紹介します。

paint_01.JPG 良く見てね

買ってきた画集の写真なので画質が・・・(涙)この一枚の絵。イギリス人画家による作品なんですが、この絵の中の壁に5枚の絵が描かれています。見えますか?この中の4枚の絵(一番大きな作品以外)が、なんとこの作品の四方に同じように飾られているのです!!もう、このことを教えてもらった時は、ビックリしてしまいました。学芸員さんも、「美術館で絵を見るときは、それぞれを個々で鑑賞するけど、こういう風に楽しむのも良いだろう。みんなビックリするんだよ。」と自慢げに説明してくれました。私もたくさんの美術館を見てきましたが、こんな仕掛けはここ以外にありません!!国立美術館らしく、ハイクオリティな作品が多く飾られている美術館ですが、そんなに大きい美術館ではありませんので、2時間もあれば十分に見て回れます。ダブリンに行った際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

そして、スーザンのリクエストで行くことにしたのが「Number 29」と呼ばれるGeorgian Houseの博物館です。ジョージアンハウスというのは、18世紀から19世紀に流行った建築様式の一つで、簡単に言うと「上流階級の人たちが住む長屋」です。

dublin_04.JPG 入り口

dublin_03.JPG

長屋と言っても、日本の長屋とは大きく違い(当然)、美しい家具や装飾、衣装の数々は皆さんが想像するヨーロッパの上流階級のイメージそのままだと思います。こちらも撮影することが出来なかったのですが、webサイトの「vortual tour」コーナーから様子を見ることが出来ますよ。そして外観に関しては、以前エディンバラで同じジョージアンハウスに行った時のエントリーをご参照ください。写真載せてます(このジョージアンハウスも色んな意味で凄かった!!)。

こちらの博物館では、時間ごとにツアーが組まれており、豪華なお家の中を歩きながら、当時の生活習慣やちょっとした豆知識などをガイドさんが説明してくれます。こういうツアーは、英語が分からなくても絶対に参加すべき。普段見れないところ等も見ることが出来ますし、雰囲気で十分何を説明しているか8割がたは分かります!!暖炉の前に置いてある小さな衝立は、暖炉の熱さで分厚い化粧が崩れないようにする為の物だったりと、結構面白いことを教えてくれますよ。

今回は時間がなく、文化的な場所はこの2箇所しか回ることが出来ませんでした・・・残念。しかしながら、国立美術館もジョージアンハウスも行って大正解。当然ですが、日本では決して見ることが出来ないものですし、その土地の文化に触れることは旅の醍醐味だと思います。ダブリンに行く機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?特にジョージアンハウスは、女性にオススメですよ♪

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飛騨の忍者 ぼぼ影

美術館一人でゆっくり回ってみたいです。
by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-06-07 16:22) 

防人

フレンドリーなアイルランド人、シャイな日本男性とは対照的ですね。

美術館は以前、ハシゴする程、鑑賞しに行ったことがありますが、今は昔の話、本当に良い絵画は、魅入ってしまい、そこから離れることが出来ない程の引力で釘付けにされます。

上流階級の長屋は、日本ではあり得ないので、想像もつきませんね。

ジョージアンハウスの命名の由来はなんなのでしょう?←そこにも惹かれます。
by 防人 (2008-06-07 21:06) 

as

>飛騨の忍者 ぼぼ影さん、ようこそ!!ゆっくり美術館を回る時間は、憂き世の全てを忘れることが出来る貴重な時間です。是非、今度一人で行かれてみてくださいね。
by as (2008-06-08 12:18) 

as

>防人さん、ようこそ!!ヨーロピアンって、基本的にフレンドリーですが、アメリカ人の元になっただけあり、アイルランド人のフレンドリーさは飛びぬけています(苦笑)

芸術作品って、本当に素晴らしい人類の財産ですよね。私も小さいときから両親に連れられ、美術館や博物館に連れて行ってもらっていました。きっとそれが、今の私の美術好きの元になったんでしょうね。心を豊かにしてくれます。

さてさて、ご指摘のジョージアンハウスの由来、wikiってみました。1720~1840年頃に人気を博した建築スタイルで、その頃の王様がジョージ1世~4世だった為に、ジョージアンと呼ばれるそうです。ちなみに私が住んでいた家も2件ともジョージアンハウスでしたよ。詳細は以下のリンクをご参照ください!!

http://en.wikipedia.org/wiki/Georgian_architecture
by as (2008-06-08 12:26) 

COZY

美術館、最近行ってないなぁ~
まぁ、元々あんまり行ったことないですけどw

asさんは絵が好きなんですか?
あ、好きだからよく行くのかwすいませんw

私も結構好きではあるんですけど、かなり好みが偏ってるんですよね
衝撃を受ける絵は、ほんとに恐怖を感じるほど作者の生の魂を感じたりするんですけど、
興味のない絵は全くなんの感情も沸かないんです←9割はコレ
うまい絵には興味がないんですよね~、作者の感情を感じないとダメなんです。

asさんはどうですか?

by COZY (2008-06-09 11:26) 

as

>COZYさん、ようこそ!!私も結構好みが偏っているんです。現代の作品よりもどちらかと言うと、古い絵画のほうが好きです。

画家で言うとRembrandtやVermeerのような硬質なオランダのGolden Ageの絵画作品も好きですが、総合的に好きな芸術家となると華やかで躍動的なMichelangeloが一番かなぁ・・・。Jocondeはサッパリだったし・・・。うーん、非常に難しい質問ですね。

私も、作品の良し悪しよりも、作者や作品と波長が合う作品のほうに惹かれますね。これって、ちゃんと答えになってますか??
by as (2008-06-09 18:25) 

COZY

フェルメールにミケランジェロですか
なるほど、両者に通ずるものがありますね

なんとなくですが、自分のことより人のことを描いている画家って感じがします。描く対象の向こう側を慮っているというか…、あくまでも自身のフィルタを通してですけどね。写真に命を吹き込もうとしている画家って感じがしてます。
↑は全部知ったかぶりですけどねwww

私は、レンブラントの絵はあんまり見たことがなかたのでググって見てみましたwこちらもやっぱり同じものを感じましたね。
ですが彼の自画像はちょっと違いました!!1流の画家特有の狂人じみた感情を感じました。コレ私の好みかもです。

by COZY (2008-06-12 10:13) 

as

>COZYさん、ようこそ!!一流の画家の絵は、見る人に必ず何かを感じさせるパワーがありますよね。そして彫刻作品は、究極の美についての作者の答えが詰まっていると言うかなんと言うか・・・。

レンブラントの代表作「夜警」は、私が芸術に目覚めるきっかけとなった作品の一つなんです。中学生の時に世界史の資料集に載っていたこの絵を見て、衝撃が走り、その頃からレンブラントファンをやっています。昨年はオランダまで行っちゃいましたしね(笑)余談ですが、もう一つのきっかけになった作品は「サモトラケのニケ」と呼ばれる彫刻です。こちらはルーブルにあります。
by as (2008-06-12 22:01) 

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