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イギリスらしく大雨のグランプリ F1イギリスGP [フェラーリテイスト満載のF1]

雨の為セーフティーカー先導でスタート

週末にF1イギリスGPが長い歴史を持つシルバーストンサーキットで開催されました。当日はヘビーウェットでのスタートで安全性を考慮して今季二度目のセーフティーカー先導のスタートとなり、約5周の後本格的なレーススタートとなりました。雨の洗礼を受けたサーキットはレース中ずっとスリップ注意状態で多くのマシンがオーバーランをする激しい展開になり、そんな中何とか最後まで走り切ったメルセデスのハミルトンが優勝、2位は好調レッドブルのフェルスタッペン、3位は2位フィニッシュながらも無線規制違反で10秒加算ペナルティによるロズベルグと今回もメルセデス、レッドブル勢が強さを発揮しました。ハミルトンは母国グランプリ優勝で万感の思いだったでしょう。

ちょっとレース後に話題に上がったのが、セーフティーカー先導でのラップが長すぎなかったか、ということです。確かにリスタートと同時にマシンが一気にタイヤをインターミディエイトに変更するという光景がみられました。路面が危険な程濡れいているからSC先導なのに、SCが引っ込んだらインターミディエイトに一気に変えるくらいに路面状況が改善されていたというのは少し無理がありますよね。最近安全規制に重きを負いているのでこういったこともあるかと思いますが、雨の重大な事故は死亡事故につながるので安全第一なのは良いことではないでしょうか。

今回のレースは路面状況が最悪だったこともあり、大きなバトルも特になく終了といった感じでした。この結果遂にワールドチャンピオン争いをする、ロズベルグとハミルトンのポイント差が遂に1点差にまで詰まりました。今年はまだまだグランプリ数もありますし、いよいよ本命のハミルトンが本気を出してきました。前半戦で多くのポイント差を作ったロズベルグの貯金も使い果たし、今後はメルセデス同士のドライバーの実力勝負の様相が強くなります。昨年は低迷していたレッドブルも調子を取り戻してきているので、コンストラクターズの2位争いもフェラーリとレッドブルで面白くなりそうです。

最後にホンダに関して。頑張って開発しているのは分かるんですが、狂信的なホンダファンの「マクラーレンのシャシーが悪い。レッドブルに乗せたら優勝出来る」というコメントを未だ多く見かけるんですが、F1リテラシーの低さにちょっと心配になります。ホンダも正式にコメントを出したように、来年のマシンにホンダのPUを提供してほしいというオファーはホンダに一切来ませんでした。要するにレッドブルから見たらルノーPUよりもホンダPUは非力とジャッジされ、今年のレースで”型式遅れのフェラーリエンジンよりも遅い”という結果が出ています。悲しい現実ですがこれが現在のホンダPUの実力なんです。日本人としてホンダを応援したい気持ちはわかりますが、雇われチーム代表のコメントに一喜一憂する必要なんてありませんし、妄想と期待が見せる幻に捕らわれるよりも、現状の実力をしっかりと把握した上で頑張れとエールを送った方がずっと良いと思うんですよね。来年に期待しましょうよ!


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arkstar

マクラーレンのシャシが悪いは今に始まった事じゃないです(^_^;)
ホンダ2期の黄金期に、エンジンパワーだけで勝ちまくってたって頃も、
マクラーレンのシャシが悪いって良く言われてましたから。
ただ、第4期の今回の挑戦では、まだまだホンダエンジンは全くダメって事だと思います。
他のチームの車に乗せると、車輌バランスが崩れるので(それぞれ事前にマッチングしてデザインしているんだから当たり前)
今のマクラーレンよりも遅くなると思いますし。

体力続くか、ホンダ内で泥臭く必死になってる開発スタッフが沢山居るかで、
数年後にノウハウ溜まって来たら戦闘力上がりそうですけどね。
それまでマクラーレンは待ってくれるんでしょうかね?(^_^;)
by arkstar (2016-07-12 19:53) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!ホンダの第2期の時代も見ていましたが、当時マクラーレンのシャシーに対してそんな批判があったとは知りませんでした。ホンダ第2期最後の年1992年とフォードのカスタマーエンジン(いわゆる型落ち)を搭載した1993年では優勝回数も一緒ですし、セナのチームメイトが1993年は安定感ゼロのアンドレッティだったことを考慮すると(途中でハッキネンに交代)93年は遜色がないので純粋にマクラーレンのシャシーも当時は十分実力があったとは思うのですが・・・でも、あの時代は天才ニューウィーがウィリアムズで才能を開花させて、ウィリアムズ以外は皆ダメシャシー状態だとも言えますね(苦笑)。なんだか懐かしいです。

2016年現在は完璧主義者の総帥ロンがここまでホンダの低迷を許していますし、来年はホンダが長くこだわった「サイズゼロ」を捨てて一から再開発すると明言しているので、きっと来年は成果を出してくれますよ!外部からエンジン開発に人を入れないという方針含めてそろそろ結果出さないとこのまま撤退させられそうなので是非頑張ってほしいです。
by as (2016-07-16 18:54) 

as

上のコメントをちょっと修正。ウィリアムズの最も洗練されたリアクティブサスペンションとハイテク技術の力を存分に出し切るニューウィーのマシンデザインのコンビネーションマシンが圧倒的だった、という表現が正解ですね。マンセル速かったなぁ。最終的には確か93年にアクティブサスが凄すぎてハイテク禁止になったテクノロジーですね。
by as (2016-07-17 01:09) 

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