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沢山の資料にアイヌ民族の歴史を学べます [ちょっと函館まで友人訪問_2018]

おススメ!素晴らしい資料館です

今回の旅行で一番楽しみにしていた場所に行きたいと思います。それは北方民族資料館です!函館にあるこちらの資料館は日本で一番北方民族に関する資料が集まった資料館で、北海道の原住民族とされるアイヌの人々をはじめとする、北方領土やロシア、オホーツク海沿岸、アラスカ半島に住む北方民族に関して知ることが出来ます。

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控えめな資料館の看板

市電の駅の目の前にある資料館には展示品の写真が掲載していて、入る前から期待感が上がります。こちらでは主に「馬場コレクション」と呼ばれる北方民族研究科の権威である馬場先生のコレクション(国の重要有形民俗文化財指定)と「児玉コレクション」と呼ばれる北海道大学の児玉教授のコレクションがメインで展示されています。

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アイヌ民族以外の北方民族の資料も充実してます!

資料館は旧日本銀行函館支店の建物を転用したもので、展示されている資料も価値もありますが、建物自体もかつての函館の華やかな時代を感じさせるもので必見です。入口で入館料300円を払って入ると一番最初にアイヌ民族の伝説的な存在コロポックルの大きなレプリカが迎えてくれます。

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コロポックルはアイヌ語で「蕗の下の人」という意味

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アリューシャン列島に住むアリュート族が使っていた三人乗りの皮舟

アザラシの皮で作られた舟です。世界でも現存する皮舟は大変貴重で、保存環境が良い状態で見ることが出来る場所は限定されています。またこれまで何回か触れていますが、北方民族は日本国で大半を占める大和民族とは違い、国を越えて千島列島やオホーツク海の沿岸、アラスカ半島まで広く分布する一大民族です。日本では少数民族として迫害された歴史もありますが、国を跨いで存在しています。こちらではアイヌ民族に限定されない広義の北方民族の資料を見ることが出来ます(ここ重要)。

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北極圏まで広く分布する北方民族の分布図。狩猟民族になります。

中国や日本(大和)から影響を受けながらも、厳しい自然環境で生きる北方民族独自の感覚で自分達の生活に取り入れていきます。

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独特の文様には厄災から身を守る印としての役割もあります

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細かい細工で美しい女性用の首飾り。ガラスは貴重品でした。

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こちらは耳飾り。こちらも装身具として美しいです。

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儀礼用としてシャーマンが着用したベルト。細工が素晴らしいです。

見応え十分のコレクションを見た後は映像資料が公開されていたり、休憩する場所があります。ここで北方民族だけではなく、函館の情報を収集することが出来ます。こちらで少し休憩して街歩きに出かけるのも良いかもしれません。

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4月中旬でもヒーターがしっかり効いて暖かかったです。

私が訪問している間には他のお客さんは来なかったみたいで、かなり閑散としていました。しかしながらこちらの資料館は本当に充実していて、北方民族、特にアイヌ文化を知るのに最適な場所だと思います。同じ日本という国の中で生活するアイヌの人々を知ることで共存し北海道のさらなる発展につながると信じています。今回は北海道でしたが、機会があったら是非琉球文化についても調べてみたいです!

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