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資生堂アートハウスで芸術とお化粧品の歴史をお勉強 [つれづれ日記]

掛川の隠れた名所「資生堂アートハウス」

静岡県の掛川には化粧品でお馴染みの資生堂の工場があります。その工場に隣接する形で、企業としての資生堂の歴史を公開している資料館と資生堂が所有している芸術品を展示する「資生堂アートハウス」があります。どちらも社会貢献事業として運営されているようで無料で一般公開されています。

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敷地の中にも芸術作品が展示されています

掛川の駅から車で5分位の場所にあり、目の前には東海道新幹線が走っています。資料館近くの駐車場に車を止めて、管理が行き届いた芝生を見ながらアートハウスに向かって歩いていきます。

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資生堂アートハウス

モダンな作りのアートハウス自体も高く評価されていて、建築学会の賞を受賞しており建物自体も芸術の一つです。真夏の様な強い日差しを受けて輝く建物は直線と曲線のコンビネーションで美術館らしい建物です。

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企画展は「版画を楽しむ」でした

こんな表現をすると大変失礼ですが、予想以上に見学者が来ていました(失礼)。家族連れと老人会の見学と思しき団体の訪問などがあり、小ぶりの展示会場の割には結構多い来場者数でした。展示されている作品はダリの版画や今大人気の草間さんのドットのカボチャのシルクスクリーン等、点数はそんなに多くないですがかなり良い作品で見応えがありました。

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資生堂企業資料館

資料館には創業120年以上たつ資生堂のこれまでの歩みを広告や製品の瓶等を使って展示されています。創業時代からその時々の理想とする美を体現するモデルさんを起用してきたポスターの展示は、日本人の美の変遷を見ることが出来ます。往年の女優さんから今のトップアイドルまで多くのポスターがあるので、製品自体に馴染みが無くても見覚えのあるポスターがあること間違いなしです(逆に言うと宣伝広告費のかけかたが半端ないです)。企業資料館を訪問していたマダム2人組は「懐かしい~」を連発していました。

今回アートハウスで資生堂パーラーの花椿缶ビスケットを一つと、小村雪岱のポストカードセットを購入しました。私は小村雪岱の大ファンで、彼の作品を見るのが今回の最大の目的でした。小村雪岱は資生堂の広告部に勤務した後に泉鏡花の本の装丁や小説の挿絵等を手掛けた日本画家です。メジャーな画家ではないですが、彼の描く線が少し細くて優美な世界観が大好きで、特に下の写真にある番傘の絵が好きなんです。

小村雪岱.JPG
左のケースは脂取り紙。可愛いイラストが気に入って購入

アートハウス、資料館合わせてじっくり見学しても1時間半もあれば十分だと思います。勿論企画展や化粧品の歴史に興味がある人はもっと時間がかかると思いますが、館内には椅子も置いてあるのでゆっくり休みながら見るのも良いかもしれません。

今後も質の高い企画展がある時は見に行っても面白いかなと思います(ちょっと遠いけど)。資料館を見てつくづく感じたのですが、日本人女性の美を語る上で資生堂の存在は絶対に外すことが出来ないということです。私も思い返すと資生堂の化粧品でお化粧デビューをしましたし、今でも資生堂の製品を使っています。長い歴史に裏打ちされた資生堂というブランドの偉大さを感じます。

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