ロズベルグ、開幕3連勝!! F1中国GP

クラッシュにオーバーテイクと見所たっぷりのレース

週末に開催されたシーズン第三戦目となるF1中国グランプリですが、なんとメルセデスのロズベルグが開幕戦からの好調をキープしハットトリックの3連勝を飾りました。今回のレースはスタート直後のフェラーリのベッテルとレッドブルのクビアトの接触から始まり、セーフティーカー導入等波乱の展開になりました。特に予選でギアボックス交換ペナルティで最後尾スタートとなったハミルトンのオーバーテイクショーでもあり、気が付いたらしっかりと７位フィニッシュとポイントも稼いでいました。F1の公式サイトの動画でも見応え十分だったレースのハイライトや物議をかもしているベッテルとクビアトの接触動画も掲載されています。

ということでレースをまとめてみると、１位メルセデスのロズベルグ、2位フェラーリのベッテル、３位はレッドブルのクビアト、4位が不運に見舞われたリカルド、5位がフェラーリのライコネンといういつものメンバーからハミルトンがいない固定メンバーとなっています。リカルドは予選2位につけ、スタートでロズベルグを抜く最高のスタートをきったものの、まさかのタイヤバースト。チームメイトのクビアトが3位表彰台を獲得しているだけに非常に残念な結果になってしまいました。

さて、ここからベッテルがマジ切れしていたスタート直後のクビアトとの接触について考えてみようと思いますが、これってクビアトは悪くないような気が・・・。ことの発端はライコネンがカーブでワイドに広がった（というか真っ直ぐ行った）ところを攻めたベッテルのインサイドにスペースを見つけたクビアトが飛び込んできた感じです。スペースも十分あったし、ベッテルが冷静さを取り戻した後に「あれはレーシングアクシデントだった」と言っていましたが、あれぐらいの攻防はF1では許容範囲です。が、フェラーリファンとしてこのシーンは別の問題点が浮き彫りになったシーンでもありました。それは

ライコネン、何やってるの？（怒）

前回はチーム代表のアリバベーネ曰く「スタート時に手が滑った」というありえない言い訳で優勝を逃したそうですが、今回はカーブを曲がるのに十分な減速が出来てなかったのか、カーブを真っ直ぐ進み、その結果クビアトを巻き込んだチームメイト同士の接触という最もやってはいけないプレーの引き金を引きました。ライコネンのドライビングを評して「キレッキレの走り」なんてコメントを見かけますが、それは10年以上前の話であって連続でスタートで失敗するということは”跳ね馬の騎士”として非常に問題があると思えて仕方ありません。長年フェラーリ一筋で応援しているので暗い時期も最強時代も応援をしてきましたが、完全なセカンドドライバーとして求められる仕事もまっとうできていない状況です。かつて皇帝シューマッハ様の完全な”ポチ”と言われたマッサの方がずっと良い走りをしていましたよ（今も頑張っていますが）。今回のスタートの失敗はマジでいただけません。こんなことを言いたくはないのですが、

ビアンキがいてくれたら・・・（号泣）

きっと今頃はベッテルとビアンキの体制になっていたことでしょう。愚痴でしかないのはよくわかっているのですが、言わせてください。最近アロンソとの場外乱闘で熱い激戦を広げたジョニー・ハーバートも「今のF1は最早バトンやライコネンの時代じゃない」とバッサリ切っていましたしね。でもライコネンのことですから「キレッキレの走り」とやらで今回の失敗を挽回してくれることに期待したいと思います。今年で契約も切れるので事実上最後の年ですし、熱心なフェラーリファン以外には良い印象を残してほしいですね。

さて、マクラーレンホンダですが、なんと2台とも完走です。というか今回のレースでは1台もリタイアなしの全車完走という珍しいレースになりました。PUの信頼性が疑問視されている中、今回の2台完走はアロンソの戦線復帰と共に良いニュースです。ポイント圏内に後一歩というところで足踏み状態ですが、このまま正しい道を進んでシーズンの後半には去年以上の成績を残してほしいです。

 今回の中国GPでフライアウェイは終わり、次のロシアGPから本当のレース・ヨーロッパラウンドがスタートします。毎年ヨーロッパラウンド開始まではプレシーズンなので、これから各チームの本領発揮です。次回は今回話題の人となったクビアトのホーム、ロシアGPです。ということは、毎年恒例のプーチン大統領とバーニーの2ショットが見れそうですね。あの映像を見るたびに映画「アウトレイジ」をパワーアップさせた世界が目の前で展開されているように見えて仕方ありません（汗）。次回からのヨーロッパラウンド開催が楽しみです。