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第43話脱出 [1st ガンダムに挑戦!!]

ホワイトベースもガンダムも、最後は宇宙の煌めきに

長かったガンダムも今回が最終回。地球連邦軍、ジオン軍、そしてニュータイプの登場と、色々なことを感じさせてくれる物語でしたが、結局この物語って、人類とは戦争とはを問いかける壮大な哲学的要素を盛り込みながらも、ジオン軍と地球連邦軍の争いの中で”アムロのニュータイプへの覚醒”への過程に特化しつつも”もう一人の主人公・シャアの壮絶な人生物語”を描いた、高密度な物語だったんですね。物語の解釈の仕方はたくさんあると思いますが、ニュータイプとして覚醒した後の彼がどうなったのか、また終戦までの過程が描かれなかったのは、それ自体がファーストにおいてはそんなに重要ではなかったからなんですね、きっと。

今回は色々考えた末、あらすじを書くのは止めておきます。この物語の最後は、ぜひ自分の目で見て欲しいですからね♪ということで、これから先は肝心な最終回のネタバレになってしまうので、これからガンダムを見る予定の人は注意です!!

遂に終わりました、機動戦士ガンダム。ニュータイプであるアムロが、その力を戦いの為ではなく大切な人を救う為に発揮し、シャアは生きる目標だった「打倒ザビ家」をキシリアを討つことで果たし、その後の消息は不明・・・。そして戦艦”ホワイトベース”は、要塞ア・バオワ・クーの爆発と共に墜ち、ガンダムも戦いに傷ついたまま、その爆発に巻き込まれ、宇宙の星のひとつになってしまいました。

そして私が大好きだったキシリア様が・・・よりによって、ザビ家の中で一番悲惨とも言える死を遂げてしまいました(号泣)あ、頭が・・・いやぁー!!!!!!(叫)ま、戦艦の装甲が手持ちの砲弾で抜けるわけないだろう、というツッコミを入れたくて仕方ないのですが、ここは感動的な物語のフィナーレにケチをつけることになってしまうので、心の中でブサクサ文句を垂れようと思います(笑)シャアもキシリアに銃口を向けた時に、ガルマの名前を口にしたところを見ると、何だかんだ言いながらも、ガルマのことは友達として見ていたのかもしれませんね。他に友達いませんし

第一話から活躍してきたホワイトベースも、ガンダムも戦いの中に沈んでしまいました。最初から戦ってきた戦艦とガンダムには、やっぱり特別な思い入れがあっただけに個人的にちょっと残念。最後まで残って欲しかったんですが、ホワイトベースやガンダムという驚異的なテクノロジーを駆使したこの戦いの最終幕が、白兵戦という原始的な戦いでケリがつくのも因果なものですね。

結局”ニュータイプ”って、何だったんでしょうねぇ。シャアにとっては”人類の平和を叶える存在”であったようですが、その一方で”万能ではなく、戦争の生み出した悲しい変種かもしれない”とも言ってましたよね。戦う存在ではないはずなのに、誰よりも兵士としての素養があって、一瞬で戦場を火の海にすることが出来る。”平和の使者”なのか、”戦う為に進化した人間”なのか・・・多分、この辺はZへと進むと、少しずつ解明されていくのでしょうか?私のなかでは、ニュータイプの能力を使う人間の匙加減でどちらにでもなれるということ、かなと思います。しっかし、シャアは最後はアムロに同志となれと言い放つだなんて、完全にニュータイプ思想に傾倒しているというか、洗脳されていうか、なんだか狂気を孕んだ情念すら感じられました。でも、彼の目の前には”ニュータイプによる人類の新時代”という明確なビジョンがあり、それを現実のものにする為になら、どんな手段でも選ぶことができるという、驚異的な精神的強さ(=哲学)と実行力、そして圧倒的なカリスマ性が彼の絶大的な魅力なんですよね。私が思うに、ニュータイプの存在意義に関しては、きっとシャアが目指すものもアムロが目指すものも両方とも正解で、両方とも間違いなんじゃないかと感じています。このアムロとシャアの二人の問いかけの答えは、ニュータイプが世界を制した後か、滅んだ後の時代に、この時代を知らない歴史家達が決めることになるのでしょう

そして、長かったガンダムレビューも今回で終わりです。一応この後は、劇場版、派生物、そしてZガンダム、逆シャアへと進む予定ですが、流石にレビューの掲載予定はありません。だって、結構大変なんですもの、これ(笑)それに、多くの人がやっているので、私のような新参者が書いたところで、詠んでくれる人がいるかわかりませんしね(笑)一応友人達からのアドバイスによると、

  「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)を見て、主人公達と共に成長し」、
 「機動戦士ガンダムZを見て、主人公達と共に人生に苦しみ」、
 「機動戦士ガンダム逆襲のシャアを見て、涙しろ!!」

ということで、まだまだガンダムを見て人生を掴む道のりは長いです(苦笑)私、成長できたかしら??ま、劇場版や最終章となる「逆シャア」くらいなら書いても良いかなぁと思ったりもするんですが、一旦、レビューはここまでにします。


今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!こんなに長いガンダムを最後まで行き着くことが出来たのも、コメントを寄せてくださった皆さんのおかげです。至らない部分も多々あったと思いますが、暖かい目で見守ってくれた皆さんには、本当に感謝感謝です。次回は、ガンダムの”私的何でもランキング”などをまとめてみようかな、と考えています。作品のレビューは、今日で終わりですが、もう少しお付き合い頂けると幸いです!!

