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職場の心理的安全性について考えてみる [つれづれ日記]

個人への信頼は何より重要視すべきだと思う

我が社は完全在宅勤務に移ってから1年半が経ち、社内の私の関係者は殆ど家でお仕事をしています。対面のコミュニケーションが難しい中、最近特に感じているのが、「雑談の重要性」と「心理的安全性」です。

雑談はランチやちょっとした息抜き、すれ違いう時の挨拶のついでに、相手がどんな業務に現在携わっているのか、プライベートでこんなことがあったというような情報源として大変貴重な物でしたが、オンラインのコミュニケーションになってから、そういう雑談をする機会が減り(ちょっと話聞いて下さいよ~とオンラインで話しかけてくる人は極少数派)、その人の現状や価値観を知る機会が減ってしまったのが結構問題なのではないかと思います。雑談から派生する愚痴や悩み事相談も多かったので、そのような物を誰にも相談できずに一人で抱えている人も多いのではないかと思っています。

そんな雑談から派生するのではと感じているのが、職場の「心理的安全性」です。雑談や一緒に仕事をすることで個人間の信頼性が構築されることで、チーム間のコミュニケーションも円滑になっていきます。特に若い人が失敗を恐れずに発言出来たり、失敗しても個人攻撃ではなく、失敗をどうやってフォローできるかを考えられる信頼関係があると分かっていると、オンライン上のチームミーティングでも失敗を隠ぺいすることもなくなり、かなり腹を割った意見が出てきて、結果色々な人の知恵が出てきて生産性も上がると感じています。この若手も遠慮なく意見が言えて、失敗しても決して個人攻撃ではなく、解決に向けた前向きな話し合いが出来る環境こそが「心理的安全性」が確保されていると私は理解しています。

ここで問題になるのが、リーダーシップのスタイルです。先日実際に起こったことで今困っていることを書こうと思います。私のチームは上司が50代中盤で、典型的な「俺についてこい。俺の指示通りに動けば良いんだ」というカリスマ型のリーダーシップを発揮する人です。ミーティングでも若手の相談に対して指示を出すのは明確なのですが、どうも上から目線で指示は的確なんですが、明らかに若手が委縮しているのが伝わってくるのです。実は私もこの上司が苦手で、自分の意見を言っても基本採用率は低く、自分と反対意見を言いよう物なら大変な反論に会います。そのような会議では当然上司からの一方通行の業務連絡と沈黙で終わり、メンバーが抱えている問題を素直に言える雰囲気ではないですよね。

そんなミーティングで先日その問題上司が別の会議に参加する為、早めに抜けたのですが、その後メンバーの発言が一気に活発化し、とても建設的な意見が交わされたり、現在直面している問題点や将来起こりそうなリスクなどもシェアしてくれたのです。もう上司がいる時とは全く別の会議の様でした。口々に「このメンバーなら安心して色々なことを離しても大丈夫と言う安心感があるから」ということで若手もバンバン発言してくれたのですが、この違いを目の当たりにすると、最早50代の人達が信じる上からの一方的なリーダーシップはもう通用しないということが明らかなのではないかと思っています。私は常にメンバーの聞き手に回るスタイルなので、1対1の短いミーティングを頻繁に設けて誰がどんな状況なのかはある程度把握しているつもりなので、Aさんの問題点はBさんが以前経験しているから二人で話せば解決への糸口が見つかるかもと橋渡しをし、会議を設定し、会議でもアドバイスを求められた時や方向性の修正が必要な時、まとめの段階等で発言する程度です。私は先の上司から「強力なリーダーシップの欠如」をいつも査定でマイナスポイントとして指摘されているのですが、自分の価値観からも上司の様な縦型のリーダシップは嫌ですし、もっと共感型で皆で問題を解決出来る風通しの良い組織を作りたいと考えています。

多分賛否両論あると思いますが、この問題はジェネレーションギャップも内在していると思います。X世代の上司と私でも考え方が違うので、上司と若手の価値観が合わないのは当然です。だからと言って若手に上司の価値観を強制すると若手は自分の価値観とのズレに疲弊し辞めていきます。だったら上司が若手の価値観を理解し対応すべきだと思いますが、そんな柔軟性はありません。一つの会社には若手からベテランまで約40年間のギャップがあります。これを踏まえたうえでのリーダーシップや組織論を展開することが何より重要だと思いますし、私はY世代の価値観に強く共感するので、そちらに寄り添いたいと思います。来年あたりからはZ世代が入っていくるので、最早新しい価値観がまた登場してきます。時間ができたら一度自分が理想とする組織について考えてみたいと思います。

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