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第28話大西洋、血に染めて [1st ガンダムに挑戦!!]

戦火に散った淡い恋心と、健気な魂に涙です・・・

生きる為にジオン軍に地球連邦軍の情報を提供するスパイ活動をするミハルと、軍で働くことを決めたカイの二人による、辛く、苦しく、そしてやるせない物語に心が痛む第28話。罪に汚れた手を持つ純真な少女の魂の行き先は、天国か地獄か・・・。それではあらすじを簡単にご紹介。

 シャアの密命により、戦艦ホワイトベース潜入に成功したミハルは、偶然カイに発見されてしまう。ミハルの事情を知っているカイは彼女を自室で匿う。そんなカイの優しさと、ホワイトベースに弟と妹と同じ年頃の子供達が乗船していることを知ったミハルは、強い自責の念に駆られ、ジオン軍襲撃の混乱に紛れ、せめてもの罪滅ぼしにとカイと共に戦闘機で出撃するのです

辛いなぁ、カイ。私も辛いよ、一緒に泣きたいよ・・・(涙)こんなに賢く勇敢な少女が、戦時中に生まれてしまったばっかりに、戦火に巻き込まれ命を落とさなきゃならないという戦争の虚しさ。本当になんとも世知辛い世の中、いやガンダムの世界です・・・。

戦争で両親と別れ、幼い弟と妹との生活の為にスパイとなったミハルちゃん。勇敢で賢く、人並みの正義感を持つ彼女は、きっと平和な世に生まれていたならば、元気で明るく素敵な女性として幸せな一生をおくれただろう子。そんな子が偶然カイと出会って、お互いに好意を持ちながらも、最後はカイの操縦する飛行機から転落・・・一番近くにいながら彼女を助けられなかったカイの気持ちと、彼女が建前上密航者扱いだった為、カイ以外誰も彼女の死を嘆かない厳しい現実。カイも救われませんよね・・・って、これ確か子供向けのアニメでしたよね?

しかし、本当にカイって不器用ですよね。男の子特有の繊細さと優しさをもっているのに、その優しさを表現するのが下手(ま、これも典型的な男の子の行動パターンですが)。そのせいで一体どれだけ損してきたか・・・ですが最後のシーンで、うずくまり涙にくれていたカイが、ゆっくりと立ち上がり思い切り叫ぶ姿は、カイがこの悲しみから逃げずに真正面から立ち向かい、克服しようと決意する様子にも解釈できますよね。というか、そうであって欲しい!!負けるな、カイ!!ここでへばったら、ミハルの死は無駄死にだぞ!!

結構繊細で優しいカイは、ミハルちゃんのこと、生涯心のどこかで覚えていそうですね。

<今回の名言>
「いいか、これから後はあんたとは関係ないことだ。いいな。俺の第六感ってやつが、あの民間機を怪しいって感じたんだ!!」(byカイ)
ほんと不器用な子ですねぇ、カイ君は。緊急事態にありながらも、しっかりとミハルちゃんのことを気遣う優しさを見せるのに、こんな言い方じゃ、ミハルちゃん以外伝わりませんよ、ほんと。この言葉が、どんなにミハルちゃんを救ったのかは、その後のミハルちゃんの行動で一目瞭然ですね。

「カイ、私にも戦わせて。弟達が助かってあの子達が死んでいいわけないもん!!(中略)このままだったら、またジオンに利用されるだけの生活よ。それにもう、ただ見てるだけなんて、私たまんないよ!!」(byミハル)
くー、良い子だなぁミハルちゃん。ただ守られているだけのヒロインではなく、自分から行動できるしっかりした子なだけに、戦争という現実と自分の正義感の板ばさみにどれだけ苦しんだことか。最終的には後者を選んだ彼女の強さは、ハモンさんにもマチルダさんにも負けないくらいの良い女っぷりですよ!!

「いつまでも、こんな世の中じゃないんだろう?ね、カイ」(byカイ)
戦争を嫌ったミハルちゃんらしい一言。カイのイメージの中のミハルちゃんの声。きっと、彼ならこの問いかけに”うん”と答えるはずですし、これで戦う意味が持てるのではと期待感大(これまでのカイには、戦争する理由がなかったんですよね。だから一度はホワイトベースを降りることを決めたわけですし)。なんせ、カイは私の[ぴかぴか(新しい)]ガンダム成長したら良い男[ぴかぴか(新しい)]”リストのトップ3にしっかりエントリーしてますから(笑)一応、他の二人はハヤトとリュウさん(死んでしまいましたが)ちなみに、お子様トリオのリーダー、レツとカツも上位にランクインです(犯罪です:笑)

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みみちゃん

こんにちは。
第28話は名作と言うか、語り継がれているエピソードのひとつですねぇ。
今後のカイ・シデンにご注目ください。

なお、劇場版でのこのシーンのは、アニメーションディレクターの安彦良和氏の直筆で、徹底的に手が加えられました。
役者のテンションも最高潮で、TV版より絶対オススメですが、劇場版オリジナル(限定生産のメモリアルBOX)でないと、ちょっとキツイです;;;。
世に普及している「特別編」では、声優陣のテンションが低く、再編集されたBGM・SEなどのクオリティも低いため、オススメできないです;;;。

劇場版オリジナル・メモリアルBOXは、俺のblogにAmazonのアフィリエイトが貼ってありますので、(アフィリエイト経由でなくてもいいから)一度ご確認してみてください。
by みみちゃん (2008-04-21 13:00) 

防人

子供向けのアニメ・・・・というか、

青年向けではないかとf(^^;

とてもお子様向けに作成したモノとは思えませんよ。

ガンダム以前のアニメなら、ヤマト、ガッチャマン(竜の子プロのアニメは

完璧に分かれていた。)等ありましたから、矛盾はないようです。
by 防人 (2008-04-21 13:50) 

as

>みみちゃんさん、ようこそ!!この回は、語り継がれるに相応しい印象的なお話でしたね。カイ君にはこの辛さを乗り越えて、真の男になってほしいものです。もちろん彼にはその要素もバッチリあると思うので。

劇場版では、オリジナルに新しく手を加えられているというだけで、製作者サイドの力の入れようを感じることが出来ますね。レンタルショップでは見れないとのことなので、ちょっと周りの友人に聞いてみますね。多分持っている人いると思うので、そちらとの見比べも楽しみにしています。
by as (2008-04-22 13:29) 

as

>防人さん、ようこそ!!私の中で、アニメ=子供向けという方程式が成り立っているのですが、どうやら違うようですね。深いなぁ。
by as (2008-04-22 13:31) 

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