このレビューの最後を締めくくる言葉をずっと考えていたのですが、やっぱり最後は運命に翻弄されながら、最後までもがき苦しんだ甚振られ主人公の有名なセリフにします。この言葉以上に、このガンダムを、そして前に進む意外に道がなかった彼の人生を的確に表す言葉はありませんからね!!

  [ぴかぴか(新しい)]
アムロ、いきまーす!![ぴかぴか(新しい)]

<今回の名言>
「赤い彗星も地に落ちたもんだな」(byキシリア少将)
ジオングに乗ったシャアが撃墜されたと聞いて冷たく一言。期待していたはずのシャアでさへ、この淡白な反応。やはり貴女は、悪の女王様ですわ!!カリスマですよ、カリスマ!!

「ニュータイプは殺しあう道具ではない」(byアムロ)
ニュータイプとしての力を戦争に持ち込み、利用したシャアに向かってアムロの心からの叫び。アムロはララァとの交信で、ニュータイプの力をどのようなものと認識していたのでしょうか。最後まで語られることはありませんでしたが、きっと彼が掴んだ答えがあるはずですよね。

「貴様だって、ニュータイプだろうに!!」(byアムロ)
ニュータイプの力を戦争の道具として利用するシャアに向かって叫ぶアムロ。ニュータイプによる世界平和を目指したシャア。同じ存在でありながら、目指す方向性の違いにより、お互い決して相容れることがないということが分かります。

「良い女になるのだな」(byキャスバル兄さん)
キタ!!愛する妹アルテイシアに向けての餞の言葉。こういう言葉が様になる人は、本当に貴方くらいですよ。シャアは絶対、ララァよりもアルテイシアのことを愛しているわ。もちろん、アルテイシアもキャスバル兄さん命ですからね(苦笑)お似合いの兄妹です。

「ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」(byシャア大佐)
謀殺したかつての友ガルマに、キシリア暗殺を呟くシャア。嗚呼、キシリア様(号泣)

「人がそんなに便利になれるわけ、ない・・・」 (byセイラ)
アムロと同じニュータイプでありながら、行方が分からないアムロを探しだす方法すらも分からないセイラが途方にくれて涙するセリフ。自分が助けてもらっただけに、悔しくて辛いですよね。自分の無力さにただただ涙するだけです。

「ごめんよ、まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんな嬉しいことはない。分かってくれるよね。ララァにはいつでも会いに行けるから・・・」(byアムロ)
おかえりなさい、アムロ!!大爆発に巻き込まれ、一瞬まさか!?と思いましたが、無事に生還しました。アムロが帰るべき場所=ホワイトベースの皆が無事でいることを喜び、生きることを選択した彼。アムロとララァを見ていると、ニュータイプであることが幸せなのかわかりませんね。

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みみちゃん

こんにちは。
とにかく、おつかれさまでした!

ほとんど内容を覚えていて、まったく不快感を持たない俺でさえ、TV版を全話観るのには、足かけ2日かかります。
話が濃厚なんですよねw。

これからasさんが『ガンダムシリーズ』をどう楽しまれるか、それを想像するだけでも、俺も楽しいですw。

最後に、1stガンダム関連の俺のレビュー記事を掲載させて頂きます。
おヒマな時にでも、ご覧頂ければ幸いです。

【☆☆☆☆☆ ‐ DVD『機動戦士ガンダム劇場版 特別版』】
http://mahoris.blog.so-net.ne.jp/2006-02-19

【★★★★★ - DVD『機動戦士ガンダム劇場版メモリアルボックス』はネ申】
http://mahoris.blog.so-net.ne.jp/2007-12-20

【★★★★★ - DVD『機動戦士ガンダムTV版BOX1&2』ついに買っちゃった】
http://mahoris.blog.so-net.ne.jp/2008-01-23
by みみちゃん (2008-05-07 22:28) 

COZY

ようやく最終話ですね!!お疲れ様でした!!
1話1話の感想を書くってのは相当大変な作業だったと思います。
ストーリー書くのも、気に入ったセリフ書くのも、DVDを何回が巻き戻したりしながらだったんじゃないかな?と勝手に想像してましたw
最後までやり通したasさん、素晴らしいです!!

