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絶不調のバラを一気に強剪定でリセット決行します! [ガーデニング]

頭でっかちのバラを一気に仕立て直します

ここ一年間非常に頭を悩ませていたバラがあります。それは我が家に来て2年目のフランスデルバール社の大輪でゴージャスなベルベットの花を咲かせる魅惑のバラ「ローズ・デ・キャトル・ヴァン」です。このバラが、私の管理不行き届きから頭でっかちになり、花付きもいまいち、生育もあまり良くなく病気にもかかり易く、また回復力が足りないという心配な状況になっているのです。頭でっかちのバラはバランスが悪く鉢植えの為に強風で倒れると、そのダメージでまた株が痛むという悪循環です(涙)

今年の秋にようやく1輪だけ花を咲かせたのですが(これまでは株の成長を優先させ摘蕾していました)、この花の美しいこと。黒に近いベルベットのような濃厚な赤。私がイメージする理想のバラとはまさにこの花のこと!!と開眼。私好みの上に、デルバール社らしくラズベリーの濃厚な香りにノックダウン。このバラを何とか復活させたいと一大決心し、今年の冬に土の植え替えとげんこつ剪定一歩手前の強剪定を決行することにしました。

先ずは手入れを紹介する前に美しすぎるバラ「ローズ・デ・キャトル・ヴァン」の概要をご紹介します。写真がなくてごめんなさい。

【作出】デルバール(フランス)
【シリーズ】スヴニール・ダムール
【花色】黒赤 ベルベットな濃厚かつ魅惑の赤
【花期】四季咲き
【樹高・幅・樹形】1.0m×0.6m、ブッシュ
【花径】8~12cm、大輪
【花形】ディープカップ咲き
【香り】強香(ローズ&キイチゴ→私にはラズベリー)

こんな感じです。では早速自分のメモを兼ねて作業内容をまとめたいと思います。

今回は荒療治をするためにブッシュローズの剪定時期である1月下旬~2月中旬よりも大分早く、12月末に実施しました。理由は植え替えまでする予定なので、しっかりと休眠させて新芽が動きだす可能性がある3月にはある程度鉢に馴染ませたいという考えからです。もちろんこれは私流なので、自己責任でお願いします。作業内容は

  1. 葉を全部落とす(作業の1週間前までに全部葉をむしります)
  2. 数回に分けて長い枝を短く切り詰めていく
  3. 土の植え替え
  4. 牛糞堆肥と不織布でマルチング

以上の4ステップです。ちょうど12月は決算時期で風邪をひいて庭仕事に避ける時間と体力が限られていた為、我が家のつるバラ、ピエール様の誘引とこのキャトルヴァンの手直しが限界でした(涙)

1、葉を全部落としたところ

キャトルヴァン (1).JPG縦長のお姿です

写真からも見て分かる様に下がスカスカ、上が開帳型で縦に長すぎるという姿です。これは去年の冬選定で私が失敗した結果です。元気がなかったために心を鬼にしてしっかりと剪定を施さなかった結果に大いに反省。このキャトルヴァン、美しい花には棘があるを地で行くバラで、危険な棘が全体にビッシリ生えていますので、お子さんやペットのいるお家で栽培する際には取扱い注意です。この棘に刺さると大人でも涙する程痛いです。

キャトルヴァン (3).JPG
凄い棘ですよね!!作業中この棘に刺さり、何度悲鳴を上げたことか・・・。

2、失敗防止と作業をしやすくするため目印を付けながら剪定

私は洗濯バサミを使って剪定箇所の目印を付けて行きます。先ずは取り回しを良くするために短くし、更に剪定を進めていきます。途中の写真は割愛しま~す。

キャトルヴァン (2).JPG

最終的にここまで短くしました。バラの剪定では、不調なバラの回復手段としてクラウンと呼ばれる接ぎ木の部分まで一気に切る「げんこつ剪定」という大技があります。これは経験を積んだロザリアンでも失敗する危険な技でもあるのですが、成功すると効果は大きく元気がなかった株が一気に回復し春には美しい花を咲かせてくれます。今回はその一歩手前まで攻めました。自分の技量ではげんこつ剪定まで出来る自信がなかったので、己を過信することなくしっかりと安全路線で行きます。

3、植え替え

土の植え替えです。鉢は現行の10号(スリット)サイズのままで行きます。先ずはバラの大敵コガネムシの侵入を防ぐために鉢底に防虫ネットをひきます。これは土止め効果もあるのでスリット鉢の欠点にて最大の弱点「土の流失」を防止することも出来る一石二鳥のテクニックでお薦めです。根が回っているので根切りをして一気に株の若返りを図ります。全体が1/3程度の大きさになるまで根を詰めて一気に土を入れて植付けします(根を出してからは乾燥との戦いです。手早く作業を進めます)。クラウンが隠れないように通常よりもかなり浅く植え漬け(理由は次のマルチングで♪)、ウォータースペースもしっかり確保し完成です。

4、マルチング

毎年恒例の不織布による防寒マルチングですが、今年私は新たなアイデアとして北国で用いられる堆肥とのコンビネーションでいきます。先ずは有機質を好むバラの性質にあうように腐葉土を薄く表土に撒き、その後にたっぷりの牛糞堆肥でマルチングをします。このマルチングの嵩を保つために植付けを浅くしたわけなんですね~。そして、お馴染みの不織布をくるくると鉢に巻きつければ完了です。不織布マルチングの詳細は以前のエントリーでご確認ください!

去年は自らの甘さが一株のバラを絶不調にしてしまうという失敗から多くを学びました。インターネットや本でどんなに知識を吸収しても、バラの声をしっかりと聴いて、その子にあった育て方をしないと結局美しいバラをダメにしてしまいます。来年は同じ失敗を繰り返すことなく、しっかりと育てていきたいと思います。今回の剪定はかなり大胆で試験的。いわばダメ元のチャレンジでもあるので失敗は覚悟です。来年の春に元気な新芽が上がってくれば半分は成功と言えると思いますが、ごこまで株が回復するかはキャトルヴァンが持っている体力次第です。でもその肝心な体力が怪しいだけに心配です。もし来年残念な結果になった時は号泣したいと思います。

*2015年5月31日追記*
げんこつ剪定成功!!無事に真っ赤な大輪の花を咲かせてくれました。そちらのエントリーはコチラから!!


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arkstar

ローズ・デ・キャトル・ヴァン画像検索してみました。
確かに、バラっていう名前を体現している花ですね。
で、剪定、思いっきり行ってますね(^_^;)
来年には元気な花を咲かせるんじゃないかと思います。
by arkstar (2015-01-17 18:43) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!綺麗なバラなんですが、なかなか思い通りに成長しない手のかかる子なんです。今年はガツンと切り戻したので春には綺麗な花を付けてくれると良いのですが。その暁には絶対に花の写真をのせたいと思います!!
by as (2015-01-18 15:30) 

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