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これが目的、パイナップルケーキの食べ比べ!! [美味しい鳳梨酥を探せin台北_2015]

どれが一番美味しいパイナップルケーキなのか!!??

台湾グルメと言えばお茶、小籠包にそしてパイナップルケーキです!!今回の私達の達の目的はズバリ「鳳梨酥パイナップルケーキの食べ比べ」です。最近の台湾のパイナップルケーキのマーケットは成長が著しく、老舗のパイナップルケーキから新興勢力の台頭などなかなか目が離せない熱いバトルが静かに繰り広げられています。パイナップルケーキと言えば台湾のお土産の筆頭でもあり、誰もが大好きなお菓子です。今回の旅ではそんな「パイナップルケーキ戦争」がどうなっているのか、そして一番美味しいのはどれかを求めて食べ歩きしてきました!!

まずは台北のホテルで聞いた最新のトレンドによると、台湾のパイナップルケーキ界に黒船が来航した模様です。この黒船の正体は後々ご紹介することにして、この黒船の影響で甘いだけではなく高級路線という新たなジャンルの開拓がはじまり激戦を繰り広げている模様です。

1、「微熱山丘ーSunny Hills(サニーヒルズ)」
1番最初に取り上げるのは日本の南青山にも支店がある世界的人気の「微熱山丘ーSunny Hills(サニーヒルズ)」です。今、一番台北で人気のあるパイナップルケーキのお店だけあり、南青山のお店で食べたことがある人も多いのではないでしょうか?私も何度か台湾旅行のお土産でもらったことがあります。台北のお店(本店)は松山空港から徒歩15分くらいの大通りから1歩中に入った場所にあり、人気店らしくお店の前には警察が立っていたりとその人気の高さをうかがわせます。チェックインをしてからお散歩がてら歩ける距離です。

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オシャレなお店です

この「サニーヒルズ」の特徴は何と言ってもパイナップルケーキの試食が出来ちゃうことです。パイナップルケーキ販売のお店ですが、店舗に喫茶スペースがありお茶とパイナップルケーキを無料で提供しています。味に自信があるからこそ出来るサービスですね。

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試食セット。お茶のおかわりも自由です

気になるお味はパイナップルの味が濃厚でまじりっけなしの100%パイナップルの少し酸味がある餡がサニーヒルズのポイント。特に繊維質がある程度残っている位のつぶし具合がまたフルーツ本来の食感を残していてグッド。外はしっとりと軽めのケーキに濃厚な餡のコンビネーションも良く、抜群の美味しさです。

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新年仕様の特別パッケージです。2015年の未年イラストです

参考までに価格は10個入りで420元でした。何種類かの箱詰めがあるので大量買いもしっかり対応してもらえますが、バラ売りはなく、最小販売個数は10個になります。

2、「大倉久和大飯店ーオークラプレステージ台北」
そして先に紹介したパイナップルケーキ界を襲った黒船は日本のお店でした。ズバリ、「大倉久和大飯店ーオークラプレステージ台北」です!!そうなんです、日本のホテルオークラが台湾に進出し、庶民のお菓子だったパイナップルケーキを高級中華菓子のレベルにまで昇華させて販売したことがパイナップルケーキ界の転機になったそうです。お店の紹介ホームページはコチラ

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味は高級、見た目も豪華でお値段も豪華

パイナップルケーキは1Fにあるデリカテッセン「The Nine」で販売されています。バラ売りもありましたが箱に入った方がお得だったので箱入りを購入。綺麗なケースもオークラ好きの私にはピンポイントです。

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ホテル正面玄関の奥にデリの入口があります

お味は最早お茶請けのレベルを超えて完成された一つの高級中華菓子です。とても美味しいのですがこのレベルまで来てしまうと逆に庶民のお菓子パイナップルケーキという本来の枠を超えてしまっていてどうなのかと正直思います。味の系統としてはサニーヒルズと同じく100%パイナップルのお味だと思われます。生地に特徴があり、イギリスのショートブレットの様でバターが強めです。要するに完全に高級路線で追求した結果のパイナップルケーキなので非常に美味しいの一言です。お値段は12個入りで480元。ただし大きさがサニーヒルズの2/3弱なので比較になるのか・・・。自宅用というよりも美しい包装とネームバリューを活かしてちょっと大切な人への台湾土産に買うという用途の方が合っているような気がします。

3、「犁記餅店(リージービンディエン)」
こちらのお店は100年の伝統を持つ台湾の老舗です。パイナップルケーキ以外にも月餅や太陽餅もあり、常に行列覚悟の超有名店です。私がお店に行った時は地元の人は月餅と太陽餅お目当ての方たちばかりでしたが、とにかくお客さんが入れ替わり立ち代わりでやってきます。このお店に行く時は並ぶのを覚悟で行きましょう。お店の紹介ホームページはコチラ

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タクシーで開店と同時に店内に行きます

古くから台湾の人達に愛されているお店だけあり、カウンターの後ろには出荷されると思われる商品の箱が山積み状態でした。搬出は店舗の裏口からというのが当たり前の日本人には少し見慣れない光景でビックリしました(苦笑)。

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箱も可愛らしいです

お味は良い意味で一般的で、餡に冬瓜が混ぜられているので先に紹介した2つのお店の様な濃厚なパイナップルの味ではなく、程良いあっさりした甘さで”これぞスタンダード”なお味です(酸味はほとんど感じません)。強烈な存在感を放っていないのでお茶請けとして抜群の実力を発揮してくれます。我が家では母がここのパイナップルケーキが一番好きということで、毎回お土産に買ってきてくれる定番のパイナップルケーキでもあります。こちらはバラ売りがメインですが贈答用の箱売りもあります。そしてパイナップルケーキが2種類あります。一つは普通のパイナップルケーキでもう一つは「グルメパイナップルケーキ」。名前から少し特別なパイナップルケーキのイメージを持ちますが、大きさの違いですので購入する時は注意しながら買いましょう。

