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アイルランドの歴史、聖パトリック大聖堂 [ダブリン+ギネスビール旅行記_2007]

聖パトリックと三つ葉のクローバー

アイルランドの守護聖人は、アイルランドにキリスト教を布教した聖パトリック。そんな彼の名前を冠した大聖堂、聖パトリック大聖堂がダブリンの歴史地区にあります。

st.P_08.JPG 立派です

写真からも分かるように、荘厳[ぴかぴか(新しい)]の一言。ダブリンで最古にして最大の教会の名に相応しく、ゴシックスタイルの大聖堂からは、なんとも形容しがたいオーラがバンバン伝わってきます。この場所に最初に教会が建てられたのは450年頃。聖パトリックが洗礼を行っていた小さな礼拝堂に始まるそうです。また、大聖堂の隣には緑が美しい公園があり、街の人々の憩いの場にもなっています。

st.P_05.JPG 公園状態

聖パトリックというと、世界的にも人気のある聖人の一人。3月17日の「聖パトリックの日」には、アイルランドはもちろんのこと、アイルランド系移民が多いアメリカなどでも、シンボルカラーである緑色を使ってのお祭りが開催されますよね。また、この大聖堂は「ガリバー日記」の著者であるジョナサン・スウィフトが大主教を勤めていたことでも有名です。彼のお墓もこちらにあります。

それでは早速大聖堂の脇にある入り口から中へ!!

st.P_06.JPG 入り口

この大聖堂は、ヨーロッパでは大変珍しい「入場料」が必要な教会。いくらだったか正確な数字は覚えていないのですが、確か4ユーロ弱だった覚えがあります(スイマセン!!)。

大聖堂内の造りは、イギリスにある教会と非常に似ている印象を受けます。イギリスにある教会も大体がゴシックスタイルなんですね。また、この大聖堂の中には、アイルランドの歴史についての資料が展示されているコーナーもあり、博物館や資料館といった側面もあり、ダブリンのみならずアイルランドの歴史に興味がある人には非常にオススメです。

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st.P_03.JPG

小さなお土産屋さんもあります。

最後に、聖パトリックにちなんだ小話を一つ。ちょっと言葉は悪いですが、排他的なキリスト教にありながらも、アイルランドでの布教の際、聖パトリックは土地古来の信仰である「ケルト信仰」とキリスト教を融和する形で布教していったそうです。それによって誕生した十字架が、シンプルな十字架の後ろに円が描かれている「ケルト十字」です。見覚えがありますよね。

celtic_cross.jpg ケルト十字

そして、常に彼が布教の際に三つ葉のクローバー(シャムロック)を手にとって「三位一体説」を説いたことから、アイルランドの国花が三つ葉のクローバーとなり、シンボルカラーも緑色になったそうです。 ”三つの葉があれども、それは一つのもの”ということですね。

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コメント 10

防人

アイルランドの国花が三つ葉だというのを、始めて知りました。
トランプのクローバーと関連性があるのですかね。

ガリバー旅行記の著者がこの寺のボーさんだった事にも驚かされましたね。

ケルト人というと、そもそも海の猛者、バイキングの子孫ですよね。
何か途轍もない、マッチョな男性と、以前のバイキングアニメの“ビッケ”を思い出します。f(^^;

聖パトリックの大聖堂を見ると、頭の中で、“エニグマ”の“サッドネス”の曲が流れてきそうです。
by 防人 (2008-06-06 15:15) 

飛騨の忍者 ぼぼ影

三つ葉のクローバーのお話知りませんでした。
ひとつ賢くなりました。

by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-06-06 16:19) 

テレマーカー

ケルト十字は見覚えが無かったり・・・。
結構形を変えてキリスト教って広がっているんですよね。
それにしても、石造り文化独特の高さのある重厚な造りですよね。
by テレマーカー (2008-06-06 23:34) 

as

>防人さん、ようこそ!!ケルト人って、バイキングの子孫でしたっけ!?確か、あちらの大学の講義でケルト人は、ローマ人やバイキング、アングロサクソン系によって侵略され、イングランドから押しやられたという内容を習ったような気がするんですが・・・。ちょっとノートを調べてみますね。
by as (2008-06-07 14:36) 

as

>飛騨の忍者 ぼぼ影さん、ようこそ!!聖パトリックが三つ葉のクローバーを「三位一体説」の例として使ったのは、実に分かりやすい例ですよね。私も旅をして、現地の人たちの話を聞くたびに知ることが多く、毎回とても勉強になります。
by as (2008-06-07 14:40) 

as

>テレマーカーさん、ようこそ!!ヨーロッパで生活をする上で、キリスト教(聖書の世界)は切っても切り離せません。日頃の生活の中でもたくさん登場しますし、言葉の言い回しの中にも嫌ってほど登場しますからね。

石造りの建物の重量感は半端ないですよね。しかし正直この大聖堂は、他の大聖堂と比べると、高さも規模もかなり小さい方です。ヨーロッパでも北に行けば行くほど重さと暗さが倍増していくんですよ。
by as (2008-06-07 14:47) 

防人

>>asさん

仰る通り、どうやら私の勘違いのようです。

ケルトとバイキング(ヴァイキング)のウィキペディアを参照しましたが、

特に、ヴァイキングの方に、“ノルウェーのヴァイキングは、しばしばノルマン人と呼ばれる。8世紀にはオークニー諸島やシェトランド諸島、9世紀にはフェロー諸島やヘブリディーズ諸島、東アイルランドに植民した。 988年にはダブリンが建設された。874年にはアイルランドのケルト人と共にアイスランドに定住を始めた。ケルト人を奴隷として連れて行ったのか、それとも対等な同志だったのかは詳らかではない。”

との説明が掲載されていました。

ケルト人は、弱い存在なのですね。

私は、アイルランドを北欧の一部と誤解をしておりました。深く反省していると共に、asさんのお陰でアイルランドに興味を持つようになりました。

ありがとうございます。
by 防人 (2008-06-07 16:54) 

as

>防人さん、ようこそ!!私もノートを引っ張り出し、調べてみましたよ。流石にここまで詳しくはメモってなかったので、こちらも勉強になります。ケルトの人たちって、ちょっと可哀想な歴史を持っていたんですね・・・(涙)

反省などそんな必要な一切ありませんよ!!こうやって少しずつ興味を持って勉強していくことって、本当に素晴らしいことではありませんか!!私も今回改めて調べてみて、新しく知ることも多かったですからね。人生日々勉強です。こちらこそ、大変勉強になりました。ありがとうございます、防人さん!!
by as (2008-06-08 12:32) 

COZY

スウィフトって神父だったんですか
想像力豊かな神父ですね~

なんかヨーロッパの建築って、石とかレンガのイメージが強いんですけど、なんで木のイメージが薄いんでしょうかね?
私が無知なだけかもしれませんが。

イギリスやアイルランドには木造建築で有名な建物とかあるんですか?
by COZY (2008-06-09 11:16) 

as

>COZYさん、ようこそ!!私も彼が聖職者だったとは知りませんでした。ビックリですよね。

ヨーロッパは、間違いなく石造りの文化です。まず木造の建物は見ませんね。郊外なんかにあるロッジとかは別ですが。地震もありませんし、頑丈であちらの環境にあっているのでしょう。残念ながら、木造の有名な建物、私にはちょっと分からないですね~。ただ、スイスに行った時、高山地域では木造の建物がいくつかありましたね。でもそれもロッジになるのかなぁ・・・。
by as (2008-06-09 18:08) 

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