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どうして日本の紅茶が不味いのか!! [イギリスの食]

茶葉の量が全然違うじゃないですか!!

突然ですが、私、大の紅茶党です。一日に4、5杯は当たり前。食事が絶望的なイギリスでの生活において、唯一の心の慰めでもあり、まともな食品(?)である紅茶は、まさにイギリスの奇跡!!日本に帰国してからも、ずっとお土産で持って帰ってきた紅茶を飲んでいたのですが、先日品薄となり、久しぶりに日本の紅茶を飲んで、かなり衝撃を受けました!!だって、余りにも不味い味が違うんですもの!!

tea_01.JPG
 右側:日本版で、左側:イギリス版

私はトワイニングの紅茶の大ファン[かわいい]で、特に”Lady Grey”と”Earl Grey”がお気に入り。い目に出した薫り高い紅茶に、たっぷりのミルクを入れて飲むのがイギリス流[ぴかぴか(新しい)]レモンティは邪道です。紅茶にレモンなんか入れた日には、鉄拳が飛んできますので、絶対にやめましょう!!すました顔して、レモンティください、なんてイギリスで言ったら、あのイギリス人特有の笑顔&慇懃無礼さで、「マダム、こちらではそのようなものは取り扱っておりません。ぜひ、違うお店に行かれてみては如何ですか?(紅茶の飲み方も知らない奴は、とっとと出てけよ)」と言われてしまうので、気をつけましょう。その代わり、「濃い目でミルクをたっぷりね♪」と言うと、出来たギャルソンさんは、笑顔で丁寧に対応してくれますよ。

ちょっと話がずれてしまいましたが、先日スーパーで買ったのも同じブランドの物。しかし、同じ茶葉でも味が全く違う上に、香りが弱い。しかもミルクを入れた途端に紅茶の香りは消滅するという散々たる結果。最初は、水の違い(英国:硬水 日本:軟水)かなぁと思っていたのですが、これまでイギリス直輸入の茶葉を日本のお水で飲んでいる限りは、向こうで飲んでいたのと全く遜色ない味だったので、水のせいではありません。で、”変だなぁ~、何でかなぁ~”と思いつつよくパッケージを見てみると、大きな違いを発見したのです!!それは、

ティーバッグに入っている茶葉の量!!

イギリス版のティーバッグは一袋252.5gの茶葉が入っているのに、日本版では202.0gしか入っていないんですよ(怒)しかも、アールグレイは、その命とも言うべきベルガモットの香りがイギリス版と比べてみても、激弱!!同じブランドの茶葉であるにも関わらず、完全に別物です(というかA級品とB級品ぐらいの違いじゃないですか!?)。なのに値段は変わらない!!あまりの酷さにショックを受けました。一杯の紅茶で茶葉50.5gが変われば、そりゃ味も変わりますよね。もっと分かりやすく数字で言うなら、イギリス版のティーバッグは、日本版に比べると茶葉の量が25%も多いんですから!!25%ですよ!!これって、同じブランド名を冠しているにも関わらず、こんなにも茶葉の量が違うだなんて・・・絶句。

留学や駐在でイギリスに住んでいた人にとって、悲惨な食生活に耐えてきた分、紅茶というのは「思い出の味」[ぴかぴか(新しい)]なんです。日本に帰ってきてからも、同じ味が楽しめると思って買った紅茶の味が完全な別物になっているということは、これほど悲しいことはありませんし、なんだか騙されたような気すらしてきます。それに、紅茶を愛している人に対しても失礼ですよね。

一応、この事実に気がついてからは、ティーバッグを2つ使ってちょっと多めに紅茶を出しているのですが、どうしても香りが弱いのだけは改善されず(涙)湿度の違いなどで香りの感じ方も違ってくるのかもしれないなぁと、自分を騙して飲んでいるのですが、何でイギリスにある美味しい物をそのまま輸入せずに、わざわざ劣化品日本仕様を作って販売しているのかサッパリわかりません。日本の紅茶が不味いって言われる理由は、ここにあったんだとつくづく感じます。日本に住んでいたことがあるイギリス人も口を揃えて、不味いと言いますしね・・・。確かにティーパックが不味いなら直接茶葉でいれたら良いじゃん、という意見もあると思うんですが、茶葉の香りの違いは分量で補えません(涙)期待感大だっただけに、これは本当にショック。日本で美味しい紅茶を飲みたいと思ったら、それこそFortnum & Mason(フォートナム・アンド・メイソン)のような絶品高級茶葉を使わないといけないのかもしれませんね・・・ガックリ。

あぁ、私の思い出の味を返してくれ!!

