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八ッ場ダムと進化する川原湯温泉 [群馬、桜と温泉巡りドライブツアー_2017]

ダム工事で移設が進む川原湯温泉「王湯」

四万温泉の宿から草津に向かう途中、川原湯温泉に立ち寄ることにしました。実はこの川原湯温泉、関東に住んでいる人には切っても切れない場所でもあります。それは、この川原湯温泉は八ッ場ダムの底に沈むことになり、現在新しい場所に向けて温泉街丸ごと移設している途中なんです。2020年に完成する八ッ場ダムの造成過程を見ることが出来るということと、何より日本の治水事業に関して勉強したくこちらに寄ることにしました。

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四万温泉のお宿を後にし、山道を走る事約1時間ちょっとで川原湯温泉に到着です。途中までは田舎道で軽トラックに置いていかれるような山道を進んでいきましたが、八ッ場ダムの近くになると道は一気に開け、完璧に整備された道を多くの工事車両と一緒に走っていきます。川原湯温泉は無料駐車場が整備されているので、こちらに車を止めます。駐車場を少し歩くと工事現場の雰囲気がまだ残った新川原湯温泉街に出ます。

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平日のお昼前だからでしょうか、ゴーストタウン状態。しかも昭和レトロな雰囲気がふんだんに残る四万温泉から来たので、この超が付くほど現代的な街並みを温泉街だと認識するのに正直時間がかかりました。工事中のコーンなんかもそのまんまですね(汗)
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駐車場に車を止めて向かう場所は、原湯温泉の共同浴場「王湯」です。こちらのお湯は今から800年前に源頼朝が発見し、平成27年に温泉街の移動で高台に引っ越ししてきた新しい共同浴場です。駐車場から温泉街を抜けて、湯かけ広場の先にある王湯を目指します!道の途中には営業中のお土産屋さんを発見!

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川原湯温泉は1月20日にふんどし姿の男性達が早朝5時から湯をかけあうというお祭「湯かけ祭り」の会場です。関東地方のニュースで流れることもあるので、知っている人も多いのではないでしょうか。私もニュースでお祭りの存在と川原湯温泉の名前は聞いて知っていました。

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こちらが王湯さんです。温泉を見つけた源頼朝にちなんで源氏の家紋が掲げられています。まだ営業を始めて日が浅い共同浴場で綺麗です。視線を王湯から右に移すと、工事現場を一望することが出来ます。写真に移っっている橋が八ッ場大橋になります。ダムの工事現場は邪魔にならないように気を付けながら車を止めては眺めてきましたが、この八ッ場大橋も歩道が整備されているので端から工事現場を眺めることが出来ます。

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自然豊かな山を切り崩し、自分の足元に広がる全てが水の底に沈むのかと思うと非常に複雑な思いがします。大橋から眺めると、渓谷には人々の生活を感じさせる道路や線路があるんですよ。そこに住む動物や植物達の命を思うと本当に心が痛みます。でもすべては人間が生きる為なんですよね。かつて長野県が脱ダム宣言をして一時期話題に上りましたが、この景色を眺めていると脱ダム宣言をした理由がなんとなくわかります。

共同浴場の「王湯」は1回500円で2時間まで施設が使えます。温泉は当然「源泉かけ流し」の贅沢なお風呂で、内風呂・露天風呂の贅沢設計です。女湯の露天風呂からは八ッ場大橋もしっかり見えました。温泉は少しだけ硫黄の香りがする無色透明のお湯ですが、入ってビックリ。本当に体が温まってポッカポカ。お湯から上がった後は汗が引かなくて大変でした。あまり汗がかけない体質の為サウナも苦手な私としては、お風呂でこれだけ汗をかくだなんて感激です。このお風呂で半身浴したら多分体中の水分が入れ替わる位汗がかけそう!今回合計4か所の温泉を体験しましたが、この王湯のお湯が一番体が温まりました。

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1階にはお風呂があり、2階には休憩所があります。この広い休憩所、なんと飲食可で持ち込み自由という太っ腹です。汗がなかなか引かないので、ここで一休みさせてもらいました。流石に汗をかき過ぎて命の危機を感じて自販機からポカリを買って飲んだほどです。運よくこんな広い場所を独り占めして幸せです。なお、こちらの王湯はダムの工事関係者が入りに来るので男湯は時間帯によっては結構込んでいるかもしれませんね。

では、王湯で共同浴場を体験して体が十分温まった後はこのドライブ旅行のハイライト、草津温泉に向けて車を進めたいと思います!!「草津良いとこ、一度はおいで~♪」


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