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ルカ会長辞任 フェラーリ、一つの時代が終わりを告げる [フェラーリテイスト満載のF1]


フェラーリ会長、ルカ・ディ・モンテゼモーロ退陣

先週末にF1イタリアGP中からフェラーリのお家騒動がかなり盛り上がっていましたが、やはり噂通りフェラーリを20年以上にわたって率いてきたルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が会長職を辞任し、フェラーリを後にあることになりました。このニュースはパドックでずっと囁かれていたことですし、大方の予想通りでしたが、実際に聞くとフェラーリファンにとっては「フェラーリの一つの時代が終わった」ということを嫌でも感じずにはいられません。一応ルカ会長の今後の予定は正式には発表されていませんが、こちらも大方の噂通り”アリタリア航空”の社長に就任されることでしょう。フェラーリというブランドをここまで確立させた実績十分のルカ会長のことなので、アリタリア航空でもその手腕をいかんなく発揮し、更なるご活躍に期待をしたいと思います。

ルカ会長はF1をはじめとするモータースポーツの分野でフェラーリというブランドを確立し、その栄枯盛衰全てを見てきた最後の巨人であり、彼がフェラーリを去るということはフェラーリの一つの時代が完全に終わりを迎え、新しいフェラーリの時代が始まることを意味します。F1では歴史だけは十分の弱かったチームを莫大な投資と人選(特にシューマッハ、トッド、ブラウン体制)で最強の黄金時代を作り上げたことも彼の功績ですし、天才ドライバー・アロンソを擁しながらも低迷を続ける弱いフェラーリの結果責任もまた彼のものであり、今回の退任は事実上の引責辞任のような側面も色濃いものです。

F1以外の分野では、バブル期の日本での成功や、現在はフェラーリのトップマーケットであるアメリカ市場への販促に力を入れるなど、時代の先を見据えた戦略でフェラーリのブランド力を確立、不動のものにしたのも彼のビジネスセンスがいかに優れた物かを証明しています。また、イタリア人らしい小粋なファッションも常にパドックで注目され、ハンサムな容姿と相まってイタリアの伊達男のイメージそのままでもありましたね(笑)。

気になる後任はフェラーリの親会社であるフィアットの最高経営責任者(CEO)であるセルジオ・マルキオーネ氏が務めるそうですが、事実上空席です。ということは、現在のF1のチーム代表を務めるマルコ・マティアッチがその職へと就任するんじゃないかなと思います。もともとマティアッチはアメリカの営業責任者であり販売数を伸ばした優秀なビジネスマンでありモータースポーツとは何も関わりが無かっただけに、彼のチーム代表就任は中継ぎであるのは暗黙の了解ですし、ロン・デニスの復活をフェラーリが躍起になっているのも有名なお話。F1の世界は何が起こるか分からない世界ですし、長年の熱狂的フェラーリファンとしては今後の動向から目が離せそうにありません。それにしても、フェラーリの一つ時代が終わるんですね・・・。何とも言葉に表現できない深い感慨があります・・・。


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