芸術の秋!! バーネット・ニューマンのジップの世界

バーネット・ニューマンの世界

20世紀を抽象画を代表するアメリカの巨匠バーネット・ニューマン。彼はシュルレアリスムの全盛の後、モダンアートの世界に独自の表現方法「ジップ」と呼ばれる、絵の一箇所に細い縦線を用いるスタイルを確立し、後世の芸術家に大きな影響を与えた偉大な芸術家です。そんな彼の作品を集めた展示会が、現在千葉県佐倉市にある私立の美術館「川村記念美術館」で「開館20周年記念展　アメリカ抽象絵画の巨匠バーネット・ニューマン」として開催されています。

川村記念美術館は、ニューマンの作品「アンナの光」を収蔵し、私立（DIC株式会社所有）の美術館としてはレンブラントや印象派の作品を多く持つハイレベルな美術館の一つとして有名です。またDIC株式会社の総合研究所の敷地内にあり、美術館の周りは綺麗に整備された公園になっています。




美しい池のそばにはアヒルや白鳥がいます。

こちらが川村記念美術館になります。

お目当ての美術展はモダンアートだけあり、若い学生さん風の人が多く結構混んでいましたが、一点一点作品の前に立ち止まってじっくりと眺めることができ、とても良かったです。モダンアートは多くの場合パッと見て分かるものではありませんが、じーっと見ていると、微妙な色彩の変化や「何だかわからないけど作品に捕らわれる感覚」を味わうことが出来る不思議な作品が多く、今回のニューマンの作品もそんなものばかりでした。

パンフレット

日本でのニューマンの個展は今回が初開催だそうで、今年2010年は良質な美術展が多い年だな～なんて改めて思いました。ニューマン展もとても良かったですが、常設展もとても良いコレクションが揃っていますので、都内から車を飛ばして芸術の秋を堪能するのも良いかと思います。駐車場も無料ですし、電車ではJRと京成の佐倉駅から無料バスも出ているので、地方にある美術館ではありますが、交通の便はかなり良いかと思いますので興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか？

展示会詳細

会期　　　　2010年9月4日（土)－12月12日（日）

開館時間　午前9:30～午後5時（入館は午後4:30まで）

休館日　　 月曜日