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劇的な結末のル・マンとバクー初開催のF1 [フェラーリテイスト満載のF1]

モータースポーツの歴史に残る1日

昨日の日曜日はル・マン24時間レースとF1ヨーロッパグランプリが初開催となるバクーの市街地コースを舞台に開催されました。特にル・マンではハイブリッドシステムの先駆者であるトヨタが意地の走りを見せていたのにも関わらず、23時間56分でマシンが壊れて失格処分となり、目の前にあった優勝を逃がしてしまう劇的な結末にモーターレースファンは言葉を失ったことと思います。2位から急遽1位になったポルシェチームも突如降ってきた優勝に対応しきれていない感じで、雨のセーフティーカー先導のスタートから最後のゴールまで歴史に残るレースとなりました。トヨタの関係者の皆様の心中お察し申し上げます。

F1では同日にヨーロッパGPがアゼルバイジャンの首都バクーで開催されました。シンガポールやモナコ同様完全市街地コースで、予選ではマンホール(?)の蓋が飛んだりと市街地コースに付き物のアクシデントがあったようです。そんな初開催となったバクーを制したのはメルセデスのロズベルグ。2位はフェラーリのベッテル、3位はフォースインディアのペレスとペレスが今季2度目の表彰台獲得です。

今回のF1ではトップチームの幾つかが無線通信規制による技術的アドバイスをドライバーに伝えることが出来ずに間違ったモードに入ってしまったマシンを回復するためにステアリングと格闘するという事態が発生しました。今季から始まった無線通信規制では過度なドライバーへの干渉を避ける為に設けられたものですが、今回のハミルトンの様にステアリングとの睨めっこに神経をすり減らすと事故につながる危険性が高いだけに、今後このルールのありようについてぜひ再検討をしてほしいなぁと思います。複雑化するマシンでこういった弊害は導入前から言われていたと思うのですが・・・。ドライバーがマシンの持つポテンシャルを最大限まで引き出してバトルをするからこそF1は世界最速のモータースポーツなんです。行き過ぎた規制はスポーツをダメにします。今のF1は半分ダメになりかけているので、しっかり踏みとどまって頂かないと大変なことになりそうで心配です。

レースの中身としては普通でしたね。大きなトラブルもなく(スタート直後の第一コーナーで絶対クラッシュすると思っていました)調子の良いチームは良い成績を、調子の悪いチームはそこそこの成績に収まり万事収まるべき場所に収まったかと思います。今週はル・マンの悲劇が話題を独占すること間違いなしなので、F1にスポットが当たるのまで我慢の週になりそうです。

それにしてもFIAはル・マンと初開催のF1ヨーロッパGPを同日開催するというバカみたいなスケジュールを組んで何を考えているのでしょうか。ここはFIAが調整能力を発揮して日程を別々にすべきなのは明らかだったのに信じられません!FIAのトッド会長はしっかりお仕事してください!!私、JAFのメンバーですし、皆の会費の一部がFIAの運営費になっているのですからしっかりモータースポーツの振興に役立ててくださいね!


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arkstar

トヨタチームは過去にも残り1時間前に車が止まってしまって、優勝を逃したことが有りましたね。
それを思うと、ル・マン総合優勝を成し遂げたマツダってやっぱり凄いですよねぇ。

F1は、もう興味が失せてます。もしホンダエンジンが常勝状態になったとしても、興味が戻ることは無いかなぁって気が。
スポーツじゃなくて、マネージメントの方が強く見える状態なものを面白いとは感じないですねぇ。
by arkstar (2016-06-25 13:28) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!衝撃的な結末でしたね。ピットではクルーが涙している姿も見受けられ本当に気の毒でした。

F1は真の意味で過渡期に来ています。この変化の波をいかに乗り切るかで今後のF1の魅力が大きく変わることでしょう。しかしながら世界選手権としてこれだけワールドワイドに展開し、商業面で成功しているモータースポーツはF1だけです。F1に関してはもともとがビジネスありきのスポーツなので、今の様な感じになるのはある意味仕方がないんですが、少しおかしな規制が幅を効かせすぎている気がするのも確かですね。
by as (2016-06-26 13:37) 

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