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病は気から、の本当の意味 [病気と退職]

手術の必要はない、でも今の仕事は諦めよう
 
やたら格好良い横文字の名前が付いた病名を聞いた時、意外と冷静に「あぁ、そうなんだ・・・」とすんなりと受け入れることが出来た。今思うと、多分それは、これから起こる”変化”の予感が私の中にあったから・・・。その瞬間から、私の人生はイギリに向かって一気に進み始めた。
 
1000人に1、2人という確立で見つかる心臓病でもメジャーな病気。当選率0.2%の高倍率を見事引き当ててしまうとは、われながらビックリである。手術をするほど症状が重いわけでもなく、通常なら普通の生活に支障はない程度。でも、今の仕事状況では、病は確実に私の体を蝕み、悪くなることはあっても良くなることはない・・・。そう、今の仕事を続けることは、自分の命を自分で短くする自殺行為を意味する。不規則な生活や睡眠不足、強度のストレスにより神経が磨り減ってくると、まるで湖の底に沈んでいたものが浮き上がってくるように症状が発作となって顔を出す。「私らしい中途半端な症状だな」なんて一人毒づいてみたりする。でも、最後の一言を聞いた時は、正直目の前が真っ暗になった。
 
「症状が軽いと言っても、突然死する可能性もある怖い病気なので、しっかり治療しましょう。」
 
突然死・・・家に帰って一番最初にやったことは、何故か部屋の掃除。もしもの時を考えて、自然と掃除をする。人間大きなショックを受けると、感情が動き出すまで時差が生じるらしい。それでも、不思議と錯乱状態になることも、号泣することもなかった。
 
冷静に考えてみると、症状が重くないからこそ、手術を避けることが出来た。そして、規則正しい生活、不摂生を止めて「普通の人が送る普通の日常生活」なら問題はない。そう、ただ他の人に比べて無理が利かない体なだけ。だったら、何も迷うことはない。仕事の為に生きているのではなく、生きる為に仕事をしているのだから、仕事を変えれば良いだけのこと。仕事はこの世にいくらでもある。女一人なら、仕事さえ選ばなければ一人で何とか生きていける。答えは実に簡単に導かれた。
 
手術をしなくて良い状態だったことを神様に感謝しよう。普通の生活を送れることを感謝しよう。「病は気から」という言葉の意味が、初めて分かった気がした。人は、生きる気力(精神)が病気にかかった時に、本当の意味で病気が体を蝕み始めるのではないだろうか。気持ちを病むことが、全ての病気の始まりなんだと思う。どんなに辛い状況に立っても、精神を健全に保つことが出来る限り、常に正しい判断力で最善の選択をすることが出来る。その一つ一つの判断を間違わなければ、その道は必ず良い方向へとつながっている。私はそう信じて、今私が選ぶことが出来る全ての選択肢の中から、最善の選択肢であると信じた「退職」そしての治療の道を選んだのだ。
 
この0.2%の当選率のくじは、死へのチケットではなく、人生のステップアップのチケットであると信じて。

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うぃん

健康な体を取り戻して、素敵な人生を歩んでいってくださいね^^
僕は何も出来ませんが、、、応援しています!
by うぃん (2006-06-03 00:40) 

as

>うぃんさん、ありがとうございます!治療といっても田舎町でのんびりと過ごして、都会からしばらくドロップアウトするという、とっても幸せな治療方法なんです。今回の渡英で、しっかりと吸収出来るものを吸収して、バージョンアップして帰国する予定です。まだ先はあるのですが、イギリスからでもblogが更新できるように頑張るので、暖かく見守っていてください!そして、うぃんさんも受験頑張ってくださいね。私もうぃんさんに負けないように、頑張らないと!!(笑)
by as (2006-06-03 01:01) 

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