万年筆のお手入れにはビタミンCです

薬局で売っているビタミンCでインクを除去

万年筆を使うようになって10年以上経つのですが、万年筆のメンテナンス（お掃除）はサボりがちです（汗）。留学中からレポートやアイデア出し、マインドマップの整理等、現在に至るまで万年筆は常に私の文房具のマストアイテムです。そんな大切だけどガンガン使っている万年筆のお掃除をする時に時々使っているのが「ビタミンC」です。父から教えてもらった方法で我が家の定番ですが、正直なところ仕組みは良く分かっていません（苦笑）。毎回使っている訳ではないのですが、違う色のインクを万年筆に吸わせる場合、しっかりとインクの色を抜かないと新しい色と混じってしまったりします。他にもインクを放置しておくと落ちにくくなったり、書き心地に影響をしたりします。

薬局のビタミン薬コーナーに必ずあります

3,000円でお釣りがくる価格で少しお高いのですが、顆粒でとても使いやすいです。この時に注意が必要で、間違っても錠剤やアスコルビン酸以外の原材料が使われている物（砂糖等）を選ばない様に気を付けてください。添加物が入っている場合、万年筆の命ともいわれるニブや軸にどんな影響が出るか分かりません（高い万年筆のニブは金をコーティングしているので特に心配です）。もし余っても純粋なビタミンCの顆粒なので、お料理に溶かして摂取すればビタミンCの補給になります。あまり美味しいものではないので、味の濃いコーヒー等に溶かして飲むことをおススメします。美容や風邪予防に役立ちますよ！万年筆も綺麗になって一石二鳥です♪

今回は手持ちのスケルトンの万年筆、カクノのお掃除（インク抜き）をしたのでその時の様子をお伝えします。まず、下の写真はインクを抜いて水道水に一晩置いた物です。使っていたインクがパイロックの色彩雫の「紅葉」という赤インクなので、残念ながらインクが残っているのが見えますね。

紅葉の赤いインクが残っています

そして2時間もすると、こんなに綺麗になります！

凄い、インクが全部抜けている！

これだけ綺麗になると気分爽快です。ちょうどスケルトン軸なので分かるかなと写真を掲載したのですが、皆さんに伝わってますかね？毎回アスコルビン酸を使うというわけでもないので、こうやって使ってみるとその効果に毎回ビックリしています。

私は熱心な万年筆コレクターではないので、先日一目惚れしたWatermanのカレンとカランダッシュのマディソン2以外には、カクノ等お手頃価格の物を複数持っている程度です。自分で熱心に買う程ではないのですが、父はそれなりの（お値段も）素敵な万年筆を複数持っているので、現在生前贈与待ちです（笑）長年使えるのが万年筆の良い所。100均でボールペンをいくらでも買える時代に、あえて万年筆に拘るのも合理的ではないという考え方もあるかと思いますが、同じものを長く愛用するということを考えて逸品を買うのも、また一興かと思います。しかもインクもボトルで買うとコストパフォーマンスも抜群に良いですし、面白い世界です。ですが、長く使うにあたっての条件としてメンテナンスは欠かせません。大切な万年筆を長く使う為にも、私ももっと大切に使いたいと思います。今回在宅勤務に移ってから、久しぶりにマディソン2を持ち帰り、綺麗にインクを抜いて乾燥させてお休みさせています。是非万年筆ユーザーの皆さんにアスコルビン酸を使ったメンテナンスをおススメしたいと思います！

【第3類医薬品】ビタミンC「イワキ」 200g

• 出版社/メーカー: 岩城製薬
• メディア: ヘルスケア&ケア用品