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華やかなF1モナコGPとピレリとメルセデスの秘密の関係 [フェラーリテイスト満載のF1]


快挙、親子二代でモナコ・ウィナーに!!でも・・・

この土日はF1界で大きな出来事が2つありました。一つはもちろん初夏の美しいモナコを舞台に開催されるF1モナコGPです。土曜日の予選では雨が降りましたが、日曜日は地中海の美しい青と空の青が輝かんばかりの煌びやかな天気のもとでの開催となりました。セーフティーカーが2回入り、赤旗中断という大荒れの展開でしたが、予選で圧倒的な速さでポールポジションを獲得したメルセデスのニコ・ロズベルグがポール・トゥ・ウィンでモナコ初優勝を飾り、父親であるケケと親子2代でのモナコウィナーの誕生となりました。

そんな華やかなモナコGPの裏側ではとんでもない事実が発覚。タイヤの品質向上を求められていたピレリが、スペインGP直後にメルセデスと一緒にタイヤのテストをしていたことが発覚したのです!!しかもFIAの規約ではタイヤの開発に伴うテストをタイヤサプライヤーが行う場合、全てのチームに機会を与え公平を期すという文言と、テストでは2シーズン前のマシンを使用することという文言があるはずにも関わらず、メルセデスは現行のマシンでテストをしたというではありませんか。もうこれは完全にアウトですね。当然これまでタイヤ非難の急先鋒だったレッドブルと、特別扱いは自分達の特権と強く信じているフェラーリがタッグを組んで国際法廷へ提訴する可能性が極めて高くなってきています。普段仲の悪いチーム同士も共通の敵の前では最強のタックをみせますね(苦笑)。面白くなってきましたよ~。F1史上今回の事件は「クラッシュゲート事件」に匹敵する大事になるかもしれません。ま、F1にこれまで公平性という言葉が適用されたことはないスポーツなので、ここからは各チームの思惑が複雑に絡み合った泥沼政治戦争になることでしょう。

では一回モナコGPに話を戻したいと思います。優勝はメルセデスのロズベルグ、2位はレッドブルのベッテル、3位は同じくレッドブルのウェーバーと、トップ以外は見慣れた顔ぶれです。チャンピオンシップ争いをしているメンバーでは、4位にメルセデスのハミルトン、7位にフェラーリのアロンソ、10位にロータスのライコネンという結果になりました。

モナコは伝統ある街をコースにしているためエスケープゾーンがなく、少しのハンドル操作のミスでウォールの餌食になるコースで、ある意味非常に危険が多いコースです。そんな中、今回もマクラーレンのペレスがチャンピオン争いをしているメンバーであるアロンソ、ライコネンに特攻をかけ、一歩間違えると大惨事になりかねないオーバーテイクをしました。今回のペレスの犠牲者はチームメイトのバトン、フェラーリ・アロンソ、ロータス・ライコネンと堂々たる顔ぶれです。アロンソはクラッシュを避けるためにシケインをショートカットし難を逃れたものの、順位をペレスに譲るように指示が出ました。アロンソはペレスに関しては「特にコメントはない」と前置きをした後「何も失う物がない若い選手は無茶な運転をしがちだし、かつては自分もそうだった」と大人のコメントを発表。ライコネンは5番手走行中に後ろからきたペレスが突っ込みタイヤがパンク。その後16位まで後退するも最後は10位になんとか食い込み、1ポイントを獲得しました。普段アロンソ同様決して他のドライバーを非難するような言動をしないライコネンがペレスを名指しで「バカげた走り」として怒り爆発。ペレスはチームメイトのバトンにも同じような無理なオーバーテイクを仕掛け、ヒヤッとする場面もありました。レース終了後は各ドライバーからペレスのドライビングに関して非難が集中しましたが、ペレスはライコネンが悪いの一点張り(汗)。どうしてもペレスを手放せないマクラーレンだけはペレスを必死に擁護していました。さすがメキシコマネーの威力は絶大です。その他にはフェラーリのマッサが2日連続で大クラッシュ。不可解なマシンの挙動の後にかなりのスピードでタイヤウォールに激突したマッサですが、メディカルチェックで問題無しとのこと。安心しました。

タイヤのピレリ、メルセデスのテストですが、今後の行方次第では大きなペナルティーがメルセデスに発生する可能性があります。レース終了後の表彰台にコンストラクターズのトロフィーを貰いにメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンが登場しましたが、彼があまり嬉しそうではなかったのは、今後展開されるであろう裁判の行方を考えていたのかもしれませんね。これまでのメルセデスの予選だけが速くて本戦はズルズルと後退していったマシンが、モナコという特異なコースということを考えても、レースの残り数周までレッドブルも追いつけないだけの速さとタイヤマネジメントのノウハウが3週間で出作り上げることが出来るはずはありません。モナコで目を見張るようなハイパフォーマンスをレース中に出すのは明らかにピレリとのタイヤテストの成果としか考えられませんよね・・・怪しすぎます。

レース場での危険運転車両の被害と政治情勢とかなり暗雲立ち込めるシーズン中盤戦ですが、次回はカナダGPです。時差の関係でblogのアップは火曜日になってしまうと思いますが、楽しみにしたいと思います。その前に今回のメルセデスとピレリのタイヤ開発問題がどのような結末を見ることになるかに注目したいと思います!!やっぱりF1はいつの時代も政治とお金と駆け引きを含めたスポーツです。こういうダーティーな側面もF1の魅力の一つだと思うのは私だけかな?(笑)


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arkstar

500の実況見てる時に、モナコの話題もかなり出てましたが、
F1あいかわらずキナ臭いですよねぇ(^_^;)
その昔のモナコはマンセルがどうやってもセナが抜けなかったのに、
DRS採用以降どこでも抜けるモナコになっちゃってスリリングというより危ないって感覚を受けますねぇ。
で、ピレリ。ガラスの靴の異名は未だ衰えずですね(^_^;)
by arkstar (2013-05-28 08:09) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!F1はきな臭くない時期はないスポーツですからね(苦笑)。技術が進化しすぎてドライバーの力量を問われるシーンが少なくなり、今ではお金でシートを買う時代になっています。そういう現象が起きるとクラッシュが増えるのも当然ですし、興行面重視の運営方法を少し変更する必要がありそうです。

ピレリのタイヤは・・・あれだけ酷いクオリティだと、会社のイメージがダウンすると思うんですよね。なんだかピレリの将来も心配ですよ。
by as (2013-06-01 10:32) 

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