修善寺温泉の修禅寺(漢字が違うよ!) [歴史と文学のドライブ伊豆旅行_2017]
悲劇のイメージが強い歴史ある修善寺温泉
昨日までの快晴が嘘のように一変し、朝からしとしと雨が降っているなか最初の観光地である修善寺温泉に向かいます。宿泊したマリオット修善寺からは車で20分程で到着です。温泉街はどこも同じですが、歴史がある古い町並みが残っているので、車で温泉街に入るのは少し危険です。そこで、温泉街の一番端にあり狭い道路を通らずに止めることが出来る御幸橋駐車場に車を止めます。
観光バスも沢山止まる大きな駐車場です。
温泉街の中心地までは少し距離があるので、趣のある街を歩いていきます。鎌倉時代から有名な温泉地として栄えているだけあり、案内板が色々な場所にあり、初めて歩く観光客にも分かりやすく工夫をされています。
温泉街は川と一緒にあります
のらりくらりと歩いていくと、左手に高級温泉宿「菊屋」さんが見えてきます。菊屋さんは後程触れるとして、まずは温泉街の中心的存在「修禅寺」に向かいます。立派な門が見えてきました!
階段にポットマム(小菊)が飾られていました。
修善寺温泉というと、皆さんどんなイメージがあるでしょうか?文学好きと歴史好きだとピンとくる人もいるのではないでしょうか?文学の世界で言うと、夏目漱石が病気療養で滞在中大喀血を起こし生死の境を彷徨った「修善寺の大患」と呼ばれる大事件が起こった場所が先に紹介した「菊屋」さんです。そして歴史好きには鎌倉幕府の二代将軍源頼家が母方の北条家の陰謀により惨殺された場所です。そしてその事件をモチーフにした歌舞伎の名作が「修善寺物語」です。
手水舎には秘密が!
こちらの手水舎では、竜の口からお湯が出ているのです!
修禅寺は弘法大師空海によって開創され、1200年以上の歴史を持つ由緒正しいお寺さんです。
歴史を感じさせる御本堂
弘法大師様と縁のあるお寺として古くから信仰の対象となっているので、手入れもしっかりされています。そんなに境内が広くないので山門からご本堂までもあっという間です。山門をくぐる頃には雨もやみ、傘を畳んでしっかりと参拝することが出来ました。伊豆ドライブ旅行最終日の旅の安全を祈願してきましたよ!本堂向かって右手にある寺務所で御朱印を頂き、寺務所の隣にある宝物殿に向かいます。
入館料は入口正面のお守等を売っている売店で買えます。
この宝物殿の中に、岡本綺堂が「修善寺物語」を書くきっかけとなった木彫りのお面があります。また初舞台の時に市川左団次が着ていた衣装が飾られていたりと、小さい博物館ですが中身はかなり濃いので、歴史好きの方は見学することをおススメします。
こちらが修禅寺の御朱印です。力強い!
修禅寺には車で少し行ったところに「奥之院」があります。こちらでも御朱印を頂くことが出来るのですが、今回は雨の山道ということで泣く泣く断念しました。「奥之院」は弘法大師様が実際に魔を払い修業された場所ということで、パワースポットとして有名で、実際に行くとその神妙な空気に圧倒されるそうです。歩いて行くことも出来る距離ということで、もしご興味のある方は是非奥之院まで足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。
さ、修禅寺参拝が終ったら温泉街の中を歩いてみましょう!
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