天空のレストラン、天龍軒（ティンロンヒン）

「天龍軒」、絶品広東料理に舌鼓～♪

今回の旅の最大の目的は「美味しい広東料理を食べること」です。その目的を達成するために選んだレストランが、2013年からミシュランで2つ星を獲得中の「天龍軒（ティンロンヒン）」です。このレストランがリッツ・カールトン香港に入っていた理由で、宿泊先を決めたというのが実際のところだったりします（笑）

この「天龍軒」は「天空のレストラン」として世界中で有名なレストランということもあり、かなり予約が取れないレストランとしても名高いです。当然ですが、ホテルのメインダイニングでもあります。しかも思い立ったのが実際に行く1週間前というスケジュールではさすがに無理かと思いましたが、色々なところから攻めて無事にテーブルをブックすることに成功しました。何とか席の予約を確保できたのが金曜日（到着した日）の午後6時から。このレストランの予約が取れたのを確認してから飛行機とホテルの予約をしました（笑）

内装はゴージャスです。

天井の高さが2階分あり、ミシュランの星を獲得するだけの豪華絢爛さです。

予約が取れたのは6時なので、時間通りにレストランに向かったところ海に面した窓側の席に通されました。102階の窓からの景色は落ち着いた海側で、食事をしながら夕陽が海に沈むところから夜の星空までを鑑賞できる最高の席でした。

基本的にシンプルなコース料理にアラカルトの組み合わせでオーダーです。今回は母と一緒なのでお財布の心配は一切無用！しかも今回のレストランの予算は母曰く「上限なし」と心強いお言葉が。日本でせっせと働いているお父様、申し訳ありませんが、妻と娘で気合入れて散財させて頂きます!!

私たちのテーブルについてくれたウェイターさんと相談しながらメニューを決めて、オーダーを入れた後すぐにプーアール茶が到着です。匂いがキツイイメージがあるプーアール茶も最高級レストランだけあり、独特の臭みが最小限に抑えられていて美味しい。いくらでも飲めちゃう美味しさです。

お料理の紹介の前に簡単に「天龍軒」のご紹介を。先にも書いた通り開店以来ミシュランの星を獲得し続け、現在は2つ星レストランです。総料理長の劉氏が世界各国で修業し、「世界で一番の食材を使って、広東料理の伝統を守りつつも盛り付けや味付けは他の料理の良い部分を積極的に取り込んだ特別な広東料理」を提唱するレストランです。なので普通の広東料理とは違い、モダン広東料理というジャンルになりますね。もちろん香港のみならず世界中に名が通っているシェフで、香港政府観光局が選ぶトップシェフにも何回も選ばれています。特に彼の独創的な感性は盛り付けや食材のミックスの仕方にいかんなく発揮されていて、この食材をこんな風に料理するの!!という驚きと、予想を大きく裏切ってくれる美味しいお料理が続々登場するそうです。 「天龍軒」に来たことがある友人たちは全員が「神レベルの料理」と大絶賛です。

ここからは写真のクオリティーがレストランの照明の暗さに負けてしまって写真がダメなので、使える写真だけになりますが掲載したいと思います。

イベリコ豚のチャーシュー

チキンスープ、魚の浮き袋入り（器はココナッツ）

海鮮食材の季節の炒飯（全く見えませんね：汗）

デザートはお店からのおまけで月餅と杏子のゼリー中華風

一通り食べてみての感想は、

異次元な美味しさ。
全てのお料理が絶品♪

これだけ美味しいお料理は犯罪レベルです。だって、また来たいって思ってしまうんですもの!!

全てのお料理を食べ終わる頃には真っ暗に。夜の帳が降りた香港の海はとても静かです。食事も後半に差し掛かる頃には大勢の人がレストランで食事を楽しんでいて、満席状態です。さすがに女2人では全部は食べきれませんでしたが、残ってしまった物は部屋に持ち帰りたいと言ったら、笑顔で一発OK。こういうレストランでは普通OKが出ないのでビックリしました。

ついでに母はレストランオリジナルのチリソースが大変気に入り、早速一つ購入です。確かに美味しいんです、このチリソース。辛いことは辛いのですが、旨味成分が凝縮されていて、何にでも合う万能ソースです。お会計時にチリソースのお値段を見て飛びあがりそうになりましたが、母曰く「値段以上のお味。安い買い物よ。」とのことでした。

立派なリッツ・カールトンの箱に入ったチリソース

帰りの機内で「XO醤も買ってくれば良かった（涙）」と何度もこぼしていたので、近いうちにもう一度レストランに行くことになりそうです。残念ながらレストランのオリジナルソース類は現地に行かないと買えないものなので、どうしても欲しい場合は現地に行くしかありません。香港なら1泊2日でも日本から十分行ける距離ですし、美味しい食事を楽しんで食材の買い出し程度なら時間も十分です。普段、海外で食材を買うタイプではない母が後悔するくらいなので、相当お気に入りだったんでしょう。帰国後、早速我が家のテーブルで大人気になっています。