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初学者用 独学いきなり簿記2級への道! [目指せ合格!資格の勉強]

簿記2級合格の3級(基礎)と工業簿記をマスターしよう

私のblogに最近来てくださる方は、どうやら日商簿記2級に興味がある方が多いようです。私の中では大分評判が悪いのですが、日商簿記の世間の人気の高さを感じますね。そこで、今日は私の様な

・経理経験0(実務経験無し)
・いきなり2級に挑戦
・独学

の方向けに、私が日商簿記2級に独学で合格した時の参考書や勉強方法に関してまとめようと思います。4月を迎え新たに勉強を始める方、現在進行形であの辛く苦しい道を歩んでいる簿記2級に挑戦する方々の参考になれば嬉しいです。

私が使った参考書は以下の写真の通りになります。テキストは全部「スッキリわかる」シリーズ、あとは絶対に欠かせない過去問集です。参考書選びは実際に書店でパラパラとめくって他の参考書と比較しながら、自分にすんなりと入ってくるものを選ぶのが良いと思います。私は最後まで「パブロフ流」と悩みました。そしてパブロフ流の著者よせだあつこ先生には後で沢山お世話になりますのでお楽しみに(笑)

日商簿記独学_教材.JPG
迷う場合はこの組み合わせをおススメします。

最初に私が簿記2級を合格した時のタイムラインを簡単に紹介したいと思います。なぜなら、私の場合約1年かけて勉強したので、「3か月で合格!」と言った最短ルートを求める方には向いていません。ですので、正攻法で頑張りたい方向けです。3級の勉強に2か月。2級の勉強に3か月。過去問を1か月の合計6か月です。私の場合途中Cistec主催のSTC Advancedの勉強などが入っていたので、勉強を途中で中断等しましたが、この方法でも1日1~2時間の勉強で半年あれば合格出来ると思います。

<ステップ1:基礎固め。ガッツリ固めた基礎がその後重要になります>
まずは3級の知識の基礎固めに2か月かけましょう。テキストを読み込み、問題集を繰り返すと3級は2か月で絶対に合格出来ます。その時に絶対にしてほしいことが、「仕分けを覚える時に、その仕分けが資産・負債・収益・費用・純資産の5つの中でどれになるのかを一緒に覚えること」です。3級のボス試算表や2級の連結会計等で、その仕分けがどこに該当するのか、があやふやだと致命傷になります。なので何も考えずに覚えてほしいです。例えば「当座預金・資産」「買掛金・負債」「光熱費・費用」みたいな感じです。論点をテキストで覚えた後は、効率的な解き方をYouTubeで勉強です。そこでお薦めなのが「パブロフ流」著者のよせだあつこ先生が実際に問題を解いていく動画。よせだ先生の分かりやすい解説と問題へのアプローチの仕方、紙の余白の使い方等が参考になります。この動画で解き方のコツを学ぶ、というのは2級も一緒です。この動画を見ると一気に問題を解く時間が短くなり、ビックリすること間違いなしです!

<ステップ2:簿記2級の得点源工業簿記>
2級で新しく登場するのが工業簿記です。原価計算など製造業が登場します。この工業簿記が大きな分かれ道。これまで製造業で働いたことがある人は「仕損じ」「仕掛品」、「製造間接費」と言った言葉に馴染みがあり、イメージもしやすいと思いますが、工場勤務経験が無い人には言葉とイメージが湧かずにかなり苦戦すると思います。私は幸いにも工場勤務経験もありますし、いまでも製造業に従事しているのですんなり知識が入ってきました。工業簿記をマスターするためには、工場の製造工程をイメージできるかが重要です。また配点も40%が工業簿記からの出題で、難易度も低いので合格するためには絶対に工業簿記を攻略しないといけません。諦めずに繰り返しコツコツやりましょう。一度習得出来れば問題の出題パターンが固定化されているので、一気に得点源に変わります。

