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賛否両論 話題の「Babel-バベル」を見てきました!! [映画]

物語を理解できるかどうかが全ての鍵!! 
                   映画「Babel-バベル」


日本より一足早く、1月19日に話題の映画「Babel-バベル」がイギリスで公開されました。メキシコとモロッコ、そして東京の3つの物語が交差し、ストーリーが複雑に展開していきます。主演は、Brad Pitt-ブラッド・ピットにCate Blanchett-ケイト・ブランシェット、日本からは役所浩二さんと菊地凛子さんが出演しています(うーん、今や役所さんは渡辺謙さんに次ぐ、ハリウッド俳優さんですね!)。早速私も映画好きのハウスメイトと一緒に映画館へ。イギリスでのこの映画の評価は、酷評と大絶賛に真っ二つ。やはり話題の映画は、自分で実際に見てみるのが一番です。

 HPより

感想は・・・正直、凄~く難しかったです。一言で言うと「アメリカ映画らしくない、映画」であり、「フランス人が大好きなテイストの映画」の典型です。監督が映画を通じて何を伝えようとしているのか理解できない限り、「惨めで陰気な映画」で終わってしまいます。実際、映画好きのイギリス人でさえ、途中で帰る観客もチラホラ・・・。私もハウスメイトとの意見交換を通して、何とか理解出来たというのが正直なところです。

言葉も文化も違うモロッコで、命の危機に直面したアメリカ人の夫婦。偶然行くことになったメキシコで全く違う文化に触れる子供達と、その後彼らに襲い掛かる悲劇。東京を舞台に、母親を失い、ギクシャクした親子関係の父と聾唖の一人娘・・・。自分ではどうすることも出来ない状況、何かが足りないそれぞれの人生、そしてタイトル「バベル」の意味・・・全てが複雑に絡んでいます。

色々な意見もありますが、私の意見としては、この映画、酷評されるような酷い映画ではないと思います。ただ問題は、この映画をそのまま日本で公開するのは絶対に無理!!かなり刺激的なシーンが(汗)・・・菊池凛子さんの体を張った演技に拍手です。かなり修正が必要ですね・・・どことなく「三島由紀夫」の世界を連想させるような、そんな「愛と性愛」が交差する映画です。ドラックにセクシャルダーティな「東京」。また間違った日本のイメージが世界に広がって行きます(涙)

「Babel」・・・かつて人間の高慢に怒った神が、言語を混乱させ人を各地に散らした「バベルの塔」が存在し、そしてキリスト教徒にとって「退廃」の代名詞となった都市。その都市の名前を持つこの映画、140分を超える長時間黙って座っていられる人で、フランス映画が好きな人は一見の価値ありです。


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コメント 4

ken

この作品、酷評もされているんですね。知りませんでした。
確かに評価が難しい作品ですけど、僕は「神が言葉を分けた」意味を
考えたりすると面白いと思いました。
そんな中、聾唖の少女が登場することも、かなり意味深で興味深い…。
アカデミー賞の結果がとても楽しみです。
by ken (2007-01-28 00:56) 

paraden

菊地さんのノミネートもさることながら、
この映画には注目しています。
厳しい評価もあるようですが、
難解と言われるような映画こそ、
アカデミー賞とかの候補になりがちなのは
世の常で、ブラピと聾唖の日本人が出てくる
という設定はasさんの分かりやすい記事読んでも
イマイチピンと来ない。見るしかないでしょうね。
日本ではGW辺りの公開で待ち遠しいです。
by paraden (2007-01-30 08:50) 

as

>kenさん、ようこそ!酷評もされているというよりは、酷評のほうが多いという感じです(苦笑)アカデミー賞でどれぐらい頑張れるかはちょっと不安が残りますが、是非頑張ってもらいたいですね。
by as (2007-01-31 00:59) 

as

>paradenさん、ようこそ!菊地さんがオスカー候補の5人に選ばれていましたね。ゴールデングローブ賞は逃してしまったので、是非こちらは彼女に受賞して欲しいものです!!

ちなみに、映画の中で「東京」の部分と、ブラピが演じる部分の直接的なつながりは残念ながらありません。ですが、その二つの世界の接点として、一丁の猟銃が登場します。この猟銃、かなり映画のキーワードですよ♪日本公開までもうちょっとの我慢です!!
by as (2007-01-31 01:07) 

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