SSブログ

「堕落論」坂口安吾-どん底まで堕落し見つける真実 [本]

人生に躓いたときに本をめくると、勇気付けられたり元気をもらったり出来ますよね。

各言う私も、最近はすっかり人生に煮詰まり気味です仕事は好きなのですが、正直今の会社にこのままいて良いのか迷っています転職の時期ではと考えたりと、すっかり生活に閉塞感を感じずにはいられません・・・先日、そんな私を見かねてか、会社の先輩から「落ち込むときはとことん落ち込むべし」と言われて、一冊の本を紹介されました

「堕落論」をはじめ、13の短い論文が収録

坂口安吾「堕落論」です。第二次世界大戦の敗戦間もない頃に出版され、秀逸な文学作品の一つとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。」というフレーズは有名です。堕落し、とことん堕ちて初めて人は真の自分を発見し、それによって救われるという考え方。この論文が発表された世状を考えると、かなりの衝撃を与えたと予想できる斬新な思想です。確かに今、私は自分の弱い部分を誰にも見せられなくて、造られた笑顔で何重にも武装していると思います。そしてそのことによって、真の自分を見失っているのかもしれません。一生懸命「頑張れ」という言葉で毎日自分に鞭打ちって走っているからこそ「堕落論」という、概念と真逆の思想を先輩は私に紹介してくれたのでしょう。

必死に走っているからこそ、時には立ち止まることも必要。仕事を辞めて何もしない、自分を見つめる時間を少しもらうことも悪くないかな、とそんなことを感じさせてくれる一冊でした。このblogの読者の方も毎日必死で走っている方がたくさんいらっしゃると思います。そんなみなさんも一度躓いた時には「徹底的に堕ちて」みてはいかがでしょうか。何かが見つかるかもしれません。

今日は中秋の名月。みなさんも秋の夜長に読書はいかがでしょうかオススメの一冊がありましたら教えてください


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。