<ステップ3:連結会計。最終目的地は未実現利益のアップストリーム!>
3級で学んだ事を更に深堀し、進化させたのが2級の商業簿記です。3級の仕分けが出来ていれば、ある程度理解できますし、新しい論点も順調に対応できると思います。そこで次なるハードルとして登場するのが連結会計です。これは、やることが決まっているので問答無用でやる事を全部覚える。力業ですが、この仕訳をする理由を理解したうえで、やるべきことを暗記します。連結会計は総合問題で出てくる場合、作業量が多く考えている余裕が時間的にありません。其の為やるべきことをしっかりと順序だてて覚えて一つ一つ対応していくのが、一番大切です。商業簿記は工業簿記と違って、どんな難題でも仕分けを重ねれば何とか答えにつなげることが出来ます。部分点を狙う為にも仕分けが一番大切ということをここで実感することになると思います。

<ステップ3:過去問は1か月かけて丁寧にやり込む>
試験までの最後の1か月を過去問を繰り返しやりました。時間配分や苦手分野のあぶり出し、当日しっかりと実力が発揮できるように弱点を克服していきましょう。今年(2021年)の6月の試験から試験時間が120分から90分に短縮されるので、今から始める方は過去問1回分の試験を2時間でやる事に意味があるのか分からないので、私は過去問を分解して時間管理をしながら実力確認用として使う方法を提案します。工業簿記は毎回2問出ますので、この2問を30分で解けるようになるといった具合です。私は工業簿記週、商業簿記週と週分けして過去問に挑戦し、一週間何度も過去問を繰り返し強化してから通しで問題を解いていく様にしました。試験当日は余った時間は商業簿記に回すので、工業簿記の総仕上げをしましょう。

商工会議所の発表では、試験のスタイルが変わるだけで試験の範囲が変更になるわけではないようです。その場合は、どんな問題が出てきても対応できるように、応用力を付ける必要があります。其の為にも基礎をしっかりと固めて部分点を確実に拾っていくことが合格への近道です。そして全力でネット試験を受験することをおススメします。定期テストは難問奇問で合格率がおかしなことになっており、6月以降もその傾向が続くのではないかと案じています。其の為まだ純粋に簿記2級の範囲を広く網羅し、ストレートな問題が出題されるネット試験で合格する方が良いと思います。特に独学で基礎から積み上げてきた人はネット試験の問題の方が相性が良いと身をもって感じましたし、一発合格出来ました(157回の試験は惨敗しましたが:涙)。

後は簿記に限らずモチベーションの管理です。私は2020年3月から勉強を始め3級受験予定だった6月の試験がコロナで中止になりました。そこで考え、11月の試験で3級ではなく、2級に挑戦することにして勉強を続けました。が、11月の試験申し込み解禁日に仕事が終わって申し込もうとしたら既に満員。この不条理さに心が折れてしまい、また簿記の勉強をしようと気持ちを奮い起こすまで2か月位かかりました・・・。何事もモチベーションをどのように維持するかが資格試験の合格のポイントです。合格を目標にしてしまうと短期決戦には対応できるのですが、長期戦では挫折しがちですので、例えば「簿記2級に合格して昇進試験を受ける」「合格してハワイ旅行に行く」と言った目標もしくはご褒美を設定した方が良いと思います。私も目標設定をしっかりして、モチベーションを上げて簿記2級の勉強に戻ってくることに成功しました。

スッキリわかる 日商簿記3級 第12版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ) 色々書きましたが、要するに初学者はコツコツ積み上げていくことが大切と言うことです。特に簿記初挑戦で、いきなり簿記2級に挑戦する人は簿記3級を絶対に蔑ろにせず、たっぷり時間をかけて習得しましょう、と言うことです。ある程度知識がある人は簿記3級を飛ばしてしまっても問題ないと思いますが、初学者は絶対にダメです。そして工業簿記。この工業簿記にどれだけ順応できるかで勉強時間が変わってきます。合格に必要な勉強時間も、この工業簿記にどれだけ時間をかけるかでかなり変わってきますので、見極める為にも3級の勉強が終った後に工業簿記に取り掛かることをおススメします。今回まとめてみて、6か月あれば初学者でも簿記2級の合格レベルまで知識を付けることは可能だと改めて確認しました。かなり辛く厳しい道になるかと思いますが、合格目指して頑張ってください。同じ道を歩いた仲間として、全力で応援しています!

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