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広島出張を利用して、平和記念公園に [広島で平和を考える旅2017&2018]

全ての人間が行くべき場所・広島

11月の中旬から日本中を飛び回り、お世話になっているお取引先様を訪問しているのですが、その訪問先の一つに広島がありました。これまで広島には行ったことがなく、いつかは日本人として一度は行かなければならないとずっと思いを寄せていた広島の平和記念公園に行くべく延泊させてもらい、念願の平和記念公園に行くことが出来ました。

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今回はANAで広島に行きます

ANAで羽田から広島へのフライトは約1時間半。始めて降り立った広島空港は山の上にありメチャクチャ寒い上に、リムジンバスで市内まで1時間強という遠さ。リムジンバスの運行や捌き方もいまいちなので、これから平和の街として世界で存在感を出すには、ここは絶対に改善が必要です。羽田空港のリムジンバスレベルまでは求めませんが、補助席を使ったり英語の案内が不十分なのはいただけません。さて、無事に仕事を終えて上司や関係者と分かれたあと、早速「平和記念資料館」に向かいます。

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現在本館が回収中の為、東館が展示のメイン会場です

原爆被害がいかに悲惨な物かを示す展示が数多くあり、訪問客は日本人よりも外国人が多かったように感じました。特に原爆投下の前の文教都市として栄えていた街が一瞬で廃墟と化した様は非常に衝撃的なものでした。ここを訪れた人は凄惨な現実にショックを受けると言いますが、日本人だけではなく、世界中に人が同様の感想を持つようです。老若男女問わず一つの爆弾によって失われた命とその壮絶な苦しみを思うと言葉が出ませんでした。昨年アメリカのオバマ前大統領が訪問してから外国人、特にアメリカ人が増えたそうです。

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資料館の地下にはオバマ大統領訪問時の折り鶴が展示されています
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オバマ大統領の折り鶴と平和へのメッセージ

原爆を落とした国の国家元首が広島に来たというニュースは大きな出来事でしたね。過去に囚われるのでなく、平和のない世界を望むという被爆者団体のトップのコメントも考えさせられました。その一方で原爆投下が無ければもっと戦争は長期化していたというのも事実。戦争が生み出すものと戦争によって失う物、非常に心が重くなります。

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ひっそりと佇む平和祈念館

平和記念資料館の隣にある平和祈念館に行きます。ここでは原爆投下によって命を失った方々の遺影や名簿が展示されています。静かな館内でそこのあったはずの人々の人生を思うと、さぞや無念だったことだろうと思います。逆に今生きている自分の命の有難みを感じます。資料館には多くの人が行くようですが、祈念館まで足を運ぶ人は少ないようなので、是非こちらにも行ってほしいですね。

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慰霊碑から原爆ドームを臨む

土曜日ということもあって、多くの人が集まっています。この広場に立つと、毎年8月6日の平和祈念式典の映像が頭をよぎります。この広い場所で、夏の日差しの中毎年行われるんですね・・・

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石碑には「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」の文字

石碑の前には多くの人が手向けた花が沢山置かれていました。また、地元のボランティアの人達が英語で原爆や平和記念公園に関するツアーガイドになるべく、一生懸命勉強していました。

広島のこの地に立って、ようやく日本人としての宿題を一つ終わらせることが出来ました。次の課題は「戦争」とは何なのかということを考える必要があると思います。単純に「戦争は悪だ」ということは簡単ですが、それはあまりにも安易的です。またそうであるなら、世界から戦争はとっくの昔になくなっているはずです。しかしながら原爆が投下された1945年から70年以上たった今も地球上から戦争はなくなっていませんし、新しい戦争がすぐ側で行われそうな気配がしています。難しい問題です。色々な複雑の思いを抱えながら、原爆ドームに向かって歩いていきます。

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