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ユングフラウヨッホ、その壁は確かに高かった・・・ [スイスの大自然堪能旅行記_2007]

高山病、凍える寒さ、冷たい雨の三点セットに死を覚悟!!

今回のスイス旅行で楽しみにしていたことの一つ、アルプスの山でのハイキングです!!前日に集めたハイキングの情報をもとにハイキングコースを決め、やる気満々で迎えたハイキング当日、なんと、雨・・・(涙)。しかも25度を越えていた気温も、冬のような寒さに一気に降下です。持ち前の運の悪さを、ここぞとばかりに発揮ですよ・・・はぁ。一週間の滞在で、雨が降ったのはこの日だけ。しかも、この日以外は全て気持ちの良い夏晴れ、もう嫌になります・・・。

雨が降る中、午後から晴れるという天気予報を信じて麓村「Grindelwald-グリンデンワルド」まで移動です。アイガーの裾野に位置するグリンデンワルドは、別名「世界一美しい村」とも呼ばれる、可愛らしい村でもあります。また、何故か日本語観光案内所があります。それだけ、日本人観光客が多いということですよね(苦笑)

 駅前

 日本語観光案内所

午後になっても雨がやむ気配は一切無く、駄目元覚悟で一路、ハイキングの起点となる「Mannlichenbahn-メインリッヒェン」を目指します。ケーブルカーの駅へと向かう途中には、可愛らしい家屋が並ぶ、街並みを見ることが出来ます。

 カワイイ家屋

そして、雨が吹く中ケーブルカー駅に到着するものの、雨は酷くなる一方。山頂までケーブルカーで行って天気の回復が期待できない場合は、ハイキングを諦め、そのままケーブルカーで引き返してくるという「Bプラン」を用意し、いざ出発です。

 雨のケーブルカー駅

いつもは長い行列が出来るというケーブルカーも、最悪な天気のせいで、待ち時間0分です。このメインリッヒェンのケーブルカーは、ヨーロッパ最長の6.2kmを誇り、標高差1296mを約30分で一気に登っていきます。天候の回復を信じて乗り込んだ4人がけのケーブルカーからの眺めは、まさに「最悪」の一言です。

 さ、寒い!!

最初は対向するケーブルカーが見えたものの、山頂付近になると、雨と低温で視界0・・・(涙)しかし、こんな悪天候の中でも、ハイキングをしている人達がいることも事実。ただただ拍手です・・・。

 ここはどこ!?

そして真っ白な世界を30分ケーブルカーに揺られ、到着した山頂はこの有様です・・・。


 山頂・・・(涙)

えぇ~、ガイドブックによりますと、本来は正面にユングフラウヨッホ、アイガー、メンヒの三山が見え、最高に美しい景色が見えるとか・・・本当かよ!?必死に雨を避けるもの、強風にあおられた横殴りの冷たい雨を浴び、既に全身濡れ鼠状態。体温が奪われるという恐ろしい感覚を、初めて味わいました。山頂の気温は一桁台の上、体感気温はそれ以下という、夏だということを完全に忘れる凄まじい環境です。しかも、愛用していた折り畳み傘も駄目になり、まさに踏んだり蹴ったりです(涙)前日に準備していた切符を全てキャンセンルし、窓口のお兄さんに「次回はきっと大丈夫だよ・・・」と慰められ、寒さに震える身体をさすりながらケーブルカーに乗り込み、下山です。

ところが、ここからが悪夢のスタート。動くことの出来ない鉄製のケーブルカーは、ずぶ濡れの身体からさらに体温を奪い、全身の震えを止めることが出来ない程。しかも、約1300m標高差を一気に駆け上がり、気圧の変化に身体が着いていかなかったのか、高山病特有の頭痛、目眩、軽い吐き気などの症状も襲ってきて、一時は本当にマズイ、と覚悟を決めた程。遠のく意識で、強風に揺れるケーブルカーの中に閉じ込められ、真っ白な世界を進んでいくと、この先にあるのは、麓駅か、それとも「あの世」か分からなくなる極限状態。

30分後に麓駅に到着した時は、色の無い顔をし、フラフラと歩く私を見て驚いた係員さんが、そのまま救護室に運び込んでくれて、暖かい飲み物と完璧な応急処置で、何とか「この世」に復活です。ケーブルカーの後半から救護室で意識がハッキリするまでの記憶が所々抜けていて、今思い返してみても本当にゾッとします・・・(汗)。結局、体調が戻るまでベッドに休ませてもらい、ある程度回復した後インターラーケンの宿へと戻り、風邪をひかないように熱いシャワーを浴びてそのまま就寝です。

こんな経験二度としたくないですが、スイスに行ってハイキングが出来なかったことが本当に心残りで心残りで・・・というか正直、悔しい!!普通の人なら、二度と行くまいと思うんでしょうが、このままじゃ、死んでも死に切れません(怒)絶対に、いつか必ず戻ってきて、この山々を制覇します!!もう、リベンジです、リベンジ!!大和魂、見せ付けてやる~!!!!!!!