 <ごめんなさい!!>肝心のグラム数を一桁間違えていたので訂正させていただきました!!
popさん、ご指摘ありがとうございました!!は、はずかしぃ~(汗)

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防人

なるほど~・・・・・

これは、イギリス在住者ならではの話題ですね~f(^^;

私は、コーヒーを飲むようになって、とんと紅茶には手が伸びなくなってしまいました。

コーヒーに比べ、紅茶は薄く、水分多め的な感覚のため、コクのある珈琲にいってしまいます。

しかし、アールグレイがお好みとは・・・・・
通常、アールグレイは香料がキツく、日本人には不向きとされてきましたが、時代の流れですね~f(^^;

○○年前、トワイニングの高級紅茶葉は、1位がダージリン、2位がセイロンが定番でした。

今では、フォションが流行りっぽいです。
by 防人 (2008-05-29 16:37) 

pop

初めまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。

ちょうどトワイニングのアールグレイを飲みながら読んでいたので思わず箱を見てしまいました。
…ティーバッグ25個入り50g(25×2g)とありました。
(一袋の量、一桁お間違ですよね?)
輸入雑貨店で購入したのでパッケージ本体には日本語はありませんでしたがやっぱり日本版になっているのですね。
濃いー紅茶にたっぷりミルクで飲んでみたいです。


by pop (2008-05-29 22:54) 

テレマーカー

ティーバッグ入りの自体不味いので茶葉だけのを買っていましたけど、輸入元の違いで全然香りも違います。同じTWININGSで、同じEARLGREYなのに・・・。
気が付いた時は「なんじゃこりゃ?」でしたよ。
ダージリンもヘタなの買うと、とてもダージリンじゃないのもあります・・・。
なので、某物産のは避けているのですが、良い方の輸入元物産のは少なくて探す方が大変・・・。(繰り返しますが、同じTWININGSですよ!)
ちなみに、アールグレーはミルクティー向けだそうです。普通に出しただけだときついですからね・・・。(普通にミルクティーを頼めばアールグレーだそうです。日本みたいにダージリンにミルクを注ぐ様な(馬鹿な)事はしないみたいですね。とは言うものの、よほどましな所に行かないとダージリンが不味くて(茶葉と濃さの関係で)ミルクを入れないととても飲めない時もありますが・・・)
で、結局アールグレーはFortnum & Masonで・・・、ダージリンはFAUCHONです・・・(--; (FAUCHONのアールグレーはやや香りが薄い・・・?)
良い方の物産のを見つけたらTWININGSなんですが・・・ね。(手頃値)
by テレマーカー (2008-05-30 03:09) 

as

>防人さん、ようこそ!!私も以前は重度のコーヒー中毒者でした。おかげですっかり胃が荒れ気味だったのですが、紅茶に変えてからはスッカリ紅茶党です。自分でもあんなに大好きだったコーヒーを止めることが出来たのが不思議なくらい。

アールグレイは、ミルクを入れないと確かに香りがきつくて飲めないって人も多いですよね。先述したようにイギリスではミルクティが一般的なので、スーパーで売られている茶葉の種類でも、ミルクティに合う茶葉に人気が出ます。アッサムはアールグレイはミルクティの定番として人気があり、イングリッシュブレックファストは、ストロングで真の紅茶党の飲み物ですね。
by as (2008-05-30 08:49) 

as

>popさん、ようこそ!!こちらこそ、はじめまして♪

先ずは、グラム数の桁間違いのご指摘、本当にありがとうございました。もう、顔から火が出るほど恥ずかしいです・・・(大汗)反省。こういう記事は、小さな間違い(桁間違いは決して小さくはないんですが・汗)でも、読者の皆さんに大変な誤解を生んでしまうので、ご指摘いただけて本当に良かったです。

輸入雑貨店で買ったものも2gとは・・・。う~ん。悪いのは某物産さんというわけではなさそうですね。日本版は待ち時間が1分と書いてありますが、あちらでは5分は待つのが当たり前です。是非お試しください。

もしアールグレイがお好きでしたら、一度最高と誉れ高い”フォートナム・アンド・メイソン”の”アールグレイクラシック”をお試しください!!お値段も高いですが、味は最高ですよ。あ、もちろんたっぷりのミルクをお忘れなく♪

