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世界遺産三保の松原に行って来ました! [つれづれ日記]

三保の松原からの富士山は季節と時間帯要注意

この前の土曜日に早起きをして静岡までドライブしてきました。最初の目的地は羽衣伝説が残る「三保の松原」です。今の季節は午前中、しかもうっすらとしか見れないと聞いていたので、見えないことを覚悟していましたが、運良くうっすらと富士山を眺めることが出来ました。

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大正時代に国の名勝として指定されました

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凄くうっすらと見えますが、正直微妙!

松林は立派で目の前に広がる美しい駿河湾の海の光景は大変雄大で美しいのですが、いかんせん富士山の景観を期待しすぎるとガッカリになる危険性大です。多分この日も午後は富士山を見るのは結構厳しかったのではないかと思います。現地の方の人曰く、美しい富士山の姿を観たい人は空気が澄んでいる冬がおススメです。

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防潮、防風林としての機能も持つ松原

強い海風にさらされている松林の松は幹が斜めになり、過酷な環境の中で育っていることが分かります。美しい景観を作りながらこの地に生きる人達の命を守る松林。長い間人と一緒に共存してきた歴史を感じます。そして松林の中に囲われた松があります!

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立派な松の木に天女が下りてきそうです

羽衣伝説が出来た頃の松は噴火で海中に沈み、2代目の松の木も平成22年に立ち枯れが進み、現在の松は3代目に代替わりしたそうです。雄大な海と自然が作り出す綺麗な景色を見た後に、この立派な松の木を見ると天女も舞い降りてくる気になるのも納得です。羽衣伝説の松も見た後には、昨年完成したビジターセンター「みほしるべ」に向かいます。場所は無料駐車場と羽衣の松の間にあって、入館料無料です!

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昨年完成した静岡県三保松原文化創造センター「みほしるべ」

これまで富士山に関連する世界遺産センターを訪問していますが、それらに比べると小さく休憩所の側面が強い建物です。実際に松林から富士山が見れる砂場ところまではかなり歩く必要があるので、足の悪い人には足をとられて歩きにくい砂浜を往復すると結構体力を使います。勿論富士山と三保の松原の歴史の紹介や文化的な側面からの考察等もありますが、やはり「羽衣伝説」の説明に力が入った展示がされています。もちろん中には限定品を扱っている小さなお土産屋さんもありますので三保の松原に行った際には是非訪問しましょう。

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足湯もあります。この日は結構暑い日でしたが大人気(汗)

センターの展示物で特に気になったのが、現在三保の松原ではカマキリが介在する松を枯れさせる病気が蔓延し深刻状態だそうです。一度感染するとどんな大木でも半年で枯れるという恐ろしい病気らしく、地元の人達の消毒と保全活動の努力でこの景観が見られることに感謝です。

「みほしるべ」の前には松林から御穂神社まで続く約900mの松の遊歩道「神の道」があります。御穂神社には天女の羽衣の切れ端が今でも大切に保管されているそうです。

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海岸から御穂神社まで続く「神の道」

今回は5月とは思えない暑い日だったことと、この後の予定が詰まっていたので神社まで行くのは諦め、少しだけあるいて戻ってきましたが、地元の人達の散歩コースの定番の様です。なお、三保の松原の松の種類は黒松で盆栽によく使われる松と同じ品種です。松が如何に生命力が強く、日本人と縁が深いかを感じさせてくれる植物です。

今回が初めての訪問で念願だった三保の松原と羽衣の松を見ることが出来ました。海からの富士山は残念な結果になりましたが、羽衣伝説について深く知ることができとても良かったです。素敵な伝説が生まれたのも納得の名勝でした!

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