ユングフラウヨッホ、いつか必ず戻ってくるぞぉおぉぉおおおぉ!!!!!!!!

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Nanake

あらまあ。。。ずいぶんと悲惨な経験をされましたね・・・。(´Д⊂ヽ
しかし無事帰ってこられて何よりです。私が行ったときは正にasさんの逆だったので、想像できませんわ・・・。
by Nanake (2007-08-21 22:23) 

Nanake

連続投稿すみません。そういえばasさんは高山病かかっちゃったんですか??私もケーブルカーで一気に上に登ったけど、全く大丈夫だったんですよ。なので標高3000M程度では高山病にはかからないんだと思ってたんですが、私がかからない体質のようですね。(笑) 父も母もユングフラウで気持ち悪くなったと言ってましたから。次はまろやかなスイスに迎えてもらえるといいですね!
by Nanake (2007-08-21 23:01) 

as

>Nanakeさん、ようこそ!連続投稿大歓迎ですよ(笑)高山病は、かかる体質とかかりにくい体質があるのかもしれませんね。私の場合は、完全な運動不足もあると思います・・・(深く反省)次回は、必ずこの山を制覇してみせます。そこに山がある限り、登って見せますよ!!
by as (2007-08-22 19:14) 

雀翁

asさん、
初めまして、スイス在住の者です。大変な目にあいましたね。Mannlichenは大好きなポイントの一つです。今年、お客さんがあったりして、すでに3回行きました。1回目は、季節はずれの雪で、ロ-プウェイ沿いに歩いて下山(ふもとのグリンデルワルドは春でしたが)。2回目は、完璧な青空(Wengenからのロ-プウェイ利用)、3回目は、やや曇りでした。3回とも「ガイドブック」に出ている、アイガ-、メンヒ、ユングフラウが、その時々の顔を見せてくれました。限られた期間で来られる方にとって、ほんとにスイスは天気次第です。また、これに懲りずにどうぞ。たぶん予定されていたと思われるMannlichenからKleineSchadeckへのハイキングコ-ス素晴らしいですよ、ただし、晴れればの話ですが。大和魂期待してます。
by 雀翁 (2007-08-23 01:19) 

as

>雀翁さん、ようこそ!!初めまして。スイス在住だなんて、本当に羨ましい限りです。さて、問題のMannlichenですが、本当に悲惨な経験になりました・・・(涙)しかしながら、諦めの悪さは人一倍(苦笑)なので、必ずまた帰ってきます!!宿のお父さんも、天気だけはどうにも出来ないからね・・・と同情してくれて、スイス人の優しさをヒシヒシと感じてきました(感涙)
by as (2007-08-23 17:27) 

jyoji-san

大変な思いをされましたね?一瞬見たあの世はどうでしたか?私は今まで10回ほど行きましたが、ちゃんと見えたのは3回だけでした。マッターホルンだってそうです。リベンジしたい気持ちよくわかります。・・・・・(笑)
先月スイスのシルトホルン(ミューレン )に行きました。007のロケ地だったそうで頂上のホールでたっぷり観せられました。(笑)。。。。。。そこにはお花畑の散歩道が有り2時間楽しめます。・・・・・
私のお勧めは、オーストリアのザルツブルグ(ザンクトギルゲン)です。ここから遊覧船で30分・・・・ウオルフガング湖で降り、目の前にある登山電車に乗るとすばらしいお花畑にたどり着きます。。。。。。お試しあれ。
by jyoji-san (2007-08-25 11:34) 

as

>amaguriさん、ようこそ!!10回チャレンジして、3回しか見れなかったことを考えると、まだまだ頑張りがいがありそうですね(苦笑)スイスのお天気は、まさに日頃の行いと、運次第ですね・・・ザルツブルグ、是非行ってみたいですね。綺麗なお花畑となると、やはり8月にいくのがベストでしょうか。しっかり下調べをして、装備も整えていつかチャレンジしたいと思います!!
by as (2007-08-27 01:03) 

ミサ王

初めましてニサ王と申します。
グリンデルワルドのハイキング、大変でしたね!

>リベンジ!!大和魂、見せ付けてやる~!!!!!!!
 ↑ポジティブシンキング、大好きです!

ぜひ、リベンジしてください!
夏のグリンデルワルドは最高ですよ!!
by ミサ王 (2009-02-06 03:27) 

これが履歴書の書き方

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by これが履歴書の書き方 (2013-11-04 11:00) 

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