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富士山について学べる富士山世界遺産センター [山中湖&富士山ドライブ旅行_2018]

富士山の最高の教材「富士山世界遺産センター」

須走ICから東富士五湖道路で使って富士吉田で下りてしばらく走ると山梨県が2016年に新設した「富士山世界遺産センター」があります。新しく作られたばかりの施設ということもあり、まだ工事中の場所もありましたが駐車場もしっかりと整備され非常にアクセスが便利です。車を駐車場に置いて早速入口に向かいます。

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溶岩がベースかな?

山梨県の富士山世界遺産センターは無料の北館と有料で公開されている南館に分かれています。南館の入館料は大人420円、高校生までは無料と家族で来てもお財布に優しい施設です。

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立派なゲートがあり、ここで北館と南館に分かれます。

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こちらは無料で公開されている北館

ちょっとここでポイントを。このセンターだけでなく富士山周辺の施設は中国人観光客が非常に多いです。どこに行っても中国人ばかりです。しかし彼らは入館料がかかる場所、例えばここいう南館には入らず北館に溜まっています。なので北館で流されるガイダンス動画も中国人団体向けで全部中国語。なのでしっかりと有料の南館に入いることをお勧めします。
ということで中国人観光客を横目に見ながら南館に向かいます。入館料を払って2階に向かうと、広い空間が広がり、和紙で作られた大きな富士山のオブジェが迎えてくれます。

富士山世界遺産センター (4).JPG
動画と奥の富士山のライティングがシンクロしています

展示室に入るとボランティアの説明員の方がいるので、展示の内容をより深く理解したい人は案内をお願いすると良いと思います。私も運良く案内を始めたばかりのグループに合流し、展示の説明、特に富士山信仰(富士講)については非常に興味深くお話を聞くことが出来ました。

富士山は歴史書が確認出来る範囲でも、過去大きな噴火を数回繰り返しています。水蒸気爆発のタイプもあれば溶岩がドンドン流れる爆発もあり、噴火時の噴石や溶岩等で大きな被害が出たことが容易に想像出来ます。その威力は人々が神がお怒りになったと考え、富士山を神が住む山として恐れ敬うようになったのも不思議ではないですよね。特に最後の爆発とされる江戸時代の爆発(1707年宝永大噴火)では、噴石が江戸の街まで降ったとされているので、当時の人々の驚きは凄かったことと思います。

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資料も豊富にそろえられていて、自由に見ることが出来ます。

1707年の宝永大噴火以降現在まで富士山の噴火は確認されていません。ざっと300年は静かだったということを考えると、いつ噴火してもおかしくない状況ということの様です。また現在の研究では噴火口となる場所がある程度特定されているそうです(複数のプレートがぶつかり歪みが発生しやすい箇所)。

富士山文化――その信仰遺跡を歩く(祥伝社新書325) ここで富士山信仰(富士講)について簡単に紹介したいと思います。江戸時代にピークを迎える富士山信仰は、各地で富士山に行きたい人がグループ(講)を作り、毎年少しずつお金を貯めてお金が貯まるとそのグループの中から代表者を選び富士山に登るということが行われるようになりました。そんな富士講の代表者たちが登拝に訪れる時に宿泊する宿や情報を交換する場所として彼らをお世話したのが御師(おし)と呼ばれる人達です。特に富士吉田は御師の街であり、現在でも御師の人々が活動しています。明治以降鉄道が整備され御師の需要が減り一気に衰退しましたが、人々の信仰を今でも支えているということに感銘を覚えますね。前にも紹介しましたが、富士山信仰について知りたい人は御師の末裔が書いた「富士山文化」をおススメしたいと思います。

富士山の成り立ちから富士山に対する信仰、歴史、文化まで幅広く学ぶことが出来るので、夏休みの自由研究などに最適だと思います。富士吉田の街には現存する御師住宅が一般にも開放されているので、世界遺産センターと一緒に見学してみると良いと思います。勿論翌日には富士急ハイランドや富士サファリパークにご褒美として連れて行ってもらいましょう!

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北館の展望デッキからの眺め

さぁ、富士山についてしっかり学んだあとはそろそろランチタイムです。早起きでお腹が空いたので、少し早めにお昼ご飯としましょう。今日のお昼ご飯は勿論山梨県民の味「ほうとう」です。

るるぶ河口湖 山中湖 富士山麓 御殿場'19 (るるぶ情報版)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2018/03/08
  • メディア: ムック

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