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歴史の舞台下田で幕末のお勉強です [歴史と文学のドライブ伊豆旅行_2017]

激動の幕末の舞台、下田の歴史散歩とマドレーヌ

白濱神社で今日一日の安全を祈願し、車に戻って海沿いを走り今回の旅の一番の目的地下田に向かいますが、まずは下田の街の少し手前にある大きな道の駅「開国下田みなと」に寄ってお土産を沢山買って観光の情報を収集し、いよいよ下田の街に入ります。下田と言えば幕末に歴史の舞台になった場所で、現代の日本の礎となった場所です。そんな下田で一番最初向かった場所は了仙寺です。

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歴史を見てきたお寺さんです。

了仙寺と聞いてすぐにピンときた人は歴史好きな人ですね。了仙寺と言えば、後の日米修好通商条約の下地となる下田条約が結ばれた場所です。現在の日本とアメリカのお付き合いの始まりとなった場所になります。そして、この了仙寺の敷地内には「MoBS黒船ミュージアム」があります。こじんまりとした博物館ですが、幕末グッズが充実しているので、お勉強兼お土産探しにおススメです。

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MoBS黒船ミュージアム入口

入口を入るとペリーの巨大なイラストが出迎えてくれます。このイラストとは入館料を払うゾーンの手前にあるので事由に写真撮影が可能です。今風に表現すると”インスタ映え”すると思うので、ぜひ下田に行った際にはペリーさんと一緒に記念写真を撮ってみてはどうでしょうか(笑)

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当時の人にはペリーがこう見えたんですね
了仙寺で御朱印を頂く予定でしたが、ご住職が外出中ということで貰えないかと危ぶみましたが、博物館のチケット売り場で対応しているということで、チケットを購入する際に一緒に御朱印をお願いし、半紙の書置きに日付を入れて頂き無事に頂くことが出来ました。良かったです。

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日米下田条約締結の処と書かれていますね

了仙寺を出てペリーロードに向かいます。ペリーロードはペリー提督とその一行が下田条約締結のために上陸した際に了仙寺まで行進した道です。今では小さな雑貨店やカフェ等が並んでいます。

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趣のあるペリーロード

ペリーロードをのんびりと歩いて港に進むと、実際にペリー提督が上陸した地にペリー提督の胸像があります。

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ペリー提督の胸像。後ろの青空が抜ける様です

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胸像の下には米軍から寄贈された錨のオブジェが置かれています。

日本の近代化が進むきっかけとなった歴史的な場所に立つと、感慨深いです。美しい下田の海と空を眺めつつ幕末の下田に思いを馳せた後は街の中心に戻り、もう一つ大切な場所に向かいます。

下田の街は歴史と深い縁がありますが、文学の世界とも深い関係があります。特に私が大好きな三島由紀夫は生前この下田を避暑の地として毎年夏の1か月家族で滞在していました。その時に通った洋菓子のお店が日新堂さんです。そこのマドレーヌをとても気に入っていた三島は来客用にマドレーヌを毎年大量購入していたそうです。その当時中学生だったお店のお嬢さん、今の店主さんが三島由紀夫との思い出をまとめたのが「三島由紀夫の来た夏」です。現在Amazonや書店で購入することが出来ないため、本が欲しい人はお店まで買いに行かなくてはならない幻の一冊で、今回の旅行の目的の一つです。ということで、買ってきました!

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南国の下田でリラックスする三島由紀夫の姿が描かれています。

この本はサザンオールスターズの桑田さんも愛読書の一つとして雑誌に取り上げっれています。お店は自慢のマドレーヌをはじめとする洋菓子と三島由紀夫に関するものが沢山置かれていて、さながら文学洋菓子店の様です。三島由紀夫ファンにとっては有名なお店なので、海外からも三島ファンが多く訪れるそうです。私も本にサインを入れて頂きました!

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三島由紀夫が日本一美味しいと称賛したマドレーヌ

マドレーヌやレモンケーキを沢山お土産に買っていきます。昔ながらの素朴ながらも丁寧に作られている味で確かにしっとりとしていて美味しいです。レモンケーキも美味しかったですが、個人的には粒あんの入ったサザエの形をした最中が最高でした。

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なまこ壁が特徴的な下田開国博物館

下田の街中をぶらぶらしながら最後の目的地「下田開国博物館」に到着です。江戸末期から開国の後までの短い時間に焦点をギュッと絞った沢山の展示物があります。入った瞬間予想外の人形の展示に驚きましたが、吉田松陰等開国に向けて取り組んだ人たちの展示が沢山ありました。アメリカの初代在日アメリカ大使となったハリスさんに仕えたお吉さんの展示物もあり、日本という国の歴史から個人レベルの開国の影響が当時の下田の人達の生活に影響したかを感じるには最適の場所です。一見小さな建屋に見えますが、隣にも同じサイズの2号館があり、そちらと合わせるとかなりの見学に時間がかかりますので見学の時間配分には注意が必要です。

予定よりも下田に滞在する時間が長くなってしまい、宝福寺とお吉記念館は泣く泣く断念して次の目的地に向かいます。下田は見所が多く、特に博物館の時間配分を間違えるとかなり時間をオーバーしてしまいます。車での旅行の際にはそんなに大きな問題にはならないと思いますが、電車の場合はかなり気を付けることをおススメします。それでは次は台風中継でお馴染みの石廊崎を通りながら海を見に行きましょう!

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