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エリザベス・ギャスケル「North and South-北と南」 [本]

産業革命と恋愛小説とストライキ

前回、前々回とイギリス産業革命の基礎、紡績工場をご紹介しましたが、見学に行った理由の一つに、Elizabeth Gaskell-エリザベス・ギャスケルのクラシック小説「North and South-北と南」があります。



小説の舞台は、まさに産業革命真っ只中、メインはお決まりの恋愛小説なんですが、その脇で展開する、紡績工場(ミル)で働く労働者達の置かれている劣悪な環境や、ストライキを巡ってのオーナー達との戦いなど、その時代に書かれた小説だけあり、当時の労働者の姿がリアルに描かれていて、非常に興味深く、物語のメインストーリーよりも遥かに面白いです。

産業革命時には、労働組合の結成やストライキなど、現在に通じる労働環境を巡る大きな動きが生まれた時期でもあります。クラシック小説だけあり、原作を読むのはかなり大変ですが、イギリス流のユーモアと必死に働く労働者の姿に心打たれること、間違いなしです(メインは、恋愛小説です)。日本語訳も出ていると思うので、興味のある方は、是非チャレンジしてみてください!!イギリスでは、数年前にBBCがテレビドラマとして放映し、現在はDVDで販売されているので、そちらからチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね!


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こんばんは^^
クラシックな恋愛小説に興味津々です^^
by (2007-07-26 00:59) 

as

>aruさん、ようこそ!この小説は「ギャスケル版プライドと偏見」なので、恋愛小説がお好きな人には打ってつけですよ!!その背景が、産業革命なのでオースティン版のものとは、かなり雰囲気は違います。オースティンの軽快で、少し風刺の入ったテイストとは一味違い、穏やかでやさしい表現が私は好きです♪今、日本は暑い夏ですが、秋の夜長に読むのには最適な本だと思うので、お勧めしたいと思います!!
by as (2007-07-26 17:10) 

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