梅雨を乗り切る為のひと手間 [ガーデニング]
うどんこ病と黒星病予防のために
今年もうっとおしい梅雨に入りましたが、これまでは空梅雨でまとまった雨が降っていません。これはラッキーということで、これから来る長雨の時期をバラが元気に乗り切れるためのひと手間を紹介します。
元気なシュートが出てきているルージュ様
うどんこ病と黒星病はバラを育てているロザリアンの人なら何度も辛酸を舐めたことがあるといっても良いほどメジャーなバラをダメにする病気で、水(雨)を媒介して菌が蔓延する病気です。厄介なのは梅雨の時期に一度発生すると止めることが出来ないんです。私も何度もこの病気で悔しい思いをしてきました。そこで、バラ様がしっかりと梅雨の時期を乗り切る為にちょっとした作業をしてあげましょう。その作業とは風通しを確保する湿気対策です。
現在のバラは春の花が終ってこれからグングン成長する時期です。其の為、上の写真の様にモッサリ状態です。これでは風が通らない上に光も十分に浴びることが出来ません。
この時期は花を咲かせるために株の体力を使った後なので成長が止まってしまう枝も出ていきます。
成長点は下の派の付け根にあるので、上の節から葉が出ることはないので、この葉を切り戻します。若い株の場合は葉の数を減らすのは良くないのですが、我が家のルージュ様のように成長した大きな株は葉を間引いたところでそんなに影響が出ません。ということで切っちゃいましょう!
こんな感じで成長が止まってしまった枝先を切り戻していきます。そうすることによって余計な葉によって光を遮ったり、空気の流れを滞らせたりすることを防ぐことによって、株に湿気が過度に貯まり病気が蔓延する可能性を少しでも低くすることが出来ます。こんな感じでバッサバッサと切り落とすと、上の様なモッサリ株がスッキリします。
大分スッキリしました。これで綺麗に風と光が通るようになりましたね。ちなみに切り落とした葉っぱはこの部分だけでも下の写真の葉っぱの枚数を間引いています。
結構切りましたよ!この風通しの確保でだいぶ病気の蔓延を防ぐことが出来るようになりますが、完ぺきではありません。この雨の時期にもの黒星病が発生したら薬剤を散布しましょう。病気の発生直後に手を打たないと一気に蔓延し大変な事態になります。なお、最高気温が25度を超えた時は黒星病の即効薬「サプロール」を使うと薬害が出るので使うのはやめましょう。その代り「オーソサイド」などを使うと夏場も薬害に悩まされることなく乗り切れます。私の様な週末ガーデナーはオーガニック栽培など夢のまた夢。農薬とのお付き合いもぜひ積極的に考えましょうね!
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