まさに、ド派手なエンターテイメント三銃士!!

誰もが楽しめる超ド派手三銃士!!

「三銃士」といえば、アレクサンドル・デュマ世による、世界に誇るフランスの大冒険小説です。勇気と友情、恋あり、陰謀ありと全てのエンターテイメントの要素を盛り込んだ素晴らしい小説で、私も大好きな小説の一つです。そんな名作はこれまで何度も映画化されてきましたが、昨年公開された「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」をようやく観ることができました。監督は「バイオハザード」のポール・アンダーソン監督。アクション専門と言っては失礼ですが、原作もぶっ飛ぶCGを”これでもか!!”というほど使い、最初からハラハラドキドキのド派手なアクションシーンから始まる、期待を裏切らないエンターテイメント作品に仕上がっていました。

物語は誰もが知る三銃士をそのまま踏襲しているのですが、飛行船同士のバトルや手回しガトリングガンなど当時では考えられないようなアイテムが登場するかと思えば、正統派の剣を使った1対1のアクションシーンもあったりと趣向を凝らし観客を飽きさせません。しかも俳優陣としては三銃士役もなかなかの配役ですが、この映画のキャスティングのポイントは悪役。これまで正義のヒーロー物専門のオーランド・ブルームが宿敵バッキンガム侯爵役を嫌味タップリに演じ、三銃士を翻弄する悪女ミレディ役をミラ・ジョヴォビッチが迫力満点に演じています。ミラ・ジョヴォビッチと言えば「バイオハザードシリーズ」でアクションシーンはお手の物。手に汗握るアクションシーンが満載で、三銃士とダルタニアンを含めても多分一番活躍しています（苦笑）。また、アンダーソン監督だけあってアクションシーンの撮り方も上手。スローモーションと早回しにカメラワーク、どれをとっても最高にエンターテイメントをしています。

この映画、実は続編の制作が最初から決まっていたのか、ダルタニアンと三銃士の活躍によりバッキンガム侯爵から王妃の首飾りを奪回したところでハッピーエンドかと思いきや、バッキンガム侯爵が復讐に燃え、大船団を率いてフランスに向かうところで終わりを迎えます。しかも続編はさらに派手になりそうな予感がプンプンしてますね（笑）

最近、衣装が綺麗、俳優陣が個性的で美男美女揃い、血が飛ぶシーンも皆無で、最後には勇気と友情と正義が勝つという正統派冒険譚映画（コスチューム・ドラマ）を観ていなかったので、純粋に楽しめました。家族団らんで観るのに最適な映画の一つと自信をもってお薦め出来る作品です。そして何より「三銃士」の良い所は、銃士達の騎士道精神です。有名なフレーズ

「一人は皆の為に、皆は一人の為に」（"One for all, All for one"）

ですね。最近暗めの映画ばかり見ていたので、たまにこういう映画を観るのも悪くないなぁと思いました。なんでもありの21世紀風「三銃士」、スカッとしたい活劇がお好きな人は是非お試しください。きっと最高に楽しい時間になりますよ。それからもしブルーレイ環境がある場合は、DVDではなくBlu-rayで観ることを強くオススメします。なんと言っても派手なアクションシーンと輝かんばかりに煌びやかな衣装は綺麗な画像で観る方がずっとその魅力を引き立ててくれますからね。

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 2D ブルーレイ(1枚組) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
• メディア: Blu-ray