4、「李製餅家(リーズー・ビンジャー)

リージェント台北から徒歩圏内の老舗中華菓子店です。以前台湾に旅行に来た時もこちらにお土産用のパイナップルケーキを買いに来ているので今回が2度目の訪問になります。こちらも中華菓子の老舗で太陽餅や月餅等多種多様なお菓子が狭いお店にビッシリと並んでいます。そして地元の人が多いです。お店の紹介ホームページはコチラ

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地元の人がひっきりなしに来ます

大通りの交差点近くにお店はありますが、非常に小さいお店なので注意して歩かないと前をそのまま通りすぎます。お店自体は非常に質素な作りで、日本人の感覚からすると「これで食品を扱っていて衛生面は大丈夫なのだろうか」と正直不安になりますが、ここは台湾、勇気を出して店員さんに声をかけましょう。

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簡易包装の為、あっという間に固くなります(涙)

こちらのパイナップルケーキは何と言っても餡が他店のものに比べてちょっと柔らかいことです。そしてかなり控えめな甘さとお手頃な価格設定が何よりも庶民的です。オシャレ感等一切追求しない庶民的な古き良きスタイルと味をそのまま保っているので、中華料理屋で出される中華菓子が好きな人にはかなりの確率でヒットすると思います。お値段も12個入りで180元と他のお店とは価格設定が大きく違いますよね。現在主流の少しお値段が張るパイナップルケーキと比べると残念ながらお味は1レベル落ちますが、高級路線のパイナップルは全部制覇したという人には是非ここの超庶民派パイナップルケーキも試して欲しいと思います。このお店のパイナップルケーキの欠点は包装がいまいちなので持ち帰りに苦労するということです。なんせ詰め合わせの箱がスーパーのお惣菜コーナーに置いてある透明のプラスチックケースなんですよ(汗)。以前は帰国後スーツケースの中にパイナップルケーキが散乱しいた苦い思い出が・・・。

5、「佳徳糕餅(チァダーガオピン)」

こちらも台湾では有名なお菓子屋さんのパイナップルケーキです。台北市主催のパイナップルケーキコンテストで初代グランプリに輝いた人気、実力ともにお墨付きのパイナップルケーキです。そしてこの「佳徳糕餅」の特徴は台北市内のセブンイレブンで店舗は限られていますが購入することが出来ちゃいます。今回私が買ってきたのも松山空港1階にあるセブンイレブンです。お土産の買い忘れに気が付いた時は最後の砦として「佳徳糕餅」のパイナップルケーキを買う、なんてことも出来ちゃいますよ。品ぞろえは午前中よりも午後が充実していますね。

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賞味期限が約2か月と日持ちします

味も食感も先に紹介した「犁記餅店」と同じレベルです。少し小ぶりで食べやすい大きさ。2個くらいならペロリと食べれてしまいます。味もしっかりしていて、ケーキはしっとり系なのでポロポロ落ちてくることもありません。やはり中華菓子のお店のパイナップルケーキはスタンダードなパイナップルケーキとして完成されています。「犁記餅店」とどちらが良いかは好みの世界です。「佳徳糕餅」はお店には残念ながら行ったことがないのですが、店舗では数々のフルーツケーキがあり、中でも「クランベリーケーキ」や「メロンケーキ」という変わり種があるそうです。評判もとても良いのできっと美味しいんでしょうね。パナップルケーキは飽きたという人は新たなお土産を探しに「佳徳糕餅」でフルーツケーキを食べ比べてみるなんていかがでしょうか。

結局どれも甲乙付け難く美味しいパイナップルケーキですが、お財布にも優しいバラマキ系お土産として買って帰る時は「犁記餅店」か「佳徳糕餅」が良いと思います。やはりスタンダードは絶対に失敗しないというのが安心ですよね。そして少しオシャレに決めたい、もしくはグルメな女友達とシェアしたいという時は「サニーヒルズ」です。ここは仲良し友達限定で少しグレードの高いパイナップルケーキで勝負です。「サニーヒルズ」のパイナップルケーキはボリュームがあるので、おやつの時間に1つのパイナップルケーキがピッタリですし、コーヒーや紅茶でも行けちゃう万能な美味しさは見逃せません。そしてちょっとした贈答品として購入する場合は「ホテルオークラ」のパイナップルケーキです。ネームバリューと完成された味、そして「これぞ台湾!」というパッケージ。全てがハイグレードなお土産として必要な要素を完璧に満たしています。最後に「李製餅家」は購入してすぐに食べることをお勧めします。やはり薄い包装と硬くなるのが早いこと、そして以前帰国のスーツケースの中でバラバラに散らばった苦い思い出を考えると”美味しい物は美味しいうちに美味しく頂く”をモットーとしている私としては、買ったらその日のうちに食べることが条件として満たせる場合は「李製餅家」をお薦めしたいと思います。持ち帰ると時間の経過から本来の美味しさを発揮できないと思うので是非台北にいるうちに楽しんでください。

なんだか最後までパッとした結論が出ませんが、やっぱり最後は「好み」です。色々食べ歩きをして自分にピッタリくるパイナップルケーキを探すのが何より一番の楽しみだと思います。ここには登場していない有名店も数多くあるので、また台湾に行く機会があったら是非このパイナップル調査の続きをしてみたいと思います!!


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