見所沢山!修善寺温泉街を散策 [歴史と文学のドライブ伊豆旅行_2017]
程良いコンパクトな街並みは徒歩見学で
修禅寺で朝一番に参拝を済ませた後は観光客で混雑する前に温泉街を散策です。修善寺温泉も他の温泉街と同じでそんなに大きな町ではありません。徒歩で観光スポットを回るのがベストという程良い大きさの街並みです。まず一番最初に行ったのは、修禅寺の目の前にある修善寺温泉発祥の地「独鈷(とっこ)の湯」です。
独鈷の湯は弘法大師がこの地を訪れた時に川で父親の病んだ体を洗う子供を見て、冷たい水では辛いだろうと法具である独鈷で川の石を打つと、そこから温泉が湧き、その湯で父親の病気も快癒したと言われる修善寺温泉の始まりの地です。現在でもしっかりと暖かい湯が出ていて、誰でもお湯に触れることが出来ます。
ちょっとぬるめのお湯です。
現在こちらの独鈷の湯では入浴することは出来ませんのであしからず。独鈷の湯へと続く道の脇には足湯スペースが設けられており、誰でも無料で足湯を楽しむことが出来るので、弘法大師様の恩恵にあずかるのも良いかと思います。
独鈷の湯から更に奥に進むと、修善寺温泉のイメージである桂川にかかる赤い橋が見えてきます。
桂橋。紅葉まではもう一息
そのまま進んで行くと、美しい竹林の入り口があります。この竹林は「竹林の小径」と名前が付けられています。
約300mの小径です。
修善寺温泉というとこの竹林のイメージなんですが、皆さんは如何でしょうか?この日はあいにくの天気ということもあり、土曜日にも限らず静かな竹林を散歩することが出来ました。雨に濡れた竹の香りが一面に溢れています。
竹林の真ん中にはお洒落な休憩スペースがあります。
次の伊豆最古の木造建築である「指月殿」に行きます。少し坂道を登った上にひっそりとあります。
良く崩れてないなと思う程古さを感じます
この建物は、惨殺された鎌倉幕府二将軍源頼家の冥福を祈り、母である北条政子が建立したものです。修禅寺で惨殺された将軍は自分の母方の親戚に殺害されたわけなので皮肉なものです。敷地内には無念の死を遂げた頼家のお墓もあります。
釈迦如来が蓮の花を持っています。
修善寺温泉は鎌倉時代の悲しい歴史の場所ですが、それを現在に伝える建造物です。そしてもう一つ文学の世界で有名な出来事は夏目漱石の「修善寺の大患」です。そんな漱石にちなんで彼が訪れた場所や縁の場所に、簡単なパネルが用意されていました。
現在の胃痙攣で大量の喀血を起こしたそうです。
文学の世界で言うと、川端康成の名作「伊豆の踊子」では物語の最初の場所として登場します。修善寺温泉に浸かって美味しいお料理を頂きつつ、「伊豆の踊子」を物語の舞台となった場所で読むという非常に貴重な経験が出来て幸せでした。
では修善寺温泉を後にじ、次は世界遺産に登録されて盛り上がりを見せる韮山反射炉に向かいます!下田で開国前夜、大砲をはじめとする火器がいかに重要だったを学んでいるので、今度はその製造過程のお勉強です!
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