また宜しかったらコメントくださいね。皆さんのコメントに凄く励まされますので。お待ちしています!!
by as (2008-05-30 09:07) 

as

>テレマーカーさん、ようこそ!!テレマーカーさんも、この犠牲者でしたか。しかし輸入元でそんなに品質に差が出るだなんて、信じられませんよ!!今度からはしっかり調べてからじゃないと買えませんね・・・。

テレマーカーさんは、紅茶通ですね♪アールグレイは普通、そのベルガモットの香りから女性が好み、男性ではアッサム(同じくミルクティ向け茶葉)を好む人が多いようです。我が家の父と弟もアッサム派です。ダージリンにミルクかぁ・・・う~ん、ちょっといただけませんね(苦笑)

フォションの紅茶というと、アップルティが有名ですよね。しかしながら、イングランドに住んでいた人間にとって、フランスの物なんて飲めません!!なんせ、イングランドとフランスは歴史上因縁の二国。保守的な地域に住んでいたせいもあって、すっかり洗脳されてしまっています(笑)やっぱり紅茶はイギリスの物です!!
by as (2008-05-30 09:51) 

テレマーカー

Fortnum & MasonよりもわずかにFAUCHONの方が安かっただけですが・・・(^^;
アッサムよりはアールグレーの方が好みです。
セイロンティーは、余り・・・。
Fortnum & MasonやTWININGSのいい方は茶葉が大きい。他のは短時間で出すように加工しているのか等級の低いものなのか茶葉が細かく砕けている印象です。
どうもその辺で不味いのが出回って紅茶はおいしくないとかになっているような気がします。淹れ方をどう工夫してもだめでした・・・。
L社やB社のは私は飲めませんからね・・・。まずくて。
N社のダージリンは少し冷ましたお湯で出して飲めましたけど、温めのお湯で出した分、香は殆ど無いですがね・・・。
FAUCHONは直営店があって、日本でもようやくまともな紅茶が外で飲めるようになった点では評価してあげて下さい・・・って、私が言うのも変ですね(^^;
あ、あと、TWININGSの良い方はパッケージのフィルムの臭いに勝って上からでも香りが漂いますから判ると思います。それでも現地のに比べたらどうなのかな・・・。
by テレマーカー (2008-05-30 12:16) 

as

>テレマーカーさん、ようこそ!!私もL社やN社のはさすがにダメですねぇ。なんだか”紅茶もどき”のような味しかしないので・・・。確かにフォートナムのような美味しい茶葉(でも高い!!)が買える場所って、一部百貨店だけですし、日本では圧倒的に美味しい紅茶に出会える確立が低いのも、問題ですよね。

イギリスのスーパーでは、陳列棚一列が紅茶のコーナーになっていて、そこに行くだけで紅茶の香りがしていたものです。もちろん高級茶葉だけではなく、一般的なブランド(PGやTetley、typooなど)も凄く濃くて美味しいんですよね。いつかイギリスに行く機会があったら、Tetleyのアールグレイ(私一押し!!)にもチャレンジしてみてください。パッケージもかわいいですし、お土産にも最適ですよ(私もお土産で山ほど買ってきました)。ベルガモットの香りが桁違いで最高ですから♪

by as (2008-05-31 17:02) 

ディンブラ

(誤)ティーパック ⇒ (正)ティーバッグ です。

FAUCHONやF&Mの紅茶なんて、ブランド名に金払ってるようなもん
だからやめたほうがいい。
(インドやスリランカなどの茶園⇒イギリス⇒日本へ?!
・・・そりゃー高くなるでしょ。)
大阪の会社、ハマヤのRoyal Queen Teaシリーズの紅茶は安くて
おいしいぞ!! スリランカで梱包して日本へ直で入ってきてるから。
東京なら大丸ピーコックで売ってます。
by ディンブラ (2008-06-02 22:20) 

as

>ディンブラさん、ようこそ!!先ずは、間違いのご指摘ありがとうございました。さっそく訂正させていただきました。そうですよね、確かに英語で言うときは「バッグ」ですよね・・・汗顔の至りです。反省。

確かにブランド物が高いのは仕方無いんですよね、ですが美味しいのも事実。悩むところです。大阪のハマヤさんのRoyal Queen Teaシリーズ!!コチラでは、大丸ピーコックで購入可なんですね!!貴重な情報ありがとうございます。これは是非一度試してみないと。

by as (2008-06-03 10:08) 

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