SSブログ

旅の道連れは、3冊の本を [渡英準備]

旅に本は欠かせません!!
 
読書は私のリラックス方法の一つ。どんなに忙しくても、就寝前には本を読むことが日課である私にとって、今回のイギリス行きに持っていく本を何にするかは悩みの種。上限を3冊までと決めて、悩んだ結果以下の3冊にようやく決定。
 
○「高慢と偏見 上・下」(岩波文庫) ジェーン・オースティン著
○「春の雪」(新潮文庫)        三島由紀夫著
 
「高慢と偏見」は、イギリスでとても愛され、読み継がれている一冊。今年の年初に、キーナ・ナイトレイが主演した映画「プライドと偏見」の原作でもあります。記憶にある人も多いではないでしょうか?やはり、「郷に入れば郷に従え」の精神で、その土地で読まれている本を読んでおけば、共通の話題としても取り上げることも出来ますし、また文化や考え方も知ることが出来ますからね。映画も見ているので、ある程度内容は把握しているものの、やはりその小説の舞台の地(美しいイギリスの景色は一見の価値あり!!)でもう一度読み返してみるのも面白いかなと思い、セレクトしてみました。
 
「春の海」は、私が大好きな作家・三島由紀夫のもの。「豊饒の海」シリーズの一冊目でもあります。三島由紀夫が好きだというと、ちょっと引かれる事も多いのですが、彼の日本語が大好きなんです。あの繊細で華麗な文章で表現される、どこか「病んでいる」三島ワールド・・・。安易なハッピーエンドにならないのも良い!!(スイマセン)。こちらも妻夫木聡さんと竹内結子さん主演で、映画化されましたね。行定監督の映像美も素晴らしかったですが、原作が続き物という難しさを感じる部分も。映画について語りはじめると止まらなくなってしまうので、この辺にしておきます(苦笑)この本を選んだのは、先に書いた「高慢と偏見」に合わせて選んでみました。危うく全4冊を持っていくところでしたが、何とか踏みとどまりました(苦笑)
 
実はこの2作品、似通っている部分がいくつかあります。作品が二つとも少し古いものであるということ(「高慢と偏見」は1800年代前半の作品)と、上流階級の恋愛模様を描いたものということ。結末や作品の重厚感はかなり違いますが、なかなか興味深いです(一緒にするなというお叱りも受けそうですが)。軽いタッチで読み物として楽しむときは、「高慢と偏見」を。日本が恋しくなったときは「春の海」を・・・。PCにはお気に入りの映画(もちろん「春の雪」も取り込み済)をいくつか取り込み、準備万端。行きの飛行機の中で、ゆっくり映画でも見ようと思っています。出発は日曜。まさか荷造りの最後の悩みが本の選択になるとは思ってもいませんでしたが、これで概ね準備完了です。いよいよですね!
 
あ、最後に。三島由紀夫は大好きなんですが、どうも太宰治は・・・(汗)
春の雪

春の雪

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1977/07
  • メディア: 文庫
春の雪

春の雪

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2006/04/28
  • メディア: DVD
高慢と偏見〈上〉

高慢と偏見〈上〉

  • 作者: ジェーン オースティン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1994/07
  • メディア: 文庫
高慢と偏見〈下〉

高慢と偏見〈下〉

  • 作者: ジェーン オースティン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1994/07
  • メディア: 文庫
プライドと偏見

プライドと偏見

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD

nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 4

のりっく

いよいよ日曜ですか。気を付けて行ってきて下さい。

プライドと偏見ですが、新潮文庫版は分厚い1冊だった気がします。訳者が違うんでしょうか。貴族社会の価値観が面白いですよね。映画は見てませんが、キーナ・ナイトレイがキレイなので、見てみたいです(^^;) パイレーツ・オブ…の2作目ではキャラが活動的になっていたので驚きましたが。

三島由紀夫も豊饒の海3部作は好きな作品です。映画は特にラストがちょっと微妙かも・・・?でも良く練られた作品だと思いました。楽しんで!
by のりっく (2006-09-15 23:13) 

大井sigeki

いよいよですねぇ・・・asさん。

いよいよですなぁ・・・・

ちなみに三島もプライドと偏見も読んでおらず、見ておらず
三島は1960~70年代に生きた人にとっては、可也のカリスマな
存在だったそうです。
でも「金閣寺」も「禁色」も読んでいない80年代な俺・・・・


ブリテン旅情紀行談!幕開けですね。

奈良も最近涼しくなりました。
俺も負けず奈良紀行再開しますよ。どちらも歴史のある町(国)同士楽しみにしています。
by 大井sigeki (2006-09-17 00:05) 

as

>のりっくさん、ようこそ!キーナは本当に綺麗ですよね。あの意思の強さを感じさせる美しい目が大好きです。映画「プライドと偏見」の舞台は、私が生活するイングランド北部の自然美がそのままなので、ぜひそちらにも注目してみてください。あの綺麗な自然の中で生活できるのは、本当に奇跡です(苦笑)
by as (2006-09-17 01:08) 

as

>トールバズさん、ようこそ!いよいよです・・・。私の人生の転機が、今目の前に迫っています。イギリスは雨の毎日。すでに秋深し・・・といったところです。あちらでのインターネット環境がはっきりしないので、なんともいえませんが、頑張って「ブリテン生活日記」を書き綴っていければと思います。奈良の記事も、とても楽しみにしているので、イギリスまで日本の風を届けてくださいね!楽しみにしています。
by as (2006-09-17 01:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0