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ワールドチャンピオン争いが激化!! F1シンガポールGP [フェラーリテイスト満載のF1]


ハミルトン、ワールドチャンピオン争いのトップに

週末にF1シンガポールGPが開催されました。シーズンで唯一のナイトレース&市街地コースという特殊なグランプリで、セーフティーカー導入率100%、市街地コース特有のエスケープゾーン皆無のコース、そしてロングレースによる2時間タイムリミット等々エンターテイメント性抜群のレースです。今年のレースも見応え十分で、お約束のセーフティーカー導入と各チームの戦略が絡まる中、見応えのあるバトルが展開され、メルセデスのハミルトンが圧倒的な速さで優勝を飾り、2位にはレッドブルのベッテル、3位は同じくレッドブルのリカルドが入りました。ワールドチャンピオン争いでトップを走っていたロズベルグは電気系トラブルでリタイアとなり、今回のハミルトンの優勝によってワールドチャンピオン争いのトップはハミルトンに交替となりました。

レース全体を振り返ると、セーフティーカー導入がレースを面白い展開にしました。先ずは今季圧倒的な強さを誇るメルセデスを見ていると、セーフティーカー導入でそれまで圧倒的なリードで走っていたハミルトンは一気にマージンを無くし、最後のタイヤ交換を終えた後は2位ベッテルの後ろでコースに復帰、ロズベルグのリタイアでチーム全体の士気にダメージだったところでセーフティーカー導入→ハミルトンの優勝が危ない状況になるという最悪の展開だったと思います。結果的にはフレッシュタイヤでベッテルを抜き去り優勝を飾ったものの、チームとしては楽に勝てる算段だったはずなので冷や冷やものだったことでしょう。しかも、ハミルトンがタイトル争いでロズベルグを抜いてしまうというチームとしてはとって~もマズイ結果となりました。イタリアGPでロズベルグがオイタをしたので、これでイーブンですね。次戦以降ハミルトンにはF1の世界ではお約束&お馴染みの原因不明なトラブルが発生しそうですね。

一方のレッドブル勢は久しぶりにベッテルが2位に入賞し表彰台獲得。しかも3位にはリカルドと嬉しい結果となりましたが、これもタイヤチョイスとセーフティーカー導入で運に恵まれたところもあるかなと思います。レース前半の2位争いで複数のマシンが戦っていたところ、フェラーリのアロンソがアンダーカットに成功し、ポジションを失ったレッドブル勢は戦略変更でタイヤチョイスをソフトタイヤに変更したことが奏功しました。その後セーフティーカーが導入され、チームはその時点で履いていたソフトタイヤで最後まで走りきることを決定。ただ最後数周でフレッシュのタイヤを履くハミルトンの追撃にあい、ベッテルは垂れたタイヤを庇いながらも奮戦し何とか2位をギリギリつかんだ形になりました。すぐ後ろを走るリカルドもタイヤが同じく垂れていたので、ベッテル対リカルドというチームが一番嫌うバトルもなくしっかりとポイントをチームに持ち帰りました(どこかのチームと違ってなんて大人なチームなんでしょう)。今回の結果から見ると、アロンソのアンダーカットが成功していなければタイヤ交換で寿命の短いスーパーソフトを選択していたら最後まで走りきることが出来ず、2人の順位が少し下になっていたと思われるので、結果的に今回のセーフティーカー導入で一番得をしたチームということになりますね。ベッテルの久々の表彰台獲得でチームも喜んでいることでしょう。久しぶりに見たベッテルの笑顔もリカルドの笑顔に負けない程輝いてました。

アンダーカット成功で”アロンソが2位に手が届きそう!!”と夢を見てしまったフェラーリ勢は、セーフティーカー導入で甘い夢が終了。今年何度目かの”後一歩”のところで表彰台に手が届きませんでした。前回のイタリアGP後にルカ会長が辞任して新体制になって初めてのレースでもありましたが、やっぱり駄目でした(涙)。低迷する中でも唯一良かったのはレッドブルにアンダーカットを仕掛けて成功したことですね。コース上では勝てないならピット戦略でしか戦えないので、貴重な成功例として世界中のフェラーリファンをセーフティーカー導入されるまでは2位に入れるんじゃないかと淡い期待を持たせてくれました。最終的にはセーフティーカー導入時にタイヤ交換をしなければもっと下のポジションになっていたことは容易に想像できるだけに「最悪の中の最良の結果」を得られたましたね。アロンソの奮戦はいつものことですが(今回は珍しくスタートを失敗しましたが)、一方のライコネンのパフォーマンスがいただけません。トラフィックに引っかかって前が抜けずにズルズル順位を落としていくというパターンが今回も発生し、最終的に8位入賞。スタートで最高の出足だっただけに悔しいです。本人もマシンに問題を抱えていたというコメントがレース後に出ていたので致し方なしといったところでしょうか。そろそろ来年のシートが絡んでくる時期なだけにライコネンの今後が心配ですね。ここは若い子飼いのビアンキ辺りを昇進させてくる、なんていう話も現実味が出てきます(汗)。

次戦はいよいよ日本GPです。鈴鹿ではどんなレースが見れるのか楽しみです。上位勢の活躍も気になるところですが、ケータハムがまだ存続しているか、そして小林選手は参戦出来るのか、こちらも気になるところです。鈴鹿サーキットとなると先日スポット参戦をしたロッテラーを乗っけた方が速い可能性もありますからね(汗)。血も涙も情すらないF1の世界はいつ何時何が起こっても不思議じゃないだけに2週間後の日本GPが楽しみです。そろそろ各チームが続々と来日している頃ですね。


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arkstar

webニュースで、日本GPの地上波放送が決定って載ってました。
生中継では無く、当日深夜帯での録画放送なので、
画面上に余計なテロップを出しっぱなしにした放送が見れるようになります。
3年ぶりかな?って思ってしまいました。
今年の車の音が静かっていうのを、初めて聞いてみたいと思います(^_^;)
by arkstar (2014-09-24 20:02) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!久しぶりの地上波放映ですね。エンジン音の異常さにビックリすると思うので、楽しみにしていてください(笑)
by as (2014-09-25 22:16) 

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