結局、ガンダム面白かったですか?
女の子は見ないアニメですし、男でも単にロボット対戦が楽しくて見てる人が多いですからね。私個人としてはロボットより人間の心の動きが好きなんですけどね。

ガンダムは戦争アニメですが、反戦をテーマにしている気がします。人が殺しあわなくてもいい世界になるためには何が必要なのかっていうことを製作者達が考えた末、人類にもっとも必要なのが"人の革新"だったんだと思います。凄まじく高いレベルで人間同士が分かり合うようになれない限りダメだと。それを分かりやすくするためにニュータイプという概念を取り入れたんじゃないかと。

ニュータイプって死んでも交信できるようなので、ちょっと違うかもしれませんが、江原啓之さんや美輪明宏さんのような人のことかもしれませんねw
by COZY (2008-05-08 12:56) 

as

>みみちゃんさん、ようこそ!!遂に最後まできました。こうやって最後まで来ることが出来たのも、たくさんコメントを下さって、応援してくれた皆さんと、ガンダムという作品の良さのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。

ガンダムという作品を通して色々なことを感じることが出来、今はこの作品に出会えたことを感謝しています。友人のリコメンド「主人公と一緒に成長しろ!!」というのも、素直に納得できますもの。この作品がベースとなって、大きく広がっているガンダムワールド、これからしっかり見ていきたいと思います。みみちゃんさんの記事もしっかり読ませていただきますね。本当にありがとうございました!!
by as (2008-05-08 13:42) 

as

>COZYさん、ようこそ!!遂に最終回となってしまいました。COZYさんの予想通り、毎回2回見て、気になった部分を書き出したりしながら見てました(笑)特にセリフは間違えるわけにはいかないので、しっかり確認作業をしてと、大変でしたが、内容が面白かったので最後までくることができました。義務とか、惰性とかで最後まで来たのではなく、しっかり毎回集中して見ることが出来たのは、ガンダムという作品の持つ求心力の賜物です。

私もCOZYさんと一緒の意見で、ガンダムは戦争を舞台に、人間を追求した物語だと感じています。反戦を含みながらも、戦争をしなきゃいけない人たちも描く・・・そこらへんに転がっている反戦物とは、確実に一線を画していますよね。ロボット同士の戦いを書いた作品は数多ありますが、そういうのは私、ダメなんで(苦笑)”ニュータイプになるしか、戦争は止まらない”悲しいかな、そうかもしれませんね。目指しますか、ニュータイプ!!(笑)美輪様は、色んな意味でニュータイプですね。美輪様のシャンソンは、本当にグッと来ます。

面白かったですか?との質問には、自信を持って「はい!!」とお答えさせていただきます!!
by as (2008-05-08 13:57) 

防人

全巻試聴、お疲れ様でした。

この「ガンダム」の後、何やったと思います?

今ではマイナーになってしまいましたが、

「伝説巨神 イデオン」

です。どちらかと言えば、こちらの方がドロドロかな?

脇役が死ぬシーンなど、TVで放映できないとの事で、

わざわざ劇場版を用意した事で有名です。

by 防人 (2008-05-08 16:18) 

as

>防人さん、ようこそ!!残念ながら「イデオン」が全く分からないので、なんと言ったら良いのか分かりませんが、とにかくかなり深い世界観をもったアニメが連続して流されたんですね。

防人さんにも、ガンダムレビュー中は、大変お世話になり、ありがとうございました!!
by as (2008-05-09 16:14) 

テレマーカー

はじめまして。じつはみみちゃんより前から読ませて頂いていました。
途中でコメントを入れるのもと思い、最後までじっと待ちました(^^;
殆ど覚えていないので、かなり新鮮でした。
で、記事中の感想で、「このアムロとシャアの二人の問いかけの答えは、ニュータイプが世界を制した後か、滅んだ後の時代に、この時代を知らない歴史家達が決めることになるのでしょう。」
って言うところ、銀河英雄伝説の「歴史の評価など、後の歴史家の評価を待つしかない。それはその時代によって評価は変わるのだから。」って言うのにかぶって、哲学的思考って似るのかと思っちゃいました。

楽しかったです。また遊びに来ますね。
by テレマーカー (2008-05-15 03:37) 

as

>テレマーカーさん、ようこそ!!はじめまして。つたないレビューですが、お付き合いいただき、ありがとうございました。

歴史と言うのは、常に勝者によって書かれるものですよね。だから、ガンダムに限らず、学校で勉強するような歴史でさえも、私達が知らないことってたくさんあるんだろうなぁ、と思います。銀河英雄伝説は読んだことがありませんが、納得できる一文ですね。でもね、こういうこと言う人って、性格悪いんですよ(笑)

良かったら、是非また遊びにいらしてください。私も寄らせていただきますね!!
by as (2008-05-15 16